結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年01月31日(日曜日)

多和田葉子の「仕事の酸欠」と「邪魔してくれる要素」

一月、往ぬる。

最後の日が日曜日。
今日の私は完全巣ごもり。

私の住む神奈川県は今日、
COVID-19の陽性が390人判明した。
横浜市は260人。

死者は神奈川県が6人、横浜市が2人。

減ってきた。

緊急事態宣言の効果が出ている。

東京都は633人で3日連続1000人以下。

全国の新規感染者は2673人。
死者は65人。

しかし1月をトータルすると、
新規感染判明が15万4247人、
死者は2261人だった。

これはともに月間で過去最多を記録した。

さらに感染スピードの速い変異種が上陸。
その防御のための水際作戦が、
成功しているのかどうか、わからない。

どんな水際作戦が有効なのかさえ、
はっきりしない。

だからまだまだ油断はできない。

そんな一月が往った。

私は今日、完全巣ごもりで、
仕事した。

今日の「折々のことば」
第2069回。

仕事にとって
重要なのは、
仕事を邪魔してくれる
要素だということ
〈多和田(たわだ)葉子〉

岩波新書の『言葉と歩く日記』から。
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多和田さんは1960年生まれ。
私より8つ若くて、
私の妹と同じ年だ。

ドイツのベルリンに住んで、
日本語とドイツ語で、
小説や詩やエッセイを書く。
日本では『犬婿入り』で芥川賞、
ドイツではゲーテ・メダルを受賞。

村上春樹さんも、
英語で書いた小説を、
日本語に翻訳して、
独自の文体をつくった。

片岡義男さんも、
『英語で日本語を考える』を書いていて、
多和田さんのこの日記に出てくる。
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二つの言語を習得し、
その間の表現やニュアンスの差異を考え、
国や文化の違いを見切る。

それが多和田さんのこの本だ。

編著者の鷲田清一さん。
「作家の近所に住む挿絵画家は、
仕事をコンピューターでやるようになって
ひどく疲れやすくなった」

「筆を洗い鉛筆を削ることがないので、
途中で一息つくことも
立ち止まることもない。
だから友人の電話で
仕事を中断させられると
嬉(うれ)しくなると」

私もかつては、
原稿用紙にペンで書いていた。

商業界時代は商業界の原稿用紙、
今は自分の名前入りの商人舎の原稿用紙。
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400字書くと、
次のページに行く。
この「間」が原稿用紙の良さだ。

ペンは大抵、万年筆だった。
カートリッジのインクが切れたりする。
そこで吸引式のものに変えりした。

万年筆は手間がかかる。
しかし、そこがいい。

これまではブルーのボディのパーカーが、
一番馴染んだし、使った時期も長かった。

キャップのところが壊れて、
それでもペン先の滑りが抜群で、
握りやすさもちょうどよかったので、
セロテープを巻いて使った。
この万年筆が使えなくなって、
とても悲しかった。
原稿書きのスピードも落ちた。

ウォーターマンやモンブランも使った。

いずれも、いつのまにか、
どこかへ消えていった。

今、手元に残っているのは、
ケルン空港で帰国時に衝動買いした、
太字のモンブランだけ。
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しかもこれは今、
スーツの胸ポケットの飾りになっている。
たまに本などにサインするときに使う。

みんな、
どこに行ってしまったのだろうか。

若いころは、
ボールPentelを使っていた時期もある。
これは滑りがよくて、
速く書ける。
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原稿用紙やペンは、
仕事を推進してくれる要素であり、
邪魔してくれる要素でもある。

そして手書き原稿の頃は、
タバコを吸っていた。

というよりタバコで、
一息ついたり、
立ち止まったりしていた。

パソコンで原稿書きをするようになって、
タバコもやめた。

今は、何が「邪魔する要素」なのだろう。

多和田さんもこの本で書いている。
「この日記を書き始めてから、
毎日手書きで原稿用紙の升目を
埋めるようになった」

多和田さんは鉛筆だが。

コラム編著者の鷲田さん。
「引き寄せたり遠ざけたり、
加減を見たりと調子を変える、
そんな隙の時間がないと、
仕事自体が酸欠になる」

そう、仕事が「酸欠」になるのは、
避けなければならない。

仕事には酸欠にならない要素が、
準備されていなければならない。

「仕事を邪魔してくれる要素」こそが、
意外にも重要なのだ。

イオンの全館禁煙措置。
イオンnews|
国内115社全事業所で「就業時間内・敷地内禁煙」

このとき、「仕事の酸欠」には、
どんな対処法を考えているのだろう。

タバコを吸わせない分、
仕事の効率が上がる。
万が一にもそう意図していたら、
これは失敗する。

顧客や従業員の健康や環境を、
第一に考えていれば、
きっとうまくいく。

しかしその時にも、
「仕事を邪魔する要素」という、
パラドックスは必須だと思う。

〈結城義晴〉

2021年01月30日(土曜日)

