結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年04月23日(金曜日)

三度目の「緊急事態宣言」と「FABEX訪問」と「有明ガーデン」視察

緊急事態宣言が発令された。
東京都・大阪府・京都府・兵庫県の4都府県。
期間は25日から5月11日まで。

緊急事態宣言は三度目となる。
昨年4月、つまり1年前と、
今年の1月。

首相官邸では、
新型コロナウイルス対策本部が開かれ、
侃々諤々(かんかんがくがく)の議論の末、
17日間と決まった。

専門家たちは「短い」と主張。
政府は東京五輪を視野に入れて「様子見」。

トレード・オンの意思決定が必要な時代だ。
トレード・オンは二律背反のテーゼを、
丁寧に丹念に解きほぐしていくこと。

ただしこれは、
「二兎を追う」こととは、
決定的に違う。

「トレード・オフ」では、
COVID-19パンデミックは乗り切れない。

二律背反するテーゼの、
どちらかを割り切ってカットするのが、
トレード・オフ。

二兎を追うもの一兎も得ず。
ここがとても難しい。

しかし今、その難しいことの、
舵取りをしてもらわねばいけない。

菅義偉首相の発令記者会見。
そのあとの質疑応答。 sugayosihide
説得力は薄い。

最近は記者たちの質問も露骨だ。
メディアもいら立っている。

ジャパンタイムズの杉山記者。
「3月18日の会見で、総理は、
再び緊急事態宣言を出すことがないように、
こうした5つの対策をしっかりやるのが
私の責務だと述べていますが、
5つの対策にもあるワクチン接種も
まだ十分に広まっていない中で、
再び緊急事態宣言を出すことに当たっての
総理の政治責任について、
どのようにお考えでしょうか」

総理の政治責任を問う。

北海道新聞の佐藤記者。
「政府は飲食の場を急所と定めて
中心に対策を打ってきましたが、
今回、1年前のゴールデンウィークと同様、
人の流れの抑制という強い措置への
転換を迫られました。
飲食中心のまん延防止措置の
効果がなかったとは言いませんが、
変異株の拡大の懸念がある中、
この間、毎週末対策強化を
迫られたことを考えると、
この判断は誤りだったのではないでしょうか。
見解をお伺いします」

まん延防止措置の判断は、
間違いではなかったか、と問う。

いずれもまっとうな質問だ。

しかし残念ながら、
菅首相はいずれにも、
まともに答えていない。

「総理の政治責任は重い。
辞める覚悟で緊急事態宣言を発する」

政治責任を問われたら、
こう切り返すしかない。

ごまかしたり、はぐらかしたりは、
絶対にいけない。

私はそう思う。

「まん延防止措置は間違いだった。
私も間違いばかりで申し訳ない。
しかしだからこそ、
緊急事態宣言を発するのです。
二度と間違いは起こさない。
是非ともご協力をお願いしたい」

私なら、そう言うだろう。

トレード・オンは、
本当に難しい。

それは小売業やサービス業の、
経営においても同様だ。

さて今日は夕方、
東京お台場へ。

「ファベックス2021」
“The World Food And Beverage Great EXpo”
中食・外食産業の業務用専門展。

主催は日本食糧新聞社。
入口には、
今野正義会長CEOの立ち姿。
IMG_2895

その立ち姿の前で写真。IMG_28961

入口の販売コーナーでは、
私の新著を販売してくれた。
「コロナは時間を早める」を持って、
光栄にも今野会長自ら撮影してくださった。
??????????

そしてツーショット。
??????????

読者サービス本部本部長の、
岩﨑訓大さん。
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終了間際の会場をひと巡り。
??????????

海外ブースも充実。??????????

