Everybody! Good Monday!
[2021vol⑩]
2021年第10週。
そして3月第2週。
一月、往ぬる。
二月、逃げる。
三月、去る。
今日は朝から東京・八丁堀。
日本食糧新聞社本社。
今野正義会長兼CEO。
私の一回り年上の新聞社トップ。
2008年4月の商人舎発足の会では、
発起人になっていただいた。
それから千野和利さん。
一般社団法人離島振興地方創生協会理事長。
もちろん㈱阪急オアシス前会長兼社長。
お二人とミーティング。
充実した内容だった。
ご期待ください。
千野さんは忙しい。
会議のあとは長崎へ直行。
長崎の離島振興が協会の仕事のひとつ。
そのあとも出張は続く。
体だけは大事にしてもらいたい。
それでも千野さんは剣道五段の達人で、
鍛錬に余念がないから大丈夫だと思う。
さて今日の3月8日は、
「国際女性デー」
International Women’s Day。
1975年の国際婦人年に、
国際連合が国際婦人デーと決めた。
㈱ファーストリテイリングのGU。
新しいテレビCMを1日限定で流す。
「ファッションは自由だ。」
さらに今日、新プロジェクトを始動。
名づけて「GU BODY LAB」。
女性特有の健康課題に着目して、
女性の健康をサポートすることが目的。
この目的に沿った商品を開発し、
それに合わせた販売方法を考案する。
女性を主たる顧客にする小売業、
女性から支持されるサービス業。
国際女性デーを目いっぱい活用するGUを、
大いに見習ってもらいたいものだ。
森喜朗発言などがあったからこそ、
それは格好の「テーマ資源」である。
日経新聞の記事だが、
サイゼリヤが、
コロナ後も夜10時閉店を続ける。
つまり午後10時以降の営業を、
正式に取りやめる。
緊急事態宣言のもと、
時短営業を続けてきた。
2020年8月期決算は、
売上高は1268億円で前年比19.0現、
営業損失38億円、経常損失21億円。
そのサイゼリヤは、
宣言が解除されても、
さらに感染が収束しても、
深夜の客足の回復は見込みにくいと判断する。
堀埜一成社長が日経の取材に対して答えた。
同社は2020年6月から一時的な措置として、
全1000店で午後10時閉店としてきた。
2度目の緊急事態宣言下では、
自治体の時短要請に応じて、
午後8時や午後9時に閉店する店もある。
宣言解除後は、
一部店舗を除いて午後10時閉店とする。
国内ではワクチン接種が始まった。
それでも、
「売上げはコロナ前の7割にしか回復しない」
そこで夜間の総人件費を減らす。
夜間人件費は昼間に比べて割高である。
早期に黒字化する体制を整える。
妥当な戦略だ。
ファミリーレストランでは、
すかいらーくホールディングスが、
午後11時半以降の営業をやめた。
デニーズもロイヤルホストもいまのところ、
新しい方針を出してはいない。
コンビニではファミリーマートが、
20年3月にFC契約を改定して、
24時間営業を続けるかどうかを、
加盟店の判断で決められるようにした。
新型コロナによる生活スタイルの変化、
そして人手不足。
ポスト・コロナ時代の営業時間の短縮は、
幅広い業種業態に広がる可能性がある。
フードサービスの営業時間が変わり、
小売業の営業時間も変わる。
営業時間の短縮化は、
そのまま企業の戦略の差異となる。
2000年6月1日に廃案となるまで、
大規模小売店舗法は、
厳しく営業を規制した。
最終的に500㎡以上の店は、
営業時間が規制された。
それが大規模小売店舗立地法になって、
時間規制はなくなった。
その結果、深夜営業や24時間営業が増えた。
しかしコロナ禍によって、
顧客のライフスタイルが変わると、
自ら営業時間を選ぶことになる。
コストコホールセールは、
20時までの営業だ。
ロピアもほとんどの店で、
20時までの営業である。
オーケーは21時までの店が多い。
ヤオコーは22時まで。
サミットストアは23時までが多い。
法律による営業規制ではなく、
ライフスタイルの変化と、
企業のポジショニングによって、
営業時間は自ら戦略的に選ぶ。
「営業時間は自由だ。」
コロナはそんな時代をもたらす。
では、みなさん、今週も、
自分の顧客のために店を開けよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