クリスマスの夜も、
午前3時半まで仕事して、
“It’s been a hard day’s night”
犬のように働いて、
丸太のように寝るだけさ。
“And I’ve been working like a dog
I should be sleeping like a log”
1時間半の仮眠のあと、出かける。
空は晴れ、木々は、
その空に向かって伸びる。
夕方、東京・品川インターシティ。
そのイルミネーション。
スターアーチ。
キューピッドが幸せを運ぶ。
この品川インターシティの料亭。
品川茶寮。
料理長・宮田直樹、
とらふぐと黒毛和牛会席。
8人用の個室を用意してもらって、
そこに4人が互い違いに座る。
今年を象徴するような、
ソーシャルディスタンシング。
乾杯は、
スパークリングワインと、
ノンアルコールビール。
そして「前菜」。
柚子豆腐、玉子カステラ、
合鴨ロース焼葱巻き、
雲子ポン酢、蟹棒寿司、
牡蠣時雨煮、サーモン西京焼き。
雲子は「くもこ」と読んで、
鱈の白子。
「御造里」はふぐ刺しと旬魚のお造り。
ふぐ刺しはポン酢、刺身はたまり醤油。
メインの「肉物」は、
和牛ローストビーフ。
卸しポン酢、焼玉葱、
トマト、クレソン、鰹節。
黒コショウが添えてあるが、
鰹節と和牛のマッチングが美味。
ここから私は赤ワイン。
メルロー。
「揚物」はふぐ唐揚げ。
「蓋物」は河豚茶碗蒸し。
「御食事」は河豚炊き込みご飯と、
止椀と香物。
そして「水菓子」のデザート。
1年の疲れが癒される気がする。
今日の最後に、サプライズ。
鈴木國朗さんと宮本洋一さん、
亀谷しづえと結城義晴。
1年間に感謝しよう。
It’s been a hard day’s night
And I’ve been working like a dog
It’s been a hard day’s night
I should be sleeping like a log
「犬のように」の”like a dog”
「丸太のように」の”like a log”
韻を踏んでいる。
寅河豚と黒毛和牛は、
韻は踏んでいないけれど、
味は見事に融合していた。
ありがとう。
〈結城義晴〉