最後に控室で写真。
IMG_29011
右が日本食糧新聞社社長の杉田尚さん。
左は副社長の平山勝己さん。

ありがとうございました。

このFabexがスタートした24年前、
私は「食品商業」の編集長だった。

ちょっとお手伝いした。

それがこんな立派な展示会となった。

しかも明後日から東京に緊急事態宣言。
幸いなことにその直前の開催だった。

万全の感染防止体制を築いて、
無事、大盛況のうちに終わった。

本当に幸運だった。

参加者、展示者ともに、
大いに満足して、
ポスト・コロナ時代の「食」の在り方を、
つかんだに違いない。

このリアル展示会が盛況だったことは、
コロナ禍中の「キャズム」期にも、
それ以後のポスト・コロナ時代にも、
リアル店舗の価値が下がらないことを、
証明している。

私は、そう感じた。

ファベックスを辞して、
お台場地区を車で走る。
IMG_29131

10分ほどで「有明ガーデン」。IMG_29341

商人舎流通スーパーニュース。
住友不動産news|
有明ガーデン4/24開業、イオンスタイルなど203店
IMG_29321

昨年4月24日開業。
ちょうど1年前だ。
IMG_29351

駐車台数は1800台。IMG_29391

フロア構成。
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1階にイオンスタイル有明ガーデン。
692坪のスーパーマーケットだ。
IMG_29301

イオンリテールnews|
レジゴー導入「イオンスタイル有明ガーデン」4/24開業IMG_29381

この店はデリカテッセンが素晴らしい。
ファベックスのトレンドと同期している。
IMG_29221

イオンリテールの食品の充実がよくわかる。
IMG_29231

レジゴーが導入されている。IMG_29211

顧客はタブレットをもって、
1品買うごとに、
商品のバーコードをスキャンする。IMG_29251

そしてレジゴー専用チェックスタンドへ。IMG_29261

クレジットカードやワオンカードで決済する。IMG_29271
店側はスキャニングをしない。
それはそれで便利だが、
顧客が自分でスキャニングするのが、
ちょっと面倒だ。

アメリカでもこのスタイルが主流で、
アマゾンゴーのような完全レジレスは、
まだまだこれからというところだ。

有明ガーデンの最上階の5階には、
「水のテラス」がある。
IMG_29111

下には4階の「風のテラス」が見える。
IMG_29121

5階は飲食を中心に、
美容・アミューズメント。IMG_29081

4階はキッズ・生活サービス。  IMG_29171

ボーネルンドが入っている。IMG_29161

丸善の新フォーマットも。
IMG_29151

3階はスポーツファッション・生活雑貨。
イオンのスポーツオーソリティ。
IMG_29071

ニトリのデコホーム。
IMG_29181

2階がアパレルのフロア。IMG_29061

その2階は中央部分が吹き抜けになっていて、
このスペースを中心に、
X型のコンコースがつくられている。
IMG_29191
渥美俊一先生がご存命ならば、
このレイアウトを「怒るだろうな」と思った。

それでもこの閉鎖された商圏には、
マンション群が立ち並ぶ。

イオンスタイル有明ガーデンは、
ドル箱の「スター」店舗だろう。

リアル店舗とリアル展示会。
私たちが生きていくうえで、
やっぱり人間臭いものは不可欠だ。

スガさんもやってる感ばかりではなくて、
人間臭いところを出したらいいのに。

〈結城義晴〉

2021年04月22日(木曜日)