「隷従と献身」のすり替えと「おひとりさま消費」の精神の自由

一月、往ぬる。
二月、逃げる。

もう2021年のキャズムの1月も終わる。IMG_17591

商人舎オフィス裏の遊歩道。IMG_17611
朝日新聞「折々のことば」
第2066回は一昨日の1月28日版。

ものと直接
向かいあうことは、
精神を自由にする。
(シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵(おんちょう)』から)418CUlHGuZL._SX353_BO1,204,203,200_
「自分の活動とその結果のあいだに、
自分のあずかり知らぬ意志が介在する」

「それが奴隷状態である」

「この隷従の構造が
抗(あらが)いえないものになると、
人は強制された事態を
自発的に選んだ事態とみなし、
隷従を献身にすり替える」

隷従が献身にすり替えられることは、
断じて避けねばならない。

それを回避するには、
「もの」と「直接」、向かい合うことだ。

ただし、編著者の鷲田清一さん。
「ものとじかに向きあうその一歩は、
よほど周到な注意と準備がなければ
踏みだせない」

シモーヌ・ヴェイユは、
1909年生まれ、1943年没。
フランスの教師、工場臨時工、組合活動家、
そして思想家、哲学者。

34歳で亡くなった天才。
自ら食を断って死を選んだ。

生まれはピーター・ドラッカーと同じ年。

カール・マルクスの共産主義も、
アドルフ・ヒトラーの全体主義も、
見事なほどに批判し、
その切り口は現在にも生きる。
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白樺派の作家・武者小路実篤に、
『真理先生』という長編小説がある。
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主人公は60歳を超えた老人で、
真理とは何かを考え、説く人物。

その真理先生が敬愛するのが、
「馬鹿一」と呼ばれる無名の画家だ。

ひたすら石や雑草などを描き続ける老人。
真理先生は彼を「石かきさん」と呼ぶ。

金もないし、才能もない。
自分の描く画に関すること以外、
何も関心を持たない変わり者。

雨ニモマケズ 風ニモマケズ

慾ハナク 決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル

アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ

ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

宮澤賢治の「雨ニモマケズ」
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真理先生の馬鹿一も、
賢治の雨ニモマケズも、
シモーヌ・ヴェイユの思想に通じる。

それこそ「精神の自由」である。

新型コロナウイルス禍の今、
「精神の自由」は、
失いたくない。
失ってはならない。

自分が成した仕事と、
その結果や成果のあいだに、
自分のあずかり知らぬ意志が介在する。

これが「奴隷状態」である。

この構造に対して抵抗できなくなると、
人間はこの強制された事態を、
自分で選んだ事態と錯覚するようになる。

それが「隷従」と「献身」の混同であり、
「すり替え」である。

一昨昨日の日経新聞。
「おひとりさま消費」に勢い

「飲食や宿泊、娯楽などのサービス消費を
1人で楽しむ消費者が増えている」

もちろんコロナ禍中の現象。

「飲食店の来店者数は
前年を大きく下回る一方、
1人での利用は最大2割増え、
カラオケや宿泊でも1人客が好調だ」

㈱テーブルチェックは、
飲食店の予約・顧客管理をする。
その調査では、
1人での来店者数が、
昨2020年10月から前年比プラスが続く。
逆に3人以上のグループ利用は、
感染拡大以降マイナスが続く。

カラオケのビッグエコー。
利用者のうち1人客の割合。
感染拡大前の昨2020年1月と、
感染第三波直前の11月を比べれば、
10カ月間で8~9ポイント上昇した。

ビッグエコーは17年4月から、
「テレワークプラン」を始めた。
その売上高は20年2月が過去最高だった。

しかし10月には、
なんとその2月の7倍を記録。
このプランは1人での楽器演奏や、
オンライン飲み会の参加にも利用できる。

内閣府のサイト「V-RESAS」。
宿泊データがわかる。

利用者分類で宿泊者数の前年比を見ると、
「1人」が「全体」を上回って推移している。

8月や10月には1人が全体より、
10ポイント以上高い週が続いた。

もともとコロナ禍前から
「おひとりさま消費」の市場規模は、
大きいうえに、拡大傾向にあった。

矢野経済研究所の20年5月の調査。
19年度の1人利用の市場規模の見込み。
外食で7兆9733億円、
カラオケで470億円。
それぞれ15年度から前年比プラスが続く。

