今日12月23日は、
一昨年までは天皇誕生日だった。
現上皇陛下には申し訳ないが、
クリスマス週間の中の1日という印象だった。
令和に入って天皇誕生日は、
2月23日に変わった。
そして今日は何でもない日となった。
それでも上皇は87歳になられた。
〈宮内庁公開のご近影〉
昭和天皇の誕生日は4月29日で、
黄金週間の一角を占め、
だから今、昭和の日の祝日である。
この例に倣うと、
今日は「平成の日」でもいい。
思えば私は平成元年に、
初めて「編集長」となった。
それから31年、
今も仕事の一部は、
編集長の役割だ。
昭和27年生まれの私だが、
その私の昭和の36年は、
「少(わ)かくして学べば」の時だった。
「すなわち壮にして為すことあり」
そう江戸の儒学者・佐藤一斉。
平成の30年間は私にとって、
「壮にして学べば」の時だった。
「すなわち老いて衰えず」
令和になっても、
それが続いていると思っている。
それでも高齢者の仲間入りをして、
「老いて学べば」と、
考えねばならないのかもしれない。
小池百合子都知事は同じ年。
坂本龍一もさだまさしも、
水谷豊も三浦友和も草刈正雄も。
菅義偉総理だって4つ年上。
まだまだ老いてはいられない。
その菅総理と同じ年なのは、
ご存知、糸井重里さん。
「ほぼ日」の巻頭エッセイが、
「今日のダーリン」。
「レストラン業界では、
“だいたい半年に一度顔を出す”お客さんは、
じぶんのことを”店の常連”だ
と思っていると聞いた」
スーパーマーケットやコンビニとは違う。
もちろんロイヤルカスタマーは、
毎日やって来てくれる。
レストランは、
「店のほうも、
そう思っているかもしれない」
「半年に一度、一年に二度行くって、
これは、そう多い感じでは
ないようにも思えるが、
じぶんを主語にして考えると、
ややそんな気もする」
「どこかに行ったとき、
なにかをしたとき、
“しばらくぶりだなぁ”
と思うことがある」
「それが、
半年ぶりくらいの感覚で、
まず思うのだが、
よくよく考えてみると、
一年ぶりどころか、
二年、三年ぶりだということも
よくある」
「人と会って
“最後に会ったのいつだっけ?”と、
たがいに思い出し合う」
「どちらも、あんがい短めに考えている。
五年くらい会ってなかった人だったりもする」
ある、ある。
「ほぼ日刊イトイ新聞」のコンセプトも、
「いちばん先に考えたことは、
土日も出すことだった」
「当時、たくさんの
ホームページがあったのだけれど、
個人がやっているせいもあってか、
土曜と日曜の更新は
お休みしていることが多かった」
「読者の側のぼくには、
それがさみしかったので、
じぶんで出すときには
“土日もやる”と決めていた」
私もそんな感じだった。
「そして、ずうっっと毎年365日、
22年以上更新してきた」
私は13年間。
糸井さんにはかなわない。
「毎日来てくれる人に、
毎日なにかよろんこでもらおうと、
それなりにがんばってきたけれど、
実際に、ほんとに毎日来てくれる人って、
それほど多くないのかもしれないとも、
思ってはいる」
これにも同感。
「レストランなら、半年に一度でも
“常連”なんだしね」
そうです。
「だけど、よく考えても、
やっぱり、ぼくらは、
毎日来てくれる人がいると思って、
やっていきたい」
心持ちは、
スーパーマーケットや、
コンビニやドラッグストア。
「かなりの”手仕事”なのだけれど、
これは続けたい」
結城義晴も続けたい。
この[毎日更新宣言ブログ]
いつまで続けるかと言えば、
多分、息している間ずっと、
頭が動いている限り。
どうぞ、よろしく。
〈結城義晴〉