イトーヨーカ堂大和鶴間店リニューアルオープン内覧会取材

コロナは時間を早める
「キャズム」の淵の知識商人
著者・結城義晴
発行者・結城義晴
発行所・㈱商人舎
tannkoubonnhyousi

本ホームページの巻頭に、
バナーができました。

FAXでのご注文:コチラから
Emailでのご注文:info@shoninsha.co.jp

そして、
2刷が決定しました。

ありがとうございます。

大量の購入申し込みが、
相次いで入ったからです。

すぐに印刷して、
ご要望にお応えします。

目次は「章」で構成されています。
第三章は長いので、
その下に「節」をつけました。

序章 三千年紀の「流通」の時間
三千年紀の夜明けに
カミュ『ペスト』の予言
「2年分の変化が2カ月で起きた」
「10年間が1年間で来たって感じ」

第一章 コロナが時間を早めた。
中世ペストの大流行は時代を早めた
スペイン風邪はセルフサービスを広めた
福岡伸一が明かす「時間が早まる」理由

第二章 艱難は商人を鍛える。
サミットの「コロナ感染」奮闘記

第三章 日本小売業態地殻変動
序節 業態地殻変動とは何か?
第1節 「嵐の前」前の日本小売産業
第2節 コングロマーチャントの「強運」
第3節 双子の総合スーパーと百貨店
第4節 スーパーマーケット「特需」
第5節 コンビニ「複占」への軌道
第6節 ドラッグストア「経営統合加速」
第7節 ホームセンターの「フード親和性」
第8節 「ティファニーで朝食を?!」

第四章 コロナ禍の「キャズム」
「キャズム」とは何か
「イオンのマスク禁止論争」
「キャズム」によって変わったもの
ライフスタイルの二極化と「トレード・オン」

第五章 ブレイクスルーの「戦略計画」
キャズム期に組織を若返らせる
「経済活動とはリスクを冒すこと」
「ブレイクスルー思考法」
ブレイクスルー思考における演繹法

第六章 ポスト・コロナ時代への決断
確かな損失と不確かな利益
ウォルマートのチームマネジメント導入
ヤオコーの「フーコット」始動の時代観

第七章 リテールDXと「加速の加速」
コロナパンデミックとDX狂騒曲
「ムーアの法則」から「ローズの法則」への衝撃
コロナワクチン開発のダイバーシティ
コロナ禍と「リスクマネジメント」

終章 「いちばん大切なことは目に見えない」

この本では、
初めての試みをたくさん、
しました。

ずっとやってみたかったことを、
このコロナ禍だからこそ、
勇気をもってやってみようと思ったのです。

それは読んでから、
発見してみてください。

ビジネス書や小売流通業の本として、
多分、初めてのことが多いでしょう。

このブログでもおいおい、
ご披露していきます。

しかし一つだけ言っておきましょう。
三千年紀の私たちのテーマは、
「時間」です。

「三千年紀」とは、
2001年から3000年までの、
1000年間のことです。

最大のテーマは「時間」です。

それが根底にある潮流です。

月刊商人舎2019年2月号。
特集は、
幸せの「時間管理」
タイムマネジメントとMHコントロール
201902_coverpage-448x634
自分で言うのも気が引けるのですが、
いい雑誌でした。

ドラッカーが、
ミンツバーグが、
ポーターが、
「時間」の大切さを、
教えてくれました。

2019年のはじめにそんなことを考えたら、
1年後にCOVID-19パンデミック。

そしてこれは、
1000年間の人間のテーマとなりました。

コロナは時間を早める
ご購読、ご愛読をお願いします。

今日まで、
ファベックス2021が開催されている。
東京ビッグサイト。
日本食糧新聞社主催。

今野正義会長のご厚意によって、
この書籍売場で、
「コロナが時間を早める」が、
販売されている。

今、すぐに購買できるのは、
このファベックス会場か、
横浜の商人舎オフィスだけ。

しかも「一刷」は、
あとわずかしか残っていない。
貴重な本だと思う。

ファベックスに行った人は、
書店を覗いて手に取ってみてください。

さて今日は神奈川県大和市下鶴間へ。
横浜駅から相模鉄道で大和へ。
そこから小田急線に乗り換えて鶴間。

イトーヨーカドー大和鶴間店。IMG_27071

商人舎流通スーパーニュース。
イトーヨーカ堂news|
イトーヨーカドー大和鶴間店4/23大改装オープン

2001年11月オープン。
すると1カ月後の2001年12月、
イオンモール大和が隣接して開業。

まさに「鶴間の陣」です。

イオンモールは2017年3月18日に、
リニューアル・グランドオープン。
それから遅れること4年、
やっとイトーヨーカドーが大改装。

その事前内覧会。
IMG_27081

2階と3階のライフスタイル事業部門を、
店内ツアーの形でマスコミに公開。IMG_27101

コロナ対応の売場やカテゴリーを満載。IMG_27111

説明してくれたのは梅津尚宏さん。
執行役員ライフスタイル事業部長。IMG_27121
多分、記者たちの最高齢の私は、
いつもちょっと離れて、
個人的ソーシャルディスタンシング。