そして日本フードサービス協会の推計。
19年1~12月の外食全体の市場規模は、
26兆439億円だった。

単純比較はできないが、
1人での利用の約8兆円は、
全体のおよそ3割を占める。

「おひとりさま消費」は
キャズムの期間が終わって、
ポスト・コロナの時代となっても、
減ることはない。

小売業もサービス業も、
業態ごとにフォーマットごとに、
「おひとりさま消費」を、
視野に入れておくべきだ。

現代人は孤独だからである。

それでも隷従と献身を、
すり替えられてはならない。

精神の自由を、
失ってはいけない。
失いたくはない。

〈結城義晴〉

2021年01月29日(金曜日)

生団連の小川賢太郎会長対談の「先見性と先進性と若さ」

今日の午前中は、
オンライン会議。

第一屋製パン㈱の取締役会。
緊急事態宣言下では、
リモートで出席させてもらう。

午後は東京・品川へ。
こちらはリモートではできない。

生団連会長のインタビュー。
小川賢太郎さん。??????????
「生団連」は「経団連」に対峙する組織だと、
私は思っている。

正式名称は、
国民生活産業・消費者団体連合会。

会長の小川さんは、
㈱ゼンショーホールディングス会長兼社長。

生団連は2011年12月2日に、
清水信次さんが創設した組織。
清水さんはもちろん、
㈱ライフコーポレーション会長。

2017年1月27日、
その初代会長の清水さんのあとを受けて、
小川さんが二代目会長に就任した。

その小川賢太郎さんに会った。
品川駅に直結するJR品川イーストビル。
その8階にゼンショーの本社があり、
現在、生団連の事務所もある。

総合受付の前に、
ゼンショーのマークの陶器が並ぶ。
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会議室の窓からは、
品川の景色が見降ろせる。??????????

アクリルパネルを間に挟んで、
1時間半くらい話した。

そのあとで写真撮影用に、
一瞬だけ向かい合った。??????????

小川さんは、
流通サービス業界を代表する論客。
今日も絶好調。

私がボタンを押したら、
語りは止まらない。
生活者、消費者の立場に立って、
現在の問題を整理してくれた。??????????

私も持論を展開して、
「コロナは時間を早める」とか、
「コロナ禍でキャズム(巨大な溝)が生まれた」とか、
そのために「若返れ!」だとか、語った。??????????
詳細は月刊商人舎2月号で読んでいただこう。

対談が終わって並んで記念写真。??????????

最後に私一人で写真。??????????
楽しい時間だった。
ありがとうございました。

さて今日の日経新聞の「大機小機」。
タイトルは、
「先見性と先進性」
コラムニストは桃李さん。

とても示唆に富んだコラムだ。

「コロナ禍最悪の中で
世界的に株式市場は活況である」

実体経済はさておき、
金融経済は活況を呈している。

「ワクチン接種開始で市場は
コロナ後を見据えている」

「コロナ後、元に戻る分野と
そうでない分野がある」

今月開催されたデジタル技術見本市(CES)。
その基調講演は、
ウォルマートのダグ・マクミロンCEO。
cdn.corporate.walmart.com
「コロナ禍で進んだ
消費行動の変化は

元に戻らない」

同感だ。

ウォルマートはコロナ危機下でも絶好調。
米国内の5500店の既存店を、
ネット通販の配送拠点として併用。
定額制の宅配サービスにも参入。

走りながら考えている。

コラムニスト。
「在宅勤務や、
DXを利用したアウトソーシング、
取引交渉・流通形態が変わり、
企業の最適規模縮小という
永続的変化が早まるだろう」

「大規模企業ほど環境激変への対応が困難で、
逆に中小企業が飛躍する機会でもある」

これは重要なことだ。

「長期目標と思われたSDGsも
技術進歩とも相まって、
今や緊急課題だ」

「変化を先取りした将来ビジョンが
市場評価の決定要因となる」

「とはいえ
技術や環境変化に対応した将来ビジョンが
一朝一夕にできるわけもない」

「長年見定めた目標を目指して
地道に積み上げてきた努力が、
環境変化で表に現れてくるのである」

スティーブ・ジョブズは、
電話がスマホの形になる図を描いていた。
数十年前のことだ。
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ビル・ゲイツは、
人類最大の危機はパンデミックで、
準備が必要だと説いていた。
6年前のことだ。
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「現在のGAFAがあるのは
このような先見性を持つ
ビジョナリーの存在故である」

