月刊商人舎12月号、
本日発刊!!
[特集]
ロピア関西第3弾!「鶴見の陣」
「乱立の均衡」を打ち破るUFOは
大阪モデルの「青信号」(?!)
月刊商人舎だけの[Cover Message]
9月29日の大阪府寝屋川市、
10月27日の兵庫県尼崎市に続いて、
11月24日、大阪市鶴見区に
関西ロピア第3弾登場。
ぴったり4週間ずつ空けての火曜日出店。
みたび島忠ホームズの1階へ、
500坪強での「ロピア鶴見店」のオープンである。
勤労感謝の日の三連休を避け、
店前駐車場はクローズして、
長い行列はできる限りの
屋外ソーシャルディスタンシング。
入場制限をしつつも、
週末の土曜・日曜まで客数は伸び続け、
それ以降も衰える気配はない。
一方、一番近い競合店の万代鶴見店は
日販580万円の店が
ロピアオープン日には
700万円に跳ね上がった。
いったい何が起こっているのか。
関西のスーパーマーケット業界では
「黒船来襲」と言われているが、
まことに「UFO」三機の飛来のごとし。
ロピア鶴見店では
惣菜コーナーの売場づくりと商品づくり、
さらにオペレーションに早くも
イノベーションが施された。
ロピア「大阪モデル」は、
「赤信号」ならぬ「青信号」である――。
ご要望に応えて、3号連続特集。
今号は[特別企画]を用意した。
旗艦店×進化的改革
「コロナ禍」にもかかわらず難題に挑む
特別企画の[Message]
「フラッグシップ」は、
「艦隊の司令長官が乗っている軍艦で、
マストにその司令官の官階相当の旗を掲げる」。
船団の方向を示し、
戦闘においては指令を出し、
象徴となり、全軍を鼓舞し、
自ら先陣を切る。
フラッグシップたる旗艦店は、
営業力があって、実験が行われて、
模範になり、教育の場となる店舗である。
だからこそ、旗艦店には
最先端の考え方や技術が
反映されていなければならない。
最新鋭の装備やマーチャンダイジングが
搭載されていなければならない。
ヤオコー、サミット、平和堂の旗艦店の
進化型改装&改造ケーススタディをお届けしよう。
ヤオコー所沢北原店。
サミットストア権太坂スクエア店。
平和堂石山。
ふんだんに写真を使って、
それぞれに店の改装・改造のポイントを、
丁寧に解説し、評価した。
[目次]
この一冊は価値があります。
もちろん毎号価値はあるのですが。
そこで単品販売をします。
以下へ申し込んでください。
さて月刊商人舎12月号の編集後記。
先月号も紹介したら好評だった。
「雑誌は編集後記から読む」と言う人さえいる。
[編集後記]
関西ロピア第3弾「大阪鶴見の陣」。さらにヤオコー、サミット、平和堂の店舗改装やスクラップ&ビルド。取材をお受けいただいた企業の経営者、担当者の皆さん。ありがとうございました。取材しないながらも、勝手に訪れて、勝手に評価してしまった企業の皆さんにも、感謝します。COVID-19パンデミックの間に、日本のスーパーマーケットはおそらく世界一のレベルに進化するでしょう。私がそれを確約します。(義)
毎年1年があっという間に過ぎていくが、今年は自粛やテレワークで、いつもより長く感じたような気がする。それでも毎月の月刊誌進行のときは時間が短く感じる。来年もご愛読をお願いいたします。(綾)
感謝祭のその日、コロナ患者の老人は「寂しい。家に帰りたい」と言ってICUから出ていこうとしていた。それは完全防護服の医者が一人の老人を抱きしめている写真だった。その医者も290日間家に帰っていない。こんな人々がいま世界中にあふれている。(磯)
コロナで一年が終わる。勝手に来年はマスクも要らないと思いこんでいた。だけどマスクをしないで生活できるようになるのは数年先と、何かで言っていた。あ~そうなのね。(倉)
近所でもコロナ感染のニュースがちらほら。もうすぐそこまでコロナはやってきている。でも死守しなくては…はやく特効薬を。(山)
コロナ禍のささやかな喜び。小さな幸せ。それを求めてお客は店にやってくる。年末まで頑張りましょう! そして来年もよろしくお願いいたします。(亀)
編集部の皆さん、
お疲れ様、ありがとう。
今年も12冊、雑誌をつくった。
2013年5月から始めて7年。
ご愛読を感謝します。
今年の1月号特集は、
「極端気象」
異常気象の中の小売業の経営問題を中心に、
リスクマネジメントを訴えた。
そうしたら新型コロナウイルスが感染拡大した。
1年中、「リスク」との闘いとなった。
2月号特集は、
Low Price Presentation
「安さ」と「安さイメージ」の研究
店舗クリニックして徹底議論した。
[オーケー/トライアル/エイビイ/
/ドン・キホーテ/ロピア]
3月号の[Message of March]は、
「ペストと新型コロナに思う」
ここからずっと9月号まで、
コロナ問題を取り上げた。
そして10月号・11月号・12月号は、
ロピア特集。
シンプルな1年だったが、
取材、執筆、考察、編集は、
充実していた。
そして1年の最後の号の、
[Message of November]
コロナに明け、
ウイルスに暮れた年。
2020 年は人類に深い傷跡を残し、
永く人々の記憶にとどめられるに違いない。
世の価値観がひっくり返った。
パラダイムがシフトした。
これまで良かったことが、
悪いことになった。
好ましかったことが、
好ましからざることになった。
握手しよう、スクラムを組もう。
いやいや接触してはいけません。
繁盛を目指せ、集客力を上げよ。
密はいけません、入場制限しましょう。
マスクは笑顔を遮るから禁止だ。
いやいや必ずマスクしてください。
飲みニケーションだ、無礼講だ。
いいえ、社会的距離の確保です。
世の価値観がひっくり返った。
パラダイムがシフトした。
しかし、それらは、
新型コロナウイルスによるものなのか。
そうとばかりは言えない。
すでにそれは起こっていた。
大きいことはいいことだ。
いやスモール・イズ・ビューティフルです。
チェーンストアは店舗数だ。
いや、ノンストアリテイリングの時代です。
店は広いほど、
売上げが上がる。
いやいや、環境的視点からは、
店舗はダウンサイジングすべきです。
効率と生産性だ。
いや効果と満足度なのです。
画一化だ、標準化だ。
いやいや全員参加の個店経営です。
世界は曲がり角に来ていた。
それをCOVID-19 パンデミックが、
露にしただけの話なのだ。
コロナは時間を早めたのである。
Cool Head, but Warm Heart.
頭は冷やせ、心は燃やせ。
いつもいつも、
対立の立場から考える。
そして両方のサイドからモノを見る。
それがパラダイムシフトの瞬間のセオリーだ。
Cool Head, but Warm Heart.
頭は冷やせ、心は燃やせ。
〈結城義晴〉