Everybody! Good Monday!
[2020vol㊶]
2020年第42週。
10月第3週に入った。
秋真っ盛り。
毎年、この時期は欧米にいる。
だからこの10年ほどは、
日本の秋を堪能することはできなかった。
今年はコロナのおかげで、
日本の秋を味わえる。
とりわけ朝の気分は爽快だ。
月刊商人舎10月号。
本日、発刊しました。
発刊が2日ほど遅れました。
申し訳ありません。
今回の特集の主役は、
「ロピア寝屋川島忠ホームズ店」
その新規開店が9月29日だったので、
11月号に回そうとも考えたのですが、
何とか早くお届けしたいと、
執筆・編集、デザイン、印刷・製本を、
10日間の突貫工事で仕上げて、
何とか今朝、刷り上がりました。
ご協力くださった小売企業の皆さん、
執筆陣の先生方、
デザインや印刷の皆さん、
そして商人舎スタッフの皆さん、
ありがとうございました。
心から感謝します。
それから年間購読の読者の皆さん、
さらに今回は予約販売をしましたが、
ご購入くださった皆さん、
今日、発送しましたので、
近日中にお手元に届きます。
ご査収ください。
そして機会があれば、
寝屋川を訪れてみてください。
[特集]タイトルは、
ロピア飛来! 大阪寝屋川の陣
平和堂・ライフ・万代の棲み分け競争を描き出す。
商人舎特有の[Cover Message]
9月29日、大阪寝屋川市に衝撃的なスーパーマーケットが登場した。㈱関西ロピア1号店。50年前の1971年、神奈川県藤沢市に肉の宝屋藤沢店として創業。1994年にはスーパーマーケット業態に参入。社名は㈱ユータカラヤからロピアに変わり、ユニークなフォーマットを開発して、毎年、15%から20%の成長力を誇る関東の雄。一方、迎え撃つのは滋賀県に本社を置く㈱平和堂。そのショッピングセンターのアル・プラザ香里園。ダイエー香里店やジャスコ寝屋川店といった伝説店舗を退けて、地域一番店として残った総合スーパー。さらに京阪本線香里園駅前のライフ香里園店は2層の中型総合スーパー。関西ダントツを標榜する万代香里西店は300坪型の「地域の冷蔵庫代わりの店」。この4店舗はコロナ禍にもかかわらず、それぞれのポジショニングを確立したうえで、レース型競争とともにコンテスト型競争を繰り広げる。それぞれのユニークさ、「らしさ」を競う。自分をもった者、強い者同士の競争。これを機に日本の店舗競合が変わる。コロナは競争も変えたのか。
目次を紹介しましょう。
[CONTENTS]
「特集のまえがき」は、
結城義晴が執筆。
LOPIAが巻き起こした「寝屋川の陣」の真相
それから現地を訪れる人のために、
決戦場「大阪寝屋川」の全貌
寝屋川市の競争のデータと歴史が、
わかりやすく描かれています。
わかりやすくて面白いのは、
[Photo Report]
結城義晴の寝屋川行動記
厳選した写真112枚ほどで、
9月28日と29日の寝屋川の競争を再現。
ロピア寝屋川島忠ホームズ店と、
平和堂アル・プラザ香里園、
ライフ香里園店、万代香里西店。
ロピアの開店前日と開店当日の、
それぞれの動静をウォッチしました。
それを結城義晴の目線で追った、
Photo Report。
たとえ寝屋川に行かなくとも、
追体験できるような仕立てです。
関東圏のロピアの社員の人たちさえも、
このPhoto Reportを見れば、
現地の状況がざっとわかる。
私は関西ロピアの若い人たちに、
「関西ロピアの創業だ」と言った。
だから「初心、忘るべからず」
生きている限り、
この感動を忘れないでほしい。
今回の本編は、
気鋭のジャーナリスト柴田正輝さん書下ろし、
[商人舎クリニックチーム同道記]
一気に読める現場リポートと、
結城義晴・鈴木國朗の解説。
さらに新谷千里さんの分析。
関西ロピアの独自の生産性対策を読み取る
超繁盛店の特異なローコスト・オペレーション
この切り口は商人舎独特のもの。
他では読めない。
そして巨匠・鈴木哲男先生。
[仮想クリニック分析]
関西ロピアはお客に支持されるか?
大阪食品小売業界に与えるインパクト度
鈴木先生にはオープン前に、
4社競争のシミュレーションをしていただいた。
見事に本質をとらえていた。
そして最後に、
結城義晴の[特集のあとがき]
闘い去って日が暮れて[三次元分析]
全編を見て、読んでから、
考えてください。
それが商人舎の願いです。
その考察の役に立つかどうか。
[Message of October]
大きな街の私だけの店
小さな島に、
たった一店。
その店がとてもよく考えて、
お客さまをよく知って、
いつもその要望に応えてくれたら、
それはとても幸せな島だ。
しかしその店がちょっと迷って、
お客さまの期待に背を向けて、
儲けしか見えなくなったら、
すぐに不幸な島となる。
小さな島の、
たった一店は、
とても、
責任が重い。
しかし大きな街の、
たくさんの店はどうしたらいいか。
どうすれば幸せなお客さまをつくれるか。
幸せな街になれるか。
大きな街のすべてのお客さまの心を、
小さな島のたった一店のように、
ぜんぶとらえようとしたら、それはできるのか。
いや、それはできない。
だから大きな街の、
お客さまをよく知る店は、
それぞれに私のお客さまを見つけて、
その私のお客さまを喜ばせる。
大きな街の、
私のお客さまのための、
たった一店になろうとする。
ほかにない一店であろうとする。
しかし大きな街の、
たくさんの店がみんな、
同じような商売をしたら、
それは幸せな街なのか。
そして大きな街の、
たくさんの店がみんな、
価格だけで競うとしたら、
それでお客さまは喜ぶのか。
これは小さな島の
たった一店が、
儲けしか考えないのと
同じだ。
かくて、大きな街で、
お客さまをよく知る店は、
私のお客さまを見つけて、
そのお客さまのための店になろうとする。
大きな街で、
小さな島の悪い一店になったら、
すぐにお客さまから見放されて、
消えてなくなる。
だから大きな街で、
私のお客さまのための、
たった一店でなければならない。
ほかにない一店でなければならない。
〈結城義晴〉
ブログも長くなってしまいしたが、
記念すべきコロナ禍の中の一冊。
月刊商人舎2020年10月号。
新しい競争時代がやってきた。
ありがとうございました。
では、みなさん、今週も、
考えて、考えて、考え抜こう。
Good Monday!
〈結城義晴〉
【追伸】
ご注文は以下からお願いします。
http://www.shoninsha.co.jp/wp-content/themes/shoninsha2015/pdf/magazine_202010_application2.pdf