「先見性というからには、
長期の洞察が必要で、
その有無は結果が出るまで判明せず、
稀有(けう)な人材が必要だ」

つまり組織が「先見性」をもつには、
ある種の天才が必要だ。

コラムニストの主張。
「先進性なら変化への追随なので、
常人でも意識や組織改革で対応でき、
結果も目に見える」

では「先進性」とは何か。

「成長著しいアジア諸国は女性と若者の国だ。
多様で柔軟な思考や適応力は先見性に似て、
成長の原動力となっている」

「先進性には
若さとダイバーシティーが不可欠だ」

月刊商人舎1月号。

Message of Januaryは、
「若返れ!」

若さは先進性を内包する。

「先進性は、
均一文化のまま高齢化する日本で、
企業が直面する喫緊の課題である」

「DX時代は、
デジタルネーティブに任せる
先進的思考が不可欠だ」

「人材に占める女性若者比率は
先進性指標の一つだろう」

結論。
「先見性まで望まずとも、
まず先進性から始めるべきだ」

最後に付け足し。
「日本企業のコーポレートガバナンスは
国の指導が必要なほど後進的との
経営者の自覚が必要である」

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若さが「キャズム」を乗り越える
早さの鍵を握る。
若さが「キャズム」を凌ぐ
柔らかさの源である。
若さが「キャズム」をバネにする
強さの礎である。
そして若さが
企業の生命線である。

〈結城義晴〉

2021年01月28日(木曜日)

「アメとムチは許さない。商業は自由だ。」

今日は横浜にも、
ちょっとだけ雪が舞った。

面白やかさなりあうて雪の傘
〈正岡子規、明治26年〉

今日は横浜商人舎オフィス。IMG_17271

正岡子規著『笑う子規』
天野祐吉・編、南伸坊・絵。IMG_17331

伸坊の表紙絵を真似てみた。IMG_17471

11都府県の緊急事態宣言下、
今日のCOVID-19新規感染者は、
全国で4133人。
しかし死者は過去最多の113人。
重症者は1032人。

東京都の新規感染者数は1064人、
わが神奈川県は433人、
千葉県は314人、埼玉県は292人。

65歳以上の高齢者のワクチン接種は、
4月1日以降になるらしい。

太郎さんには、がんばってほしいな。
kounotarou

日経新聞巻頭コラム「春秋」

大日本帝国陸軍に伝わるざれ歌を紹介する。
「輜重(しちょう)輸卒が兵隊ならば
蝶々(ちょうちょう)トンボも鳥のうち」

「輜重輸卒」は、
軍需品の運搬や補給に携わる兵たち。
つまりロジスティック部隊の兵隊。

物流担当が兵隊というのならば、
チョウチョやトンボも鳥といっていい。

「そんな大切な役割を担う者を、
旧軍では揶揄(やゆ)の対象にしたのである」

上層部が兵站(へいたん)を軽んじ、
前線を疲弊させたケースは枚挙にいとまがない。

多くの部隊が現地調達を強いられ、
敵よりも飢えと戦った。

現場の士気がいかに高くとも、
しっかりした後方支援なしに
戦争はできないのだ。

さていま、コロナ退治のワクチン接種作戦に
その懸念はないだろうか。

「国民の大半に、
海外から届くワクチンを
ひたすら打っていく――。
と書けば簡単だが、
前例のない成人への集団接種である」

「対象者への通知と予約確認、配送と保管、
会場設営、医師や看護師の確保、
接種時のトラブル対応、
副作用情報の把握……。
気の遠くなるほど煩雑な作業のかたまりだ。
国の入念なサポートが要る」

「大号令を発するだけでは
現場の混乱は避けられまい」

「ちなみに”輜重”なる言葉の”輜”も”重”も
本来は荷車を指す」

「コロナからの解放の夢を乗せた車を、
滞りなく走らせなければならぬ」

頼むよ、太郎さん。

月刊商人舎2020年5月号。
特集「コロナは時間を早める」
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特集のまえがきは、
「パンデミックと流通イノベーション」
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私はこの中で書いている。
「物流の重要性が強く認識され、
AIの活用やロボティックスの使用は
当たり前になるだろう」

