Everybody! Good Monday!
[2021vol⑮]
2021年第15週。
そして4月第3週。
寝不足が続く。
ずっとドキドキしていた。
アメリカ合衆国。
ジョージア州アトランタ。
オーガスタナショナルゴルフクラブ。
2021マスターズに釘づけ。
日本の松山英樹。
29歳。
このセットアップが実にいい。
バックスウィングのトップも絶品。
放つショットは正確無比。
11アンダーのトップで、
2位に2打差。
最後の18番ホールのグリーンに、
キャディを帯同して上がってくる。
この瞬間が最高だ。
しかしボールはグリーン上にない。
バンカーの中。
それを見事なバンカーショットで、
グリーンオン。
最後のパットのラインを読む。
このツーショットもしびれる。
そしてパット。
わずかに外してボギーだったが、
2位との2打差がモノを言って、
歴史的なウィニングパット。
第85回マスターズ。
優勝はHIDEKI MATSUYAMA -10。
早藤翔太キャディと抱き合って喜ぶ。
帽子を取って、ギャラリーに応える。
マスターズだけは観衆を、
「パトロン」と呼ぶ。
ちょっと恥ずかしそうに。
しかし、誇らしげに。
そしてザンダー・シャウフェレと握手。
決勝ラウンドの2日間一緒に回った。
シャウフェレのおかげで、
松山の優勝があった。
この瞬間も素晴らしかった。
この後、翔太はコースに一礼。
グリーンに集まってきたパトロンたち。
表彰式。
マスターズで優勝すると、
グリーンジャケットが贈られる。
両手を挙げて喜びを表した。
表彰式後のインタビュー。
本当にいい顔をしていた。
日本人初、東洋人初。
マスターズ・トーナメント制覇。
それよりも、ひたすらひたむきな、
松山英樹が勝った。
私はそれがうれしかった。
誰よりも努力する。
トーナメント中でも、
いちばん最後まで残って、
練習に次ぐ練習。
それを繰り返す、
それを重ねる。
そんなゴルファーが、
優勝にふさわしい。
素晴らしい。
さて今日は、
万代知識商人大学。
東大阪市の万代本部。
隣接する会議棟。
第6期の2回目の講義。
朝9時から本社会議棟大ホール。
テーマはロジカルシンキング。
論理的な思考。
その前提を30分講義。
ロジカルシンキングの講義は、
万代人事部マネジャーの津田睦さん。
作り込んだスライドを使って、
2時間半にわたって、
その考え方と手順や方法論を講義する。
社内講師が講義するのが、
企業内大学のいいところだ。
これによって会社の文化が、
創り上げられていく。
すぐに昼になって、
本社の下にある万代渋川店。
一丁目一番地の売場は、
葉物フェア。
いつもこの状態。
素晴らしい。
水産部門はいつも「売りもの」が明確だ。
惣菜部門は奥主通路の真ん中。
これが近年、著しい進化を見せた。
広義のときのランチはいつも、
この売場で購入する。
そして午後1時から私の講義。
ルネ・デカルトとブレーズ・パスカル。
そして演繹法と帰納法。
“Retail is Detail.”
サム・ウォルトンの言葉。
「小売りの神は細部に宿る」
分析とは小さくすること。
小分けすること。
単純な要素に分けること。
これはデカルトの『方法序説』から、
「分析の規則」。
さらにヘーゲルの弁証法。
万代は対面販売方式から、
セルフサービス方式へ転換した。
さらにいま立ち売りを特徴とする。
これこそテーゼ、アンチテーゼ、
そしてジンテーゼである。
アウフヘーベンである。
このあとSWOT分析と、
PPM分析を講義して、
私のロジカルシンキング講義は終了。
論理的思考をわかりやすく講義する。
これが理解でき、納得できて、
日々の仕事に活かされると、
想像を超えた成果を生み出す。
ここまで加藤徹さんが聴講。
万代知識商人大学理事長で、
万代リテールホールディングス社長。
その後、32人が、
4つの班に分かれて、
ロジカルシンキング演習。
売上高を分解し、
ロジックツリーをつくって、
議論しつつ、分析する。
そのうえで改善策や戦略を提案する。
三密にならないように配慮しつつ、
議論には熱がこもる。
そして順番に発表。
互いに質疑応答をし、
津田講師が講評をし、
結城義晴が総評をする。
ロジカルシンキングをすると、
同じような思考回路で、
同じような結論になることが多い。
それは論理的ではあるけれど、
分析をして戦略や政策を立てるときには、
独自性が求められる。
論理的であることは、
結局、意思決定のスピードを生み出す。
「急がば回れ!」は論理的思考法のことだ。
時間や経費の節約となる。
そして納得や伝達をスムーズにさせる。
組織文化を論理的なものにする。
考える組織、学ぶ組織、
ロジカルな組織。
それが最後に勝利する。
講義が終わって、一同、礼。
最後に人事部マネジャーのお二人。
海野敏正さんと津田睦さん。
ありがとう。
誰よりも努力する。
それが必ず勝利につながる。
論理的だ。
松山英樹こそ、
ロジカルシンキングのゴルファーだ。
では、みなさん、今週も。
誰よりも努力しよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