秋のシルバーウィーク。
たった4日間の連休だったが、
コロナ禍の2020年は、
春のゴールデンウィークや、
夏のお盆シーズンよりも、
国民の心は踊った。
解放された。
それはそれでよかった。
ただし、またPCR検査の結果、
陽性の新規感染者が増える。
そのリスクは高まる。
それはすなわち、
小売業やサービス業の店頭で、
従業員感染のリスクも、
急激に増えることを意味する。
スーパーマーケット、
ドラッグストア、
ホームセンター、
家電チェーンも、
客数は増大し、売上げも上がる。
ただし古い商店街などは、
壊滅的に落ち込んでいる。
主要百貨店4社の8月既存店売上高は、
三越伊勢丹百貨店が前年比70.9%、
大丸松坂屋百貨店が71.9%、
阪急阪神百貨店が85.0%、
高島屋が80.8%。
インバウンド顧客が消えた影響もあって、
相変わらず回復の兆候は見られない。
しかしユニクロの8月の営業は、
既存店が前年同月比129.8%、
全店も129.9%と回復してきた。
そのユニクロは、
コロナ感染による臨時休業店舗が、
8月末時点で6店舗、
時間短縮の店舗は91店舗。
これら臨時休業と営業時間短縮の店舗も、
既存店・全店の統計から除外せずに算出し、
その上でこの数字だ。
「新常態」の生活に必須の店舗は、
もうしっかり対応して、
回復の兆しを見せてきている。
カスタマーとは私の顧客、
わが店の信奉顧客。
そのロイヤルカスタマーとの絆こそが、
今、何よりも重要だ。
「アフターコロナ」など云々する場合ではない。
「今でしょ!!!」
ピーター・ドラッカー。
「未来を築くために
初めになすべきことは、
明日何をなすべきかを
決めることではなく、
明日をつくるために今日
何をなすべきかを
決めることである」
今日は大阪へ。
コロナ禍後は、海外へは行けない。
北海道も東北も、九州・四国も、
訪れる機会はない。
しかし大阪へだけはなぜか、
毎月のように足を運ぶ。
朝方まで仕事していたので、
グリーン車に乗り込むと爆睡。
気がついたら名古屋、
再び気がついたら京都。
東大寺五重の塔が見えた。
新大阪から梅田へ。
「店は客のためにある」
倉本長治先生の画賛のある会社。
この言葉を見るたびに思う。
本当にこの言葉通りの店に、
なっていてほしい、と。
今日はKMWのお二人。
ナレッジ・マーチャントワークス㈱。
「知識商人」を社名にしてくれた。
代表取締役社長の染谷剛史さん(右)と、
ユニットマネジャーの柳沼克彰さん。
コロナ前からのプロジェクトも、
やっとひと段落。
お疲れ様、ありがとう。
マネジメントとは、
「大企業病」もしくは「官僚化」との闘いだ。
TBS日曜劇場「半澤直樹」。
面白くて仕方がない。
大笑いしてしまう。
しかし見終わったら、
いつも、少し悲しくなる。
ちょっとだけ嫌な気分になる。
そんな人の会社や組織は、
大企業病にかかっている。
軽症かもしれないが、
重篤な場合もある。
そんな大企業病の処方箋。
使命とビジョンを明確にする。
組織をシンプルにする。
そしてコミュニケーションを図る。
サム・ウォルトンの「小さく考えよ」
「Think Small!」
ウォルマート創業者の基本中の基本。
6つのステップ。
⑴Think one store at a time!
1度に1店しか検討するな。
私は言い換えている。
Think one thing at a time!
ひとつずつ考えよ。
⑵Communicate! Communicate! Communicate!
意思疎通せよ!意思疎通せよ‼意思疎通せよ!!!
⑶Keep your ear to the ground!
地に耳をつけよ。
私は言い換える。
神は現場にあり。
⑷Push responsibility-and authority-down!
現場に責任を、そして権限を与えよ。
⑸Force ideas to bubble up!
アイデアを沸き立たせよ。
⑹Stay lean! Fight bureaucracy!
組織の贅肉を落とせ、
悪しき官僚化と闘え。
そのウォルマート。
現CEOのダグ・マクミロンは、
コロナ禍のもとでまたまた、
大きな変革に取り組もうとしている。
その詳細は10月発刊予定の単行本に、
いま書いている。
乞う! ご期待。
〈結城義晴〉