それがコロナ・ワクチン接種のときに、
最も重要な機能となってきた。

その新型コロナ関連法修正案。

菅義偉内閣の政府案には当初、
「入院を拒否する人への刑事罰」が入っていた。

入院を拒んだ感染者に科されるのが、
「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」

これはひどい。

刑事罰ならば前科が残ってしまう。
野党は重すぎると削除を求めていた。
それが削除される。

自民党、立憲民主党両党が、
修正案で合意。

当然のことだ。
迅速であることはいい。

感染症法と新型コロナ特別措置法。
2つの改正法案が一括で改正され、
2月初旬に成立、2月中旬ごろ施行の見込み。

保健所の調査を拒否した場合、
「50万円以下の罰金」だったが、
「30万円以下の過料」に変わった。
30万円以下は前科が残らない行政罰だ。

時間短縮や休業などの命令に従わない場合、
政府案は「50万円以下の罰金」だったが、
これも「30万円以下」に変更。

「まん延防止等重点措置」地域でも、
営業時間短縮や休業の要請に従わない場合、
都道府県知事が「命令」を出せる。
その命令違反には、
政府案は30万円以下だったが、
改正案は20万円以下の過料。

それでも罰する。

営業短縮や休業に応じた事業者には、
財政支援が施される。

当たり前だ。

しかしこれらは、
付帯決議や国会答弁などで具体化する。
つまりまだ決まっていない。

財政支援こそ、
先に決めるべきだ。

そうすれば救われる。

GoToキャンペーンを続けたかと思えば、
それを停止して、今度は罰金を科す。

金をばら撒いたり、
罰したり。

これは「アメとムチ」だ。

古代ローマ帝国で言えば、
「パンとサーカス」である。

皇帝からパン(食)とサーカス(娯楽)が、
無償で与えられて、
ローマ市民は政治的盲目となった。
その反面の圧政が通った。

弱い者、庶民、大衆に、
言うことを聞かせる権力者の手口。

菅政府案が通っていたら、
絵に描いたような「アメとムチ」だった。

日経新聞に、
岩崎高治登場。
㈱ライフコーポレーション社長。
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「行政による支援は、
スーパー(マーケット)よりも
苦境に立つ外食などにお願いしたい」

いいねえ。
男気、あるねえ。

「個人消費が冷え込めば価格競争に陥り、
多くの小売業は苦境に立たされる」

「コロナ対策の経費はいずれ
税金などで回収することになるが、
経済に打撃を与えないように
方法や時期には十分に配慮してほしい」

アメとムチは許さない。

金をばら撒いておいて、
一転、罰則罰金を科す。
これも許さない。

商業は自由だ。

〈結城義晴〉

2021年01月27日(水曜日)

「教訓得られぬコロナ禍」とUAゼンセン木暮弘副会長対談

COVID-19感染者数。
世界で1億人を超えた。
ジョンズ・ホプキンズ大学の集計。
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100年前のスペイン風邪のときには、
世界で5億人が感染したと言われる。
世界人口の27%だった。

新型コロナウイルスも予断を許さない。

昨年11月上旬に5000万人に達した。
それから約2カ月半で倍増した。

ワクチンの接種は進んでいるが、
コロナウイルス変異種の脅威もあって、
混沌としている。

英国フィナンシャルタイムズ。
ジャナン・ガネシュ氏が、
昨年12月30日に書いている。
「教訓得られぬコロナ禍の悲劇」

「人類が過去100年ほどで経験した
世界的危機のほとんどは、
少なくとも我々に教訓を与えてくれた」

第1次大戦。
「帝国主義を失墜させ、
植民地での民族自決運動を加速させた」

第2次大戦。
「国連など、民族主義に
歯止めをかけるための法的な枠組み作りを
後押しする結果をもたらした」

1970年代のスタグフレーション。
「ケインズ主義的な
経済政策の限界を露呈させた」

2008年の金融危機。
「ケインズ的政策の再評価につながった」

「危機的状況に陥るたび、
人類は何かを学んできた」

「ところが新型コロナウイルスの
パンデミックという現在の危機は、
こうした学びを得られない点で
これまでと明らかに異なる」

「特定の政治体制や経済モデルが
他より常に優れているといった、
わかりやすい答えがないのだ」

同感だ。

個々の指導者も評価は分かれる。
ドイツのメルケル首相らは、
比較的成功した人。
ジョンソン英首相らは、
あまり成功していない人。

しかし、社会システムや制度として、
「パンデミックの一年を
その優位性で制したものもなければ、
決定的に敗北したものもない」

ドイツははじめのころには、
比較的感染拡大の抑え込みに成功していた。
そのころは、
「欧州の社会民主主義の有効性が
示されたとみられていた」

だが、イタリアもフランスも、
公的社会投資が多いにもかかわらず、
人口当たりの死亡者数は多い。

「人口当たりの死亡者数や累積感染者数、
第3の指標である致死率をみても
“大きな政府”の国の方が
“小さな政府”の国より
感染対策で成果をあげているとは言えず、
その逆とも言えない」