遠くから聞いて、写真を撮った。IMG_27151

これはデジタルサイネージと、
AV(拡張現実)を使った採寸と試着。
デモンストレーションをしてくれた。IMG_27171

わざわざ試着しなくても、
多くの「服」を試すことができる。IMG_27191

最後に店長への質疑応答。IMG_27281

これにも丁寧に答えてくれた。IMG_27211

説明してくれたのが、
横倉安光さん。
イトーヨーカドー大和鶴間店店長。

そして力を込めて発表したのが、
隣のイオンモールとの共同チラシ。IMG_27261
昨日の緊急web講演会で、
私はイオンとセブン&アイとの、
プリズム効果による、
協力態勢の話をしたばかりだ。

産業は少しずつ、
その方向に動いている。

昨年11月に改装済みの食品フロアで、
横倉店長とツーショット。IMG_28401
頑張ってください。

それから加藤聖子さんに、
売場でインタビュー。
執行役員食品業務部長。IMG_28421

亀谷しづえ商人舎ゼネラルマネジャー。IMG_28431

マスクを取ってツーショット。IMG_28451
加藤さんは1997年入社で、
2001年のこの店のオープンには、
スーパーバイザーとして参加した。

私は加藤部長に対して、
少しだけ売場づくりの注文を出した。

私もツーショットをお願いした。IMG_28481
久しぶりにイトーヨーカ堂の取材。
広報の対応も、さすがヨーカ堂。

気分のいい取材だった。

感謝したい。

コロナが時間を早めて、
イトーヨーカ堂とイオンとの協業が実現した。

画期的なことだ。
ありがとう。

〈結城義晴〉

2021年04月21日(水曜日)

緊急web講演会「要・急の小売業DX」ブルーチップ本社から配信

今日の新型コロナウイルス新規感染。
大阪府が1242人で過去最多。
東京都も843人。
すぐに1000人を越えそうだ。

さらに大阪の周辺の兵庫県563人、
京都府128人、奈良県112人。

東京の周辺では神奈川県252人、
埼玉県227人、千葉県112人。

愛知県312人、福岡県244人。

菅義偉首相。
大阪、東京、兵庫への緊急事態宣言を、
「今週中にも決定したい」
suga
今週中ではなくて、
「今でしょ!」

おそい、にぶい、のろい。

NHKまでソーリに対して怒っている。
神に祈りたくなる。

今日は朝から芝大門。
IMG_26961

芝大神宮。
IMG_26971
祈りたくなる。

昨日は第一屋製パン㈱の役員会。
今日は㈱True Dataの取締役会。
2月以来のリアル参加。

その後、お台場へ。
ビッグサイトの国際展示場。??????????

今年は展示会も激減した。??????????

真っ赤な漢字の「花」のオブジェ。
??????????

TFTビル。
??????????

ここにブルーチップ㈱本社がある。

今日はそのブルーチップで、
緊急web講演会。

タイトルは、
「要」「急」の小売業DX

結城義晴考案のテーマです。

1時過ぎに参集して、
控室で打ち合わせ。

主催はブルーチップ。
共催はTrue Dataと㈱商人舎。

3社による共同無料セミナー。

打ち合わせではみんなマスクを着用。IMG_26991

2時からのweb配信の前に、
宮本洋一社長とツーショット。IMG_27021

ブルーチップの会議室が配信スタジオ。
技術部のスタッフの皆さんが、
念入りに準備してくれた。
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まず宮本さんのあいさつ。??????????

DXの意義を説明しつつ、
丁寧なスピーチだった。??????????

第1部講師は結城義晴。??????????

