第203臨時国会が開催されている。
10月26日に召集され、
会期は12月5日までの41日間。
まずは新型コロナウイルス対策と、
Go toキャンペーンの問題。
そこに「安倍晋三桜を見る会」問題が再燃。
日本学術会議問題はどこかに吹っ飛んだか。
菅義偉総理の予算委員会の答弁は、
官僚や秘書官の書いたものを読んでばかりで、
ガッカリさせられるシーンが多い。
しかしそのことで総理大臣の答弁が、
必然的に官僚的となってしまう。
官僚が書いたものを読むだけだから、
当たり前に官僚的になる。
その結果、発想自体も官僚的になって、
「政治的」な考え方や決断が薄れていく。
「政治的」という言葉には3つの意味がある。
1 政治に関するさま。
2 理屈の上だけでなく、現実に即して判断するさま。
3 駆け引きが巧みになされるさま。
菅答弁の「政治的」でないところは、
3の巧みな駆け引きもなければ、
2の現実に即した判断もなくなっている。
これで外交問題などに対処できるのか。
ちょっと心配だ。
それにしても、
プロ野球日本シリーズ。
福岡ホークスと東京ジャイアンツ。
福岡ホークスの4連勝で、
あっけなく日本一が決まった。
昨年も同じカードで4連勝。
ジャイアンツは2年にわたって、
都合、8連敗。
こうなるとパシフィックリーグが、
セントラルリーグを完全に、
凌駕していることになる。
プロ野球には、
「セパ交流戦」という、
リーグを交差した公式戦がある。
2005年から始まって、
私はとてもいい企画だと思っている。
その交流戦のリーグ別の勝敗数は、
セリーグ966勝、
パリーグ1102勝。
引き分け60戦。
セリーグが勝ち越したのは、
15年間で2009年の1年だけ。
これもパリーグ優位を示すデータだ。
私は1952年の福岡生まれである。
だから永遠の西鉄ライオンズファンだ。
1979年にライオンズは埼玉西武となって、
所沢にフランチャイズを移した。
10年後の1989年、福岡には、
ダイエーホークスがやってきた。
そして2005年から、
福岡ソフトバンクホークスとなった。
こんな経緯から現在の私は、
パリーグでは一応、
生まれ故郷のホークスを支持している。
それでも永遠の西鉄ライオンズファンである。
したがって永遠のアンチ巨人だ。
1956年、57年、58年の三連覇は、
三原脩監督のもと、
中西太、豊田泰光、稲生和久らが、
劇的な勝利を収め続けた。
だから私は草野球では必ず、
中西太の背番号6をもらって、
サードを守った。
しかし1978年、ライオンズは、
堤義明国土計画社長に買い取られ、
埼玉に本拠地を移した。
堤義明ライオンズ球団オーナーは、
新球団の目玉として阪神タイガースから、
田淵幸一と古沢憲司を獲得。
見返りとして、
真弓明信、若菜嘉晴、竹之内雅史が、
タイガースに移籍した。
私はこの時から、
セリーグでは阪神を応援し始めた。
アンチ巨人の波長は同期した。
すべて西鉄ライオンズがらみである。
だから今回の日本シリーズは、
勝負の結果としてはいい気分だが、
それにしてもジャイアンツはどうしたのか。
巨人軍が心配というよりも、
勝負の相手として欲求不満である。
第3戦など最終回2アウトまで、
ノーヒットノーランだった。
闘う意志が感じられない。
初めから負け犬のように見える。
さて話題の「大阪鶴見の陣」
11月24日火曜日に、
㈱関西ロピア第3号店がオープンした。
ロピア鶴見島忠ホームズ店。
500坪強の1フロア型スーパーマーケット。
初日も2日目も大阪は快晴。
顧客は引きも切らず。
開業日は火曜日に設定して、
勤労感謝の日を含む3連休を避けた。
にもかかわらず、
どこから来るかと思われるほど、
顧客が殺到した。
そのホームズとロピアを背にして、
西に向かうと内環状線の道路がある。
さらに西に歩くと、
スーパーマーケット3店の激戦。
城東区古市一丁目。
ファサードや看板が、
互いの敷地からよく見える。
関西スーパー古市店。
オーソドックスなスーパーマーケット。
ご存知、名門の老舗。
道路を隔てた向かいに、
業務スーパーとドラッグストアのキリン堂。
業務スーパーは㈱神戸物産のフランチャイズ。
ガリバー城東古市店。
ディスカウントフードストア。
さらに1ブロック南には、
食品館アプロ城東店。
2003年10月オープン、
2011年9月リニューアル。
この店が大健闘している。
経営は㈱カノー(嘉納英蔵社長)。
同社ホームページのグラフから、
その成長ぶりはよくわかる。
1999年から2019年までの20年間に、
年商は104億円から618億円へ、
6倍の成長曲線を描いた。
曲線というよりも、
y=ax+b
直線の成長だ。
店づくりも売場づくりも、
「買い場」に徹して、
ロピアの進出をものともしない。
大阪府に46店舗を展開し、
兵庫県に2店舗、京都府に1店舗。
トータルで49店。
この地の闘いは局地戦だ。
だからイオンとロピアの広域商圏の闘いと、
この地区の局地戦の闘いが、
複層的に発生している。
福岡ホークスと東京ジャイアンツの、
一対一の闘いとは異なる。
それが商業の競争である。
しかし顧客はどの店を選ぶこともできる。
この時の店側の態度が難しい。
着眼大局着手小局だ。
〈結城義晴〉