国家による統制と自由市場のバランス、
その適正な在り方に関しても、
「パンデミックはこの問題に
スポットライトを当てたものの
適正なバランスの問題への答えは
依然としてわからないままだ」

さらに、市民の自由を、
国家がどの程度認めるのが適正か。
この問題についても同じことが言える。

「国家主導の徹底的なアプローチで
感染拡大を抑え込んだ中国の成功は、
権威主義国家に懐疑的な人々にも
体制の一定の有効性を印象づけた」

「ただ、ニュージーランドなど
比較的うまく対応している民主国家も、
多数ある」

ガネシュ氏は冷静だ。
「パンデミックのどの指標をとっても
多元的な民主国家と権威主義的な国家の
どちらか一方が他方より優れていると
断定できる根拠はない」

「誰もが当然成り立つべきだ
と考える相関関係も、
今回は成立していない」

意外なことだが、
「裕福な国の方が中所得国より
コロナへの対応力が高いかも
わかっていない」

英国はインドネシアより感染者数が多い。
スペインの感染者数もコロンビアを上回る。
米国の感染者数は群を抜いて世界最多だ。

「米国内のデータを分析しても、
感染率や致死率の分布状況に
明確な論理性はみられない」

「この混沌としたデータの中で
パターンと呼べるものがあるとすれば、
東アジアと東南アジアでの
にわかには信じがたい成功だろう」

解明の糸口か。

「だが、この地域には
共産主義国家の中国と
複数政党による民主国家の韓国のほか、
さらに様々な政治体制が存在する」

ガネシュ氏は悲観的だ。
「世界はこの地域の成功から
どのような体系的教訓を
得られるというのだろうか」

「データが一定の形へ収束していかない限り、
何をどう変えるべきかという道筋も
わからないのが実情だ」

それどころか、
「ウイルスの脅威に対して
政策的に対応するうえで
守るべき確固たるルールすら
示されることはない」

「特定の社会組織モデルが
他より優れているかなど
判定するすべもない」

そこでガネシュ氏の結論。
「”良い政府は悪い政府より良い”といった
当たり前のこと以外、
新型コロナウイルスに苦悩した一年から
世界が得た学びは驚くほど少ない」

生活の現場でも仕事場でも、
店舗や売場でも、
マスク、手洗い、
三密を避ける。

そして徹底して、
接触感染と飛沫感染を遮断する。

それ以上でもそれ以下でもない。
そんなことしかわかっていない。

ガネシュ氏。
「我々が現在試されているのは、
ある一連の事実に対して
それとは因果関係のない架空の物語を
無理やり押しつけないよう
自制できるかどうかだ」

そう、一連の事実と、
その因果関係を考察すること。

そしていまでも、
「冷静に恐れる」ことだ。

「人間にとって
曖昧さと混乱ばかりの毎日を生きるのは
かなり大変なことだが、
架空の物語から導き出した
誤った変革に向かって突き進むのは、
それよりもはるかにまずいことだ」

同感だ。

「架空の物語と誤った変革」といえば、
ドナルド・トランプが表舞台から退いたことは、
幸いだと思う。

今日は東京・市ヶ谷へ。
IMG_17211

ゼンセン会館。IMG_17221

いつ以来だろう。
久しぶりだ。
IMG_17231

UAゼンセンの木暮弘副会長。
マイカル出身で流通に関する労働問題の専門家。
??????????
もちろんUAゼンセンは、
日本最大の産業別労働組合だ。
現在、組合員178万9695人。

2012年11月に、
UIゼンセン同盟と、
日本サービス・流通労組連合が、
組織統合して誕生した。

そのUAゼンセンのなかで、
流通部会は組合員105万1105人。
58.7%を占める。

それから新井美穂さんは、
流通部門執行委員で、
労働政策委員会事務局長。
ダイエー出身。
??????????

コロナ禍の労働界。
お二人から現下の情勢についてお聞きし、
私も「コロナによる時間軸の短縮」や、
「キャズム」現象をベースに、
意見を言った。
??????????
ずいぶん重要な発見があった。

ありがとうございました。

曖昧さと混乱ばかりの日々を生きるのは、
大変なことだ。
しかし架空の物語から導き出された
誤った変革に向かって突き進むのは、
まずいことだ。

〈結城義晴〉

2021年01月26日(火曜日)

