「用件」と「要件」。
同音異義語。
「用件」は、「なすべき事柄」。
「要件」は、「必要な条件」。
ただし、「要件」には「大切な用件」という意味もある。
明日、その「要件」があって、
今日は日曜日の昼ながら新横浜駅へ。
乗車率は1割程度か。
乗り込んだら眠りこけてしまって、
あっというまに京都駅。
森川泰弘さんが迎えに来てくれた。
㈱JTB大阪第三事業部の商人舎担当。
海外研修が再開したら同道して、
いろいろと世話を焼いてくれる。
今日は来たる海外研修に向けて、
ちょっとした打ち合わせ。
それから高速道路を使って、
20分ほどで寝屋川へ。
島忠ホームズ寝屋川店。
その核店舗「ロピア」。
㈱関西ロピア1号店。
相変わらず大繁盛。
今はこの店の店長を兼ねる相川博史さん。
㈱ロピア取締役で前統括営業本部長。
首都圏の中枢を担う人たちが、
どんどん関西に送り込まれている。
9月開業の関西ロピア1号店が寝屋川店。
そして10月に尼崎店、11月に大阪鶴見店。
3店舗いずれも絶好調だ。
青果部門は「八百物屋あづま」。
京野菜も安い。
ロープライス・ユートピアを標榜しているからだ。
その青果部門も単品量販が基本である。
鮮魚部門は「日本橋魚萬」。
部門ごとに屋号(バナー)をつける。
そして専門店の雰囲気を出す。
惣菜売場にはこの巨大なイラスト。
これが関西ロピアの象徴となった。
大人気で店内に行列ができるピザ。
ランチピザが終わって、
ディナーピザ、780円。
夕方5時となって、
サラダ売場はほぼ完売。
ロピアは午後8時閉店だ。
そして最大の核部門が精肉部門。
屋号は「肉のロピア」。
黒毛和牛100グラム398円。
どんどん売れる。
顧客が喜んでいる。
今日のおススメは、
100グラム498円の黒毛和牛ロース。
すき焼用は関西で大人気だ。
これでも入場制限をして、
客数をコントロールしている。
有明海産味付けのりはロピアオリジナル。
こちらもロピアグループの開発商品。
関西で特に強化した肉調味料売場。
巨大タバスコは7777円。
1ガロンは3.8リットル。
その63本分のペッパーソース。
バーベキューグリルの上に陳列。
ロピアの売場はどんどん変化している。
ロピアは年末大晦日まで営業して、
元旦から1月4日まで休業した。
この店で働く人たちは、
1月下旬の今も、元気いっぱい。
「疲れてないかい?」と、
青果チーフに声をかけた。
「大丈夫です」
仕事が楽しくて仕方がない。
そんな感じだ。
商売の極意。
「売ることと見つけたり」
佐賀鍋島藩の「葉隠」(はがくれ)の極意は、
「死ぬことと見つけたり」
鍋島藩士の山本常朝(つねとも)が、
武士の心得を説いた。
それを田代陣基(つらもと)が筆録した。
しかし常朝は武士に死を求めてはいない。
武士としてまっとうに生き抜くには、
「死の覚悟」が不可欠である、との主張だ。
同じように、突き詰めれば、
商人には「売る覚悟」が必要だ。
店を売場を商品を、そして人を、
管理するのが主たる役目ではない。
売る、売れる。
顧客は喜ぶ。
店員も喜ぶ。
取引先も喜ぶ。
だからロピアは元気だ。
こっちまで元気になってくる。
ありがとう。
〈結城義晴〉