毎年、1月第2週から、
協会や団体の新年会が開催される。
私はほとんどに顔を出す。
結構、忙しい。
しかし今年は例外を除いて、
ほとんどが中止。
その例外とは、
日本ボランタリーチェーン協会。
略してVC協会。
今日はその令和3年新春賀詞交歓会。
会場はシェラトン都ホテル東京。
昨年末から新年会が次々に中止となった。
その中でこのVC協会は、
決行すると発表していた。
しかし1月7日から緊急事態宣言。
そこでハイブリッド開催となった。
実際にホテルに参集する人、
YouTubeLIVE配信で聴講する人。
分散することで「密」を避ける。
私はオンラインのほうで参加した。
13時30分、泉田幸雄協会長の挨拶。
オールジャパンドラッグ顧問。
博識の泉田さんらしい、
格調の高いスピーチだった。
来賓もオンラインで挨拶をした。
まず自民党衆議院議員の甘利明さん。
議員会館の事務所からのスピーチ。
最後は日本小売業協会の野本弘文会長。
東急㈱代表取締役会長。
野本さんもオンラインで挨拶。
第2部は記念講演。
㈱ワーク・ライフバランスの小室淑江社長。
私は冒頭だけ聞いて、途中で退出した。
来年の賀詞交歓会はどうなるのだろう。
ワクチンが奏功して、
通常の状態に戻るのだろうか。
今のところは緊急事態宣言の只中で、
来年のことは想像できない。
春の展示会なども様々な対応だ。
スーパーマーケットトレードショーは、
2月17日~19日に幕張メッセで、
例年通りの開催予定。
フーデックス ジャパン2021は、
3月9日~12日に幕張メッセで開催予定。
しかし1月7日付でコメントを発している。
「今後、政府からBtoB展示会開催に対して
自粛要請などの指針が発出された際は、
延期または中止の判断をする場合」がある。
JAPANドラッグストアショーは、
3月17日から21日までだが、
こちらはすでに、
オンライン上で開催すると発表している。
それぞれの主催者の考え方は三者三様。
みなさんはどう考えるだろうか。
ここは読みと決断が求められるところだ。
しかし倉本長治は教える。
「損得より先に善悪を考えよう」
さらに昨年の12月25日のこのブログ。
「経済と健康は両立する」
両立は可能だ。
トレード・オンの考え方。
しかし、まず何よりも、
「重要なのは安心安全の確保だ」
くれぐれも新型コロナ感染防止には、
十二分の配慮をしてもらいたい。
日本VC協会の賀詞交歓会のように、
ハイブリッドで開催する案もある。
3月9日~12日のJAPN SHOPがそれだ。
最後に日経電子版「経営者ブログ」
㈱IIJ会長の鈴木幸一さん。
タイトルは、
「世界は遊戯と闘争の果てに」
引用するのは哲学者の西田幾多郎。
その「場所的論理と宗教的世界観」
鈴木さんは泉田会長同様に博識だ。
その西田幾太郎。
「世界が自己自身を喪失し
人間が神を忘れた時、
人間はどこまでも、
個人的に私欲的になる」
仕事も経営も、協会や展示会も、
個人的、私欲的になることは、
断じて避けねばならない。
「その結果、
世界は遊戯的か
闘争的かとなる。
すべて乱世的である」
同じように仕事や経営、
協会や展示会は、
遊戯的、闘争的も敬遠したい。
乱世的は勘弁願いたい。
鈴木さんの述懐。
「年を取ると、大昔に手にとり、
そのままにしていた本の一節を、
思い出すことがある」
これは同感だ。
さて緊急事態宣言が明ける2月7日には、
一体どうなっているのだろうか。
感染拡大はストップしているか、
それとも宣言は継続されるか。
遊戯と闘争の果ての乱世はいただけない。
しかし個人的、私欲的は、
コロナ禍の中の態度ではない。
〈結城義晴〉