Everybody! Good Monday!
[2021vol⑫]
2021年第12週。
そして3月第4週。
春分の日も終わって、
春本番。
今日は1日、
横浜商人舎オフィス。
単行本の校正をすべて、
責了。
240ページ。
今日中に印刷所に渡して、
明日から刷り始める。
ほんとうに本当に、
ありがとうございました。
編集の二宮護さん、
デザインの七海真理さん。
お手数かけました。
打ち合わせをしたのは、
昨年の11月19日だった。
それが延びに延びた。
そのうえ最後の最後まで、
内容と細部にこだわった。
そんな私のわがままを、
これも最後の最後まで、
聞き遂げてくださった。
心から感謝します。
校正の磯村ゆきさん、
編集の亀谷しづえさん。
迷惑、かけました。
それでもいい本だと思います。
自分で言うのもなんですが。
毎月毎月つくってきた雑誌は、
単行本に活かされた。
このブログで毎日毎日書いたことも、
ずいぶん単行本に活かされた。
雑誌もブログも、
読者の存在があるから、
編集し、書き続ける力が出る。
ご愛読を感謝したい。
そしてみなさん、
ご期待ください。
もうすぐ発刊します。
私が最初に手掛けたのは、
故渥美俊一著。
『商業経営の精神と技術』
想い出深い。
1987年の夏から、
10数時間に及ぶインタビュー。
「渥美俊一語り下ろし、
結城義晴書き下ろし」
タイトルから見出しから、
もちろん本文も全部、
私がつくった。
渥美先生には全編、
校正していただいた。
まえがきとあとがきだけ、
元読売新聞記者の渥美先生にお願いした。
そして1988年(昭和63年)2月に発刊した。
だから刷り上がったばかりの本に、
渥美先生からサインをいただいた。
この年の2月ゼミ。
正式名称は、
「商業界ゼミナール」
箱根小涌園を借り切って開催された。
商業界は40周年を迎えて、
その記念すべきゼミナールに、
渥美先生の新刊を発刊した。
この書物には、
渥美理論の骨格が明示されていた。
第1部 商業復権への道
第2部 ビジョンと経営戦略
第3部 商品と仕入れの原則
第4部 店舗の本質
第5部 成長の経営数字
第6部 組織・管理・教育
その「渥美理論」の根幹にあるのは、
「商業の復権」と「経済民主主義の実現」。
このミッションは私も受け継いでいる。
その方法論として、
「流通革命」があるし、
「チェーンストア産業づくり」がある。
この本が出来上がったとき、
私は、渥美先生に言った。
「この本の刊行によって、
最も多くのことを学ばせていただいたのは、
僕です」
渥美俊一61歳、
結城義晴35歳。
この年の箱根ゼミナールでは、
この書籍が目の前で、
またたく間に1000冊売れていった。
その後この本は、
昨年4月2日に自己破産した㈱商業界の、
その72年の歴史の中で、
三本の指に入るベストセラーとなった。
発刊の1年後、
私は『食品商業』編集長に昇格した。
出版社は通常、
自社の社員の書いた本は発刊しない。
商業界では例外はお二人。
倉本長治初代主幹と、
倉本初夫二代目主幹。
三番目の例外は結城義晴だった。
2003年8月に代表取締役社長に就任し、
次の年の2月ゼミナール向けに出版した。
『Message 店に元気を仕事に勇気を』
この本も二宮護さんに、
編集をお願いした。
商業界にも出版部があったが、
私が最も信頼していたのが、
フリー編集者の二宮さんだった。
この本もゼミナール会場で、
渥美先生の本と同じように売れた。
今度の本も、
それらに負けない内容にしたいと、
本当にそう思ってつくった。
ご批評は読者に委ねよう。
さて昨日は久しぶりに自由が丘。
雨模様。
いつもの花屋。
monceau fleurs(モンソーフルール)。
春は花の季節。
それを感じることができる。
自由が丘から横浜商人舎オフィスに戻って、
夜中まで校正。
そして今日もまた、
ぎりぎりまで責了の仕事をして、
夜の8時39分発のぞみで、
新横浜から新大阪へ。
重い荷物を下ろした感じで、
新幹線の弁当もビールも、
凄く美味かった。
カルビ焼肉重。
大阪に着いても、
営業自粛で食事する店がない。
だから駅弁をいただく。
それもよし。
心は軽い。
では、明日からまた、
頑張る。
みなさん、よろしく。
Good Monday!
〈結城義晴〉