明日から「勤労感謝の日」への三連休。
しかし今日も全国でのコロナ新規感染者は、
2411人で昨日の最多を更新。
大阪府は370人の感染確認で、最多更新。
北海道も304人で過去最多。
東京都は522人で昨日の次の過去2番目。
日本医師会の中川俊男会長。
「コロナに慣れないでください。
コロナを甘く見ないでください」
私も言い続ける。
「慣れが一番怖い」
そして中川会長。
「今週末は、秋の我慢の3連休として、
お過ごしください」
しかし政府はGo Toキャンペーンを、
改める気配を見せない。
安倍晋三前総理のように、
突然の学校閉鎖や唐突な「アベノマスク配布」も
大いに困ったもんだったが、
菅義偉首相の頑固さと判断の遅さは、
COVID-19対策としてはうまくないと思う。
さて今日は午前6時前に自宅を出て、
埼玉県の所沢市へ。
ヤオコー所沢北原店。
今日、大改装オープン。
ショッピングセンターは、
「the market Place 所沢北原」
敷地面積7683坪、
総売場面積2583坪。
鉄骨造2階建てで駐車場は614台。
核店舗がヤオコー、
そのほかにスギ薬局、PCデポ、
そしてザ・ダイソーなど16テナント。
午前7時45分に到着。
広報担当による記者会見が行われた。
コロナ対策もあって屋外での囲み風。
私は離れて聞いていた。
ヤオコー所沢北原店の売場面積は806坪。
「未来の旗艦店に向けたモデル」と発表されている。
改装後の初年度売上高目標は45億円。
生鮮と惣菜部門が、
最後の商品づくりと陳列に勤しむ。
売場を視察していると、
川野幸夫会長に遭遇。
「おめでとうございます」と声をかけて、
この店とヤオコーの現状について聞いた。
「効果と効率」について語ってくださった。
とてもいい話だったので、
この改装店の紹介とともに、
月刊商人舎12月号に短く掲載する。
それから「総額表示」問題についても、
現在の状況を伺った。
消費増税によって、
売価総額表示の”特例”が設けられた。
それが来2021年3月31日に終了する。
そして2021年4月1日から、
総額表示が義務化される。
そこのところを、
日本スーパーマーケット協会会長として、
川野さんはどう見て、どう考えているか。
そう心配ばかりすることもなさそうだ。
それから川野澄人社長。
この店の構想や変更の内容を、
ちょっとだけ説明してくれた。
ありがとうございました。
さらに取締役の戸川晋一さん、
情報システム部長兼インフラ管掌。
ロジスティックスも担当している。
「今、一番重要な問題ですね」と私。
執行役員生鮮部長の島野彰弘さん。
ヤオコーの生鮮部門に強烈なパワーが出てきた。
それが島野さんの貢献だ。
そしてこの人、小澤三夫さん。
取締役営業企画部長。
第1回日本スーパーマーケット店長大賞受賞。
そしてヤオコーの店長塾塾長だった。
ヤオコーは経営者や経営幹部が、
例外なく勉強熱心で、しかも優秀だ。
それでも川野会長の評価は、
「まだまだ効率が低い」
10時の開店予定が早まって、
次々に顧客が押し寄せる。
開店前から長い行列ができて、
店内に顧客が満たされたら、
入場制限をした。
11時過ぎまで顧客の流れなど見ていた。
それから周辺の競合店を見て回った。
一番近いのが西友。
所沢ニュータウン店。
150坪ほどの小型店だが、
ニュータウンの顧客には便利な店だ。
西友と楽天とが融合していく。
こういった店はそのとき、
不要になるのか、
はたまた拠点となるのか。
それからオザム中富店。
こちらは11月12日に改装して、
ヤオコーのリニューアルオープンを迎え撃った。
パチンコホールを41店、
スーパーマーケットを35店。
2019年3月年商1395億円の企業。
さらに直接は競合しないけれど、
ベルク東所沢店。
2020年2月期決算は、
営業収益2395億円(前年比106.2%)、
営業利益104億6300万円(106.6%)、
経常利益110億7700万円(106.8%)。
日本有数のスーパーマーケット企業となった。
2015年3月20日に故原島功会長が急逝。
しかしその後も、驚くべき成長を遂げた。
久しぶりにベルクの店を見たが、
劇的に改革が進んでいて、驚いた。
成績がいいのは当然だ。
2021年2月期第2四半期決算は、
営業収益1400億円(前年同期比120.5%)、
営業利益77億5600万円(156.7%)、
経常利益81億5100万円(154.2%)。
絶好調。
そのベルクと直接競合しているのが、
ヤオコー東所沢店。
古いフリースタンディングの店だが、
店内に入ると最新型に改装されている。
隣にはコバンザメ風に東所沢生鮮市場。
駐車場側からの外観。
ヤオコーの収益はこういった、
償却が終わった店に支えられている。
周辺店舗群をぐるりと回ってから、
再びヤオコー所沢北原店へ。
買物をして、
イートインコーナーで、
遅いランチをとって、
ヤオコーの未来の旗艦店のことを考えた。
取材が終わってからも、
こうやって店舗に、
佇んでいるのが好きだ。
ありがとうございました。
〈結城義晴〉