タイトルは、
誰でもわかるリテールDX
コロナは時間を早める」―今、何をすべきか。??????????
30分の講演だがパワーポイントを39枚用意した。

新刊『コロナは時間を早める』を紹介しつつ、
その第七章・リテールDXと「加速の加速」を、
できるだけわかりやすく語った。
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講演の中で言い間違いが2カ所。
ここでお詫びして訂正しましょう。

まず100年前のスペイン風邪は、
世界で5億人が感染したとされる。
「5万人」と言い間違えた。

それから「Xジャパン」と言うところを、
「ジャパンX」と間違えた、と思う。

それでも30分間、
あっという間に終わったが、
Digital Transformationに関して、
最重要ポイントはきちんと語りきった。
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第2部はTrue Dataのお二人。
「顧客理解に活かす攻めのDX」

まず米倉裕之True Data社長。??????????

攻めのDXと守りのDXがある。
その攻めのDXは、
顧客理解から始まる。??????????

True Dataからは越尾由紀さん。
ビッグデータマーケティングに関して、
データ駆使と現場発想の面では、
日本の第一人者だと私は評価している。??????????
越尾さんの成功事例をベースにした、
ITとDXの違いの説明は、
目からウロコである。

ぜひ一度、何らかの形で、
越尾さんのプレゼンテーションを、
聴講して学習してほしい。

今日は私も米倉さんも越尾さんも、
さわりのさわりを語った。

全部説明するには、
まるまる2日間は必要になる。

そのリテールDX研修会。
できるだけ早く発表して開催します。

なにしろ「要・急」の小売業DXなのだから。

Web講演会が終わって、全員集合。
お疲れさまでした。
??????????
左はブルーチップの皆さん。
手前から常務の土橋和人さん、宮本社長、
そして、奥で1人立っているのが
常務の中野茂さん。

その手前に割り込んだ形になっているのが
True Dataの外山敬晃さん。
私の隣は米倉社長と越尾部長。

ありがとうございました。

私の講演の最後の言葉。
DXは技術問題ではない。
マネジメント問題である。

経営イシューである。

DXは突き詰めると、
学習であり、教育である。

走りながら考えよ!
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ご清聴、感謝。

〈結城義晴〉


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コロナは時間を早める
 「キャズム」の淵の知識商人へ
著者:結城義晴
商人舎刊
発行年月日 2021年4月17日
定価 1,980円(本体価格1,800円+税)
ISBN978-4-9910649-1-3
四六判  238ページ

ご注文方法:
①申込用紙に必要事項記入の上、FAXをお送りください。
申込用紙ダウンロードはこちら
info@shoninsha.co.jp宛てに、
お名前、送付先、ご連絡先、購入冊数をご入力の上、
メールをお送りください。
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https://www.amazon.co.jp//dp/4991064910/

※注文冊数に応じ発送手数料を頂戴いたします。
予めご了承ください。

2021年04月20日(火曜日)

「パンデミックと環境破壊」のパラドックスと「トレード・オン」

新型コロナウィルス新規感染者。
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大阪府は1153人、東京都は711人。
兵庫県427人、埼玉県207人、愛知県190人。
神奈川県157人、福岡県151人、
京都府120人、そして千葉県106人。

9都府県合計で、
全国の感染者4343人の74.2%。

大都市圏に対して徹底的に、
感染防止対策を施さねばならないと思う。

それも厳密に、詳細に、継続して。
つまり徹底である。

日経新聞電子版。
経営者ブログの鈴木幸一さん。
インターネットの草分け㈱IIJ会長。
タイトルは、
「パンデミックと環境破壊」
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「ロンドンの夜空に
星が輝くようになった。
ロサンゼルスの高層ビルの間から、
遠くに雪をかぶった山が見える」

さらに、
「ヒマラヤの山々の景観が
まったく異なった光に包まれるようになった」

「言うまでもなく、
新型コロナウイルスという
パンデミックによって、
経済・産業活動が厳しく規制され、
収縮した結果、大気汚染や温暖化など、
厳しい状況に追いやられている地球環境が、
一気に改善している状況が、
たびたびニュースになっている」

