Everybody! Good Monday!
[2020vol52]
2020年の第53週。
1月1日の週を第1週として、
毎週毎週数えてきて、
第53番目の週となる。
そして2020年最後の週。
何という年だったのだろう。
2020年1月元旦に、
商人舎標語を発表した。
「世のため、人のため。」
ひとつひろえば、
ひとつだけ街が美しくなる。
1本植えれば、
1本だけ地球がよくなる。
ひとつ売れば、
ひとつだけ喜びが生まれる。
ひとつつくれば、
ひとつだけ価値が生じる。
ひとつ運べば、
ひとつだけ経済が回る。
世のため、
人のため。
客のため、
店のため。
街のため、
国のため。
母のため、
父のため。
子のため、
孫のため。
妻のため、
夫のため。
愛する人のため、
未来の人のため。
2020年代の初頭、
令和2年のはじまりに。
ひとつひろえば、
ひとつだけ街が美しくなる。
1本植えれば、
1本だけ地球がよくなる。
ひとつ売れば、
ひとつだけ喜びが生まれる。
世のため、
人のため。
客のため、
店のため。
己のため。
果たして自分は、
世のため、人のために、
生きてきたのだろうか。
自問自答する。
そしてあと4日だけでも、
これに徹しなければ、と自省する。
年末商戦もあと4日。
そして「際の商戦」となる。
2021年の年始は、
正月休業する企業も増えてきた。
政府は企業に対して、
冬期休暇の延長を要請している。
しかし、日本列島に寒波がやってくる。
数年に一度クラスの強い寒波だ。
冬型の気圧配置も強まる。
年末の12月30日から年明けの元日ごろまで、
北海道から九州の日本海側を中心に、
雪や風が強まって荒天となる。
もちろん新型コロナウイルス感染も、
勢いを減じる気配はない。
ここは「世のため、人のため。」
できる限りのソーシャルディスタンシング。
三密を避けて、マスクの徹底。
手洗いの励行。
1年間やってきたシンプルな習慣を、
ひたすら繰り返したい。
去年の今頃、
盛んに言っていたこと。
「The Seven Psychological Purses」
「消費者意識における7つの心理的財布」
故小嶋外弘先生が、
1964年に『消費者心理の研究』に発表。
同社大学名誉教授。
1983年のHarvard Business Reviewに、
「心理的財布その理論と実証」を発表。
さらに1986年に『価格の心理』でまとめられた。
消費者には7つの心理的な財布がある。
第1は「Family Activities」
家庭生活のための支出。
第2は「Future Preparation」
将来のためのたくわえ。
第3は「Tasty Eating」
美味しく食べるための財布。
第4は「Self-Enlightenment」
自己啓発のための出費。
第5は「Fashion」
自分のライフスタイルを、
流行のトレンドに合わせようとする消費。
第6は「Gamble」
賭け事のギャンブルだけではなく、
思い切って賭けてみるような消費。
そして第7は、
「A bit of Entertainment」
ちょっとした娯楽。
さて1年間、COVID-19に侵害されて、
私たちの意識はどう変わったか。
7つの財布の心理がどう変化したか。
第1の「Family Activities」は、
全体で見るとますます強くなった。
第2の「Future Preparation」も、
前提的に非常に強くなった。
不安が増幅されれば、
将来へのたくわえは増える。
つまりセービングや節約のモードは、
第1と第2との葛藤だ。
しかし節約ばかりしていると、
第3の「Tasty Eating」や、
第7の「A bit of Entertainment」が、
どうしても必要になる。
現在の年末年始の購買は、
第3と第7である。
これも第1・第2との葛藤となる。
第1の家庭生活に必要なもの、
第2の将来へのたくわえをベースに、
第3の「おいしく食べる」と、
第7の「ちょっとした娯楽」が加わる。
第5の「Fashion」と第6の「Gamble」は、
全般的に見れば、
ずいぶん減じられたはずだ。
ただし人によっては、
ファッションとギャンブルも、
必須となるだろう。
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望
福袋はこれに当たる。
そして第4の「自己啓発のための出費」は、
いま、抑えてはならないだろう。
これを抑制する人も増えたかもしれない。
私自身は第7を堅持し続けたい。
結局、7つの財布は、
人それぞれに生き方につながっている。
しかし日本国民の7つの財布につながる仕事は、
とても大切で貴重なことだ。
それを今日も、明日も、
続けよう。
では、みなさん、今週も、
7つの財布を忘れずに。
Good Monday!
〈結城義晴〉