関西ダントツ「万代」と関西の嵐「ロピア」を店巡り

商人舎流通SuperNews。
イオンnews|
国内115社全事業所で「就業時間内禁煙」「敷地内禁煙」

イオンの思い切った施策だ。

「就業時間内禁煙・敷地内禁煙」の実施。
グループ115社の全事業所、
つまり全店舗、全事務所、全センター。
対象はグループ従業員約45万人。

ステップを踏んでいる。

2016年度に「イオン健康経営宣言」を発表。
2018年には禁煙外来補助制度を導入。
2019年7月から本社敷地内で全面禁煙。
2020年には全国のショッピングセンターで、
顧客喫煙室と従業員喫煙室を閉鎖。

目的は、顧客と従業員の間での、
「望まない受動喫煙と三次喫煙」の防止。

従業員への禁煙支援にも取り組む。

私は40歳ごろにタバコをやめた。
その前はショートホープなど吸っていた。
手巻きタバコなども楽しんでいた。

体に悪いことは確かだ。
そのうえイオンが指摘するように、
受動喫煙や三次喫煙もある。

思い切った施策だけに、
社員、従業員の反応がどうなるか。

ある意味でイオンらしい決断だろう。

今日は大阪で万代の店回り。
十分にコロナ対策を整えたうえで、
店舗を巡る。

最初に、
万代堺大庭寺(おおばでら)店。
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昨2020年9月11日オープン。
売場面積471坪。

今日は大均一祭。
IMG_14961

見晴らしの良い農産部門。
IMG_15161

そして水産部門ではアイランド平台に、
氷を敷き詰めて 右がサケ、左が丸物。IMG_14911

畜産部門は肉のジャンボ市。IMG_15011

一番伸びている惣菜部門。IMG_15031

フロントエンドは元気いっぱい。IMG_15001

右から店長の井元豊さん、万代大学2期生。
第5運営部部長の和久正樹さん、
そしてレジチーフの石本睦実さんは、
昨日修了した万代大学5期生。IMG_15181

つづいて、
万代松原上田店。
昨年10月9日オープンの最新店。
IMG_15781

592坪で近い将来、万代の五指に入ってくる。IMG_15461

水産部門でも派手なプレゼンテーション。IMG_15541

惣菜部門の対面コーナーは、
商品部が力を入れるモデル店だ。IMG_15731

その惣菜部バイヤーの長岡篤史さん。
長岡さんも万代大学5期生。
真ん中は期待大の森雅人店長。IMG_15381

高速道路を飛ばして、
島忠ホームズ尼崎店。IMG_15981

そこに入居したのが、
ロピア尼崎店。
IMG_15991

柴田昇さんが迎えてくれた。
㈱ロピア執行役員兼尼崎店店長。IMG_15821

550坪ほどの店だが、
寝屋川店に迫る勢い。
柴田さんは、
「坪効率はこちらが上です」と胸を張る。IMG_15971

青果部門はちょっと狭いけれど、
単品量販でパワーを発揮している。IMG_15881

惣菜部門は寝屋川店よりも狭いが、
その分をカバーする作戦が奏功した。IMG_15891

鮮魚は日本橋魚萬の屋号で、
この店でも大人気だ。IMG_15951

「肉のロピア」の名に恥じない精肉売場。IMG_15921

奥壁面は日配部門で、
オリジナル商品が満載。IMG_15931

ゴンドラ上部を模型の汽車が走る。
グロサリーは圧倒的な低価格を堅持。IMG_15941
関西ロピアの「尼崎の陣」。
ロピアは順調に伸ばし続けている。

最後にそのロピア尼崎店と競合する、
万代塚口店。
IMG_17151

フラッグショップに位置づけられて、
腕利きの足達康之店長は部長店長。IMG_16161
万代が設けた12店のフラッグショップ。
スーパースター店長が運営する。

塚口店の一丁目一番地はダイコン。
私はこの売り方、大好きだ。IMG_16011

入口右手にはカットフルーツコーナー。IMG_16041

そして98円均一の農産部門のトップ。IMG_16051

続いて水産部門では、
立ち売りの声が響く。
IMG_16081

「本日限定価格鮭大奉仕」。IMG_16101

塚口店の水産を引っ張る酒井凜チーフ。IMG_16191

この見事な縦陳列の売場。
IMG_16121

惣菜売場は平台とR型ケースの併用で、
対面コーナーを広くとっている。
日本国内にはこんな売場はあまりない。IMG_17091

そして2月2日の恵方巻に全力を傾ける。
この店は5800本の恵方巻を売る。IMG_17101

インストアベーカリーが格段の進化を見せる。IMG_17121

今日一日、案内してくれた、
万代人事部のお二人。
海野敏正さんと入江功二さん。IMG_17171
ありがとう。

関西ダントツを標榜する万代。
関西に嵐を巻き起こしたロピア。

コロナは時間を早めるが、
今日訪れた4店舗は、
その早まる時間軸に乗っている。

イオンの「全禁煙」も、
コロナが早めたことは確かだろう。

〈結城義晴〉

2021年01月25日(月曜日)

