毎月、亀ヶ谷純子さんから、
達筆の手紙が届く。
美しい筆文字の手紙は、
それだけで価値がある。
㈱カメガヤ名誉会長。
神奈川県のドラッグストア。
主力の店舗バナーは「Fit Care DEPOT」
月刊商人舎を読んだ感想が書かれている。
ありがとうございます。
カメガヤの第1号店は妙蓮寺店。
私が住んでいる街の駅前に、
今でもある。
現在は90店舗を超えて92店。
シンプルで美しいドラッグストアの面展開で、
しっかりと地域に貢献している。
ドミナント展開してシェアを高めるには、
マルチフォーマット戦略が必須だ。
カメガヤは4つのフォーマットで、
それを果たしている。
第1のFit Care DEPOTは、
スーパードラッグストア。
第2のFit Care Expressは、
ドラッグのエクスプレスストア。
第3のFit Care MARTは、
小商圏型バラエティストア。
そして第4のmusée de peauは、
コスメティックメガストア。
〈写真は同社ホームページより〉
私の地元のドラッグストア。
よく利用させてもらって感謝しているし、
頑張ってほしいところだ。
さて、今日は、
1月並みの寒さで、しかも雨模様。
しかし昨日はまさに小春日和だった。
商人舎裏の遊歩道には、
枯葉が積もっている。
オフィスのそばの新田間川。
サクラの枝の葉も、
茶に変色して、
虫食いの跡が見える。
その新田間川は穏やかだ。
横浜駅西口に向かって、
人が交差する。
新型コロナウイルス感染は、
第三波で最悪の状況にある。
しかし今年は暖かい冬だ。
自然はCOVID-19など、
どこ吹く風といった様子だ。
新型コロナウイルスは、
人間にだけ罰を与えている。
はて、私たちのどこがいけなかったのか。
朝日新聞「天声人語」
このところいいコラムが多い。
今日はノーベル平和賞の話。
あの安倍晋三前首相が、
ドナルド・トランプ大統領を、
推薦したとされた、あの平和賞。
「米国の大統領だったオバマ氏が
ノーベル平和賞に選ばれたとき、
世界各地からの反応を紙面に載せるべく
外電を探したことがある」
オバマ元大統領に対して、
「褒めそやす言葉ばかりのなか、
ポーランドのワレサ氏だけは違った」
1943年生まれのレフ・ヴァウェンサ。
現在、77歳。
同国の自主管理労組「連帯」指導者で、
のちに第二代大統領に就任した。
その抵抗運動が評価されて、
ノーベル平和賞を受けた。
私はいまでも、
ワレサの「連帯Tシャツ」を持っている。
その人のオバマに対する言葉。
「早すぎる。彼はまだ
何もしていないじゃないか」
すごい。
当時のオバマ大統領の受賞理由は、
「核なき世界を目指す理念と取り組み」だった。
しかし結局は尻すぼみとなって、
ワレサ議長の危惧は的中。
コラム。
「ノーベル各賞のなかで、
平和賞はときに失望がついて回る」
ミャンマーのアウンサンスーチー女史。
「軟禁の身で賞に選ばれ、
民主化の星だった」
しかしミャンマーの政権に就いてから、
「ロヒンギャ迫害は、
まれに見る人道危機となった」
さらに昨年の平和賞を受賞したのは、
エチオピアのアビー・アハメド首相。
「この国の政府と、
北部の政党ティグレ人民解放戦線との間で
軍事衝突が続いており、
民間人も含めて数千人が犠牲になった」
そのエチオピア政府を率いるのが、
アビー首相だ。
受賞の際の彼の演説。
「戦争を美化しようとする人がいるが、
戦争は関わる人全員にとって地獄の縮図だ」
コラムニスト。
「アビー首相の強硬姿勢が、
この地に地獄の縮図を
もたらしているのではないか」
結語。
「平和を後押ししようとする賞が空回りする。
そんな音が、聞こえるようだ」
やはりCOVID-19は、
人間の性(さが)に対して、
罰を与えているのだ。
私たちは謙虚に生活し、
ひたすら仕事に邁進し、
真の商売に徹したい。
それしかない。
小春日和から氷雨に変わった今日、
そんなことを考えた。
家に帰ったら白地に赤文字のシャツを、
引っ張り出してみよう。
「solidarność」
〈結城義晴〉