皮肉なパラドックス。

「このままの状態が続くとすれば、
東京の夜にも、
長いこと忘れていた闇が訪れ、
星々が夜空いっぱいに
煌(きら)めくようになるほど、
パンデミックによって
産業や経済が破綻してしまう」

「地球環境の破壊が進んでいる一方で、
新型コロナウイルスによって、
産業・経済活動が収縮すると、
一気に環境が改善する面もある」

「誰もが知っていることだが、
改めて具体的な変化を、
事実の映像として明確に見せられると、
改めて考えこまされる」

同感だ。

産業と経済が急速に発展すると、
地球環境の破壊が進む。

逆に産業と経済が収縮すると、
地球環境が改善される。

私の最初の著書「Message」
サブタイトルは、
「店に元気を、仕事に勇気を」

1990年代から2000年のはじめにかけて、
「食品商業」や「販売革新」の巻頭に、
毎月、書き綴った文章をまとめた本だ。
いわば20世紀に考えていたこと。
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あちらを立てて、
こちらも立てる

あちらを立てれば、こちらが立たず。
こちらを立てれば、あちらが立たず。

ならば、あちらを捨てましょう。
あるいは、こちらを切りましょう。

それが二〇世紀だった。

いわば「トレードオフ」、
すなわち「二律背反」に象徴された時代。

もちろん商品開発における「トレードオフ」は、
強力な手段であることに変わりはない。

しかし、この時代をとらえて、
「全体最適」を実現させるには、
「トレードオフ」では問題解決にならない。

二律背反の事象が、
溶け合う糸口のポイントを見つけていく。

正反対の主義主張に、
優先順位をつけながら一本にまとめていく。

対立する考え方に
「最適化」の網をかぶせていく。
実現不可能に見える問題を、
実現可能に変えていく。

環境問題も、安全安心問題も。
少子高齢化問題も、健康問題も。

あちらを立てて、こちらも立てる。
こちらを立てて、あちらも立てる。

二一世紀の百年間に私たちは、
丹念に至難の仕事に挑まねばならない。
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こう言い切っておいて、
本では解説を加えています。

――こう問題提起をしたものの、
ここには問題解決の、
それこそ糸口も表現されていません。

そこで、少しだけ、
問題解決の考え方を示しておきましょう。

一言で言えば、
「小さく、狭く、濃く、深く」
思考し、行動すること。

すなわち「小さく、狭く、濃く、深く」
計画し、実行し、検証し、再実行すること。

たとえば、
①小さな単位にする
②小さな単位で観察する
③小さな部分の問題点が見えてくる
④小さな部分の解決点が見えてくる
⑤次の小さな単位を設定し、観察し、
問題点、解決点探しをする
⑥少しずつ構造・構成が見えてくる
⑦全体の問題点が見えてくる
⑧全体の解決点が見えてくる
⑨最小単位の細胞ごとに、
商売する、経営する

こんな具合です。
どうでしょうか――。
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新著『コロナは時間を早める』でも、
同じ問題をCOVID-19に関して取り上げた。
こちらは21世紀に入ってからの考察であるし、
「三千年紀」の視野をもっている。
tannkoubonnhyousi
そしてこれを私は今回、
「トレード・オフ」に対して、
「トレード・オン」と呼んだ。

このトレード・オンの解決策は、
「小さく、狭く、濃く、深く」である。
その徹底である。

「こまかく、きびしく、しつこく」
変わりはない。

たどっていくとこれは、
17世紀のルネ・デカルトに至る。
「方法序説」である。

そしてサム・ウォルトンでもある。
“Retail is Detail.”
「小売りの神は細部に宿る」
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ここからしか、
「あちらを立ててこちらも立てる」は、
可能にはならない。

今日も、明日も、明後日も。
そうして、仕事しよう。

〈結城義晴〉

■■■ 結城義晴最新著書販売のご案内 ■■■covid19-banner_280x250px

コロナは時間を早める
 「キャズム」の淵の知識商人へ
著者:結城義晴
商人舎刊
発行年月日 2021年4月17日
定価 1,980円(本体価格1,800円+税)
ISBN978-4-9910649-1-3
四六判  238ページ

