今日も大阪・寝屋川。
しかし昨日から、
アメリカ視察研修のごとく動き回って、
疲れ切った。
㈱関西ロピアの1号店がオープン。
ロピア寝屋川ホームズ店。
神奈川県の藤沢で、
高木秀雄現ロピア名誉会長が、
創業した肉屋。
肉の宝屋藤沢店。
それがスーパーマーケットに転身。
ユータカラヤとなった。
さらにロ―プライスユートピアを標榜して、
「ロピア」としてスタート。
業種から業態となって、
さらにフォーマットを開発。
見事に理論通りの成長のプロセス。
このフォーマットがユニークで、
模倣困難性を創り出した。
だから神奈川県で、東京都で、
そして埼玉県で、千葉県で、
旋風を巻き起こした。
そのロピアが一挙に飛び火して、
関西に飛来した。
島忠ホームズの大型店の1階。
道路を隔てた隣接地には、
平和堂の旗艦店舗。
アル・プラザ香里園。
平和堂が展開するショッピングセンター。
かつてこの香里園には、
ダイエー香里店があった。
郊外にはジャスコ寝屋川店。
それらはすでに撤退した。
アル・プラザ香里園は、
このエリアの勝利者である。
その隣にロピアが進出。
平和堂は食品売り場を大改装して、
迎え撃った。
ガチンコ対決。
私は平和堂もロピアも、
どちらも研修を引き受けて、
教育指導している。
ただし、実務コンサルティングはしない。
だから両者がどう対応するかには、
深く関与しない。
昨日からこの香里園を訪れ、
平和堂とロピアを観察した。
さらにライフ香里園店、
万代香里西店などを、
モニタリングした。
ライフは京阪香里園駅前の店舗、
万代は商店街を抜けた生活圏の店。
万代も教育研修しているし、
ライフコーポレーションとも親しい。
私のスーパーマーケットに対する考え方は、
ライフにも万代にも、
採用されている。
ではこのエリアの競争は、
どう展開しているのか。
そしてどうなっていくのか。
この2日間のドキュメントは、
月刊商人舎10月号で特集する。
朝一番で島忠ホームズへ。
そしてロピアの店内に。
福島道夫さんと内田貴之さんが、
歓迎してくれた。
福島さん(中央)が関西ロピア社長。
㈱ロピアの前社長。
内田さんはそのロピアの取締役管理本部長。
そして㈱三越伊勢丹フードサービス前社長。
店内はオープンに向けて、
粛々と準備中。
私はピーター・ドラッカーの言葉を思い出した。
「良い工場は静かだ」
福島さんが全員にふるまった賄の朝食。
それを私たちもごちそうになった。
リブロースのステーキが、
カレー味で調理されている。
それにロピアのポテトサラダとご飯。
商人舎チームもいただいた。
右が鈴木國朗先生、
左が亀谷しづえ商人舎GM。
その後、オープン前の店内を巡回視察。
実に面白かった。
その模様は月刊商人舎で。
10時のオープン予定を、
9時半に繰り上げて開店。
新聞折込チラシは、
ほんのわずかしか撒かなかった。
しかし顧客は行列を作った。
11時くらいまでその顧客を観察した。
4分の1くらいが業界関係者だった。
その中に西村昌也さん。
現在、㈱万代農産部長で、
万代知識商人大学第一期生。
11時ごろ、今度は平和堂へ。
そしてカルディの前で写真。
右が新谷千里さん、私の左が竹房一洋さん。
新谷さんはサミットリテイリングセンター社長、
竹房さんはブルーチップ㈱西日本支社関西営業部開発担当課長。
それから売場を巡ると、
すぐに精肉部門の面々がやってきた。
㈱平和堂生鮮食品事業部に属して、
精肉課課長の西川隆久さん、
バイヤーの小林慎治さん、
MDの小嶋加寿紀さん。
みんな自信満々で、
しかも嬉しそうだ。
全員が平和堂米国研修を受けている。
ロピアに取って返して、
高木勇輔さんと会った。
現㈱ロピア代表取締役社長。
「福島さんがやってるから大丈夫です」
絶大なる信頼。
その後、夕方まで、
ロピア寝屋川ホームズ店の動きを観察。
ずいぶん多くの人たちが、
勉強と買物にやって来てくれた。
ロピアが飛来して、
新しい文化を現出させた。
平和堂はそれを迎えて、
平和堂らしい文化をぶつけた。
それらが相まって、
この地に新しい消費生活が生まれる。
競争は商人を磨く砥石である。
ホームズの前からタクシーで、
万代香里西店へ。
こちらでは楠誠司さんと桂拓也さん。
楠さんは㈱万代第3運営部部長。
桂さんは香里西店店長で、
万代知識商人大学二期生。
実に万代らしい対応。
さらに最後に、
ライフ香里園店。
こちらはまた、
「ライフらしさ」。
うれしくなるくらい。
大いに満足して、
私は静かに感動した。
疲れた体に鞭打って、
新幹線のぞみに乗り込んだ。
まだ薄明るい夕暮れに、
伊吹山が美しかった。
「競争はあなたの仕事です」
競争は商人を磨く。
ありがとう。
〈結城義晴〉