結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年02月22日(月曜日)

象徴天皇誕生日と「全体の奉仕者」の「崇高な仕事」

Everybody! Good Monday!
[2021vol⑧]

2021年も第8週となった。
2月は早くも第4週を迎えた。

一月、往ぬる。
二月、逃げる。

しっかり握っているつもりでも、
指の間からするりと逃げてしまう2月。

だからといって、
ギュッと握りしめてはいけない。

たとえば掌で卵を包むように、
ヒヨコを手の中に収めるように、
2月をソフトに握りしめてやらねばいけない。

ゴルフスウィングのグリップの要領だ。
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なんでもゴルフに喩える。
荒井伸也先生のようになってきた。

いけない、いけない。

さて今週は、
明日の火曜日が、
第126代の天皇誕生日の祝日。
令和に入って二度目となる。
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天皇は日本国の象徴であり、
日本国民統合の象徴である。

世界でも例のない「象徴天皇制」。
その意義は私たちも理解しておきたい。

前にも書いたけれど、
イギリスとフランスの話。

昨2020年1月末日、
イギリスは正式にEUを離脱した。
袂を分かったことになる。
もう1年が経過する。

そのことを忘れさせるように、
COVID-19の嵐が吹き荒れた。

英仏は二度の世界大戦では、
連合国として共闘した。
が、歴史的に仲は悪い。

しかしそのフランス人が、
ひとつだけイギリス人に対して、
うらやましいと思うことがある。

それは「王」の存在に関することだ。

イギリスは1688年の名誉革命で、
英国王室を残した。
無血革命と呼ばれた。
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現在は1952年に即位したエリザベス2世。
私が生まれた年に女王となって、
68年間も在位している。

対するフランスは、
フランス革命によって、
1793年にルイ16世をギロチン台に送って、
王室制度を廃止した。
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ヨーロッパで王室が存在するのは、
イギリスのほかに、
オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、
ノルウェー、スウェーデン、
デンマーク、スペインなど、
結構、君主制の国が残っている。

フランス人はライバルのイギリスに対して、
王政を廃止したことを悔やむ。
やや、うらやましいと感じている節がある。

今や先進国では、
専制君主制などありようがないから、
立憲君主制も悪くはないという空気だ。

だから緩やかな君主制もいいだろうし、
とりわけ、わが象徴天皇制などは、
優れたシステムなのかもしれない。

若い人たちの大半は、
天皇誕生日も単なる休日のひとつと、
割り切って捉えているのだろうが、
それも非難すべきことではない。

海の日だって山の日だって、
ある意味では象徴の祝日だ。

象徴天皇の誕生日の祝日は、
同じように象徴と見られてもいい。

二十四節気では今は、
「雨水」から「啓蟄」への間となる。

「立春」は今年で言えば2月3日で、
寒さのピークだったし、
「雨水」もそれほど目立つ日ではないから、
新しい天皇誕生日は、
「春の到来を意識する祝日」と、
位置づけられることになるかもしれない。

それもよし。

販促企画も「天皇誕生日」と謳う企業はない。
商売上は単なる春の祝日との認識だろう。

さて、
新型コロナウイルス問題は、
ファイザー社製のワクチンが、
医療従事者から順に粛々と接種されている。
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しかし通常国会は、
「東北新社」問題で揺れている。
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菅義偉首相の長男・菅正剛氏らによる、
総務省幹部への接待問題では、
接待を受けた人数と回数が、
さらに多かったことが明らかになった。

12人が延べ38回。

国家公務員倫理規程違反の疑い。

懇親会や忘年会、暑気払いの名目で行われ、
もう接待は常習になっていた。

2人が事実上更迭され、
懲戒処分はさらに広がる模様だ。

しかし国家公務員倫理規程を、
知らないわけではないから、
感覚が麻痺していたに違いない。

麻痺させてしまったものの真因は何か。

清廉潔白で優秀だとされた日本の官僚が、
どんどん腐っていくとしたら、
これこそ国家的損失だ。

官僚は「公僕」と言われ、
「全体の奉仕者」である。

日本国憲法第15条。
「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、
一部の奉仕者で はない」

さらに国家公務員法第96条。
「すべて職員は、国民全体の奉仕者として、
公共の利益のために勤務しなければならない」

この「奉仕者」という点は、
小売業・サービス業の組織にも当てはまる。

日本の官僚や公務員はかつて、
国民の「奉仕者」としてまっとうだった。

日本の商業者やサービス業者は、
顧客の奉仕者をまっとうする。

しかし国会中継などで、
「倫理規程違反」や「忖度」が露になり、
それがウイルスのように伝播するのが怖い。

東京電力の福島第一原子力発電所3号機。
昨年設置した地震計が故障していて、
13日の震度6の地震について、
データが記録できていなかった。

いやな空気が流れている。
その空気を一掃したい。

店や売場、現場には、
そんな嫌な空気を払いのける、
清廉な存在感がある。

仕事には崇高な精神が宿っている。

それが救いである。

清廉な職場を大事にしたい。
崇高な職務を磨きたい。
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では、みなさん、今週も、
くじけずに、仕事に邁進しよう。

Good Monday!

〈結城義晴〉

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