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2021年04月19日(月曜日)

「可能なことを見つけ出し実行に移す技術」と「要・急」の小売業DX

Everybody! Good Monday!
[2021vol⑯]

2021年第16週。
そして4月第4週。

新型コロナウイルス新規感染者。
大阪府は719人、
東京都は405人。
兵庫県293人、神奈川県142人、
愛知県124人、埼玉県118人、
そして千葉県106人と続く。

大阪は吉村洋文知事が、
政府に対して緊急事態宣言の要請を表明。

妥当な意思決定だ。

COVID-19は人間の事情を考慮しない。
だから早ければ早いほどいい。

「コロナは時間を早める」
tannkoubonnhyousi
[ご注文方法]
①申込用紙に必要事項記入の上、FAXをお送りください。
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それは新型コロナ対策そのものにも、
当てはまることだ。

人間の時間は、
できる限り早めなければいけない。

彼らのスピードは恐ろしく早い。
去年のCOVID-19に対して、
今年はN501Y。

しかし日本政府の政策は、
去年の「緊急事態宣言」に対して、
今年は「まん延防止等重点措置」。

変わらないどころか、後退している。

変化のスピードで、
負けている。

今日は久しぶりに、
横浜商人舎オフィス。

裏の遊歩道は新緑。
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その緑が徐々に濃くなる。IMG_26841

新田間川の水も緑色。IMG_26881

ランドマークタワーも近く感じる。IMG_26921

会社では1週間ぶりに、
協力して様々な改革。IMG_77331
新刊の『コロナは時間を早める』も、
アマゾンのページを刷新。

コロナのスピードに、
人間が負けてはいけない。
「キャズム」の期間は特に。

先週金曜日の日経新聞。
フィナンシャルタイムズ。
マーティン・サンドブ記者の記事の最後。
「ビスマルクの言葉通り、政治とは
“可能なことを見いだし
実行に移す技術”だ」

まったくその通りだ。

鉄血宰相と呼ばれたオットー・ビスマルク。
1862年からプロイセン王国首相、
1867年から北ドイツ連邦首相、
1971年からドイツ帝国首相を歴任。
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可能なことを見つけ出して、
実行に移す技術。

問題発見と問題解決の技術。

政治に限らない。
経営にも当てはまる。
店長の店舗運営にも充当できる。

記者は結論する。
「だが何が可能かの判断は、
それを考えつくかどうかによることが大きい」

記者は問題の発見よりも、
問題の創造を言いたいのだろう。

ビスマルクはスピノザに影響を受け、
マキアベッリを研究し、
ナポレオン・ボナパルトを反面教師とした。

問題の創造には、
自身の学習や研究が不可欠である。

それを「有識者」に頼ってばかりではいけない。
日本学術会議をないがしろにしておいて、
有識者の十分な協力が得られるとも思わない。

さて今週は社外取締役の連続役員会。

4月21日(水曜日)には、
緊急Web講演会。
「要」「急」の小売業DX
DXはデジタル・トランスフォーメーション。
14時~15時。
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ブルーチップ㈱と㈱True Data、
そして㈱商人舎の共催。

登壇者は、
宮本洋一、結城義晴。
米倉裕之、越尾由紀。
Zoomでの開催で、参加費無料。

楽しみにしていてください。

短いけれど、きりっとした講演をします。

今週もそれなりに忙しい。

可能なことを見つけ出して、
実行に移し続けたい。

では、みなさん、今週も、
問題発見と問題解決を。
Good Monday!

〈結城義晴〉

2021年04月18日(日曜日)

日米中の「絆と軛」と「ジョー・ヨシ」の”Just call me Yoshi!”

これ以上ないというほどのいい天気。
もう「初夏」かと思わされるほどの空。IMG_26521

毎年この時期は、
アメリカやヨーロッパにいて、
この日本のすばらしさを味わえなかった。

この2年間、逆の意味で、
幸せだと思う。

野花の群生。
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セイヨウノダイコンか。