万代知識商人大学第5期の論文審査と修了式

Everybody! Good Monday!
[2021vol④]

2021年第4週。

第2回の緊急事態宣言は、
1都3県が1月8日から、
7府県が1月14日から、
2月7日まで。

残すところ2週間弱。
解除できるのか。

無理に解除することもない。
抑え込めるところまで抑え込む。
その見極めは大事だ。

今日は東大阪市の万代本社。

万代知識商人大学第5期の修了式。
いつもの会議棟に7時半に集合。
??????????
日本のスーパーマーケットで、
一番最初にスタートした企業内大学。
2016年に始まって今年度で第5期。

修了式には、
受講生だけでなく学長も、
アカデミックガウンを着る。
IMG_14811

司会は津田睦さん。
人事部マネジャー。
??????????

開会のあいさつは
結城義晴。
??????????

後列には第5期生全員が、
アカデミックガウン姿で並ぶ。
??????????

前列には、万代の幹部の面々。
??????????

第1部は論文審査。
修了に向けて最終論文を書き上げ、
それを発表する。

全員が、1人持ち時間6分をかけて発表する。

4人の発表が終わると、
審査が行われる。
??????????

事前に経営幹部が読み込んでいて、
発表内容について、質問し、審査する。??????????

そうして5期生30人の発表・審査を行う。

馬子にも衣裳のアカデミックガウン姿。
全員を紹介しよう。

級長の磯部出さん。
??????????

藤見大祐さん。
??????????

小林龍起さん。
??????????
堂々たる発表。

南口実紀さん。
??????????

前の4人の審査が始まると、
次の4人がそでに控える。??????????

私も4人の論文評価をする。??????????

平井健雄さん。
??????????

高橋博幸さん。
??????????

玉木敦司さん。
??????????

木下英治さん。
??????????

質問を投げかける芝純常務。??????????

長岡篤史さん。
??????????

青崎俊道さん。
??????????

大石卓海さん。
??????????

石本睦実さん。
??????????

発表と審査の質疑応答が繰り返される。??????????

西口和幸さん。
??????????

市野翔司さん。
??????????

安田貴幸さん。
??????????

岡本茂剛さん。
??????????

出水謙佑さん。
??????????

菰野健志さん。
??????????

菅泰輔さん。
??????????

酒井大輔さん。
??????????

大原義伸さん。
??????????

平井拓哉さん。
??????????

竹本竜也さん。
??????????

森下貴史さん。
??????????

北橋和さん。
??????????

姫田大輔さん。
??????????

髙本達矢さん。
??????????

佐々木健さん。
??????????

関連会社の㈱アドバンスから2人が参加。
田上一起さん。
??????????

出谷重雄さん。
??????????

アドバンス社長の磯田雅人さんも、
2人の発表に対して審査の質問をした。??????????

論文審査が終わると、
1年間の総括講義。
??????????

ピーター・ドラッカー。
「鋸(のこ)や金槌、
あるいはペンチしか持たない者は、
大工は出来ない。
それらの道具を一揃えにしたとき、
初めて大工道具を
手にしたということが出来る。
それが、
私が『現代の経営』で行ったことだ。
私はマネジメントを
体系としてまとめたのだった」

万代大学のカリキュラムは、
マネジメントの体系となっている。
第5期生もその体系の一端を学んだ。
そしてこれからも自分で学び続けてほしい。??????????

総括講義が終わると、
修了証授与式。
阿部秀行万代社長から授与され、
私からは記念品の万代大学章を渡す。
??????????

そして記念写真。
??????????

最後の最後に阿部社長から訓話。
??????????

そのあと、恒例の行事。
??????????
帽子投げ。

最後にソーシャルディスタンシングで、
一瞬だけマスクを外して、
修了記念写真。
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級長の磯部さんと写真。
1年間、ご苦労様でした。
IMG_14861

阿部社長と写真。
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最後に万代人事部マネジャーの面々。
万代知識商人大学を運営してくれている。
私の隣から津田睦さん、
海野正敏さん、石川慎也さん。
IMG_14881
ありがとう。

総括講義で使ったのが、
佐藤一斉の「言志四録」。

(わ)かくして学べば、
すなわち
壮にして為すこと有り、

壮にして学べば、
すなわち老いて衰えず、
老いて学べば、
すなわち死して朽ちず。

では、みなさん、
コロナに負けず、
学び続けよう。
Good Monday!

〈結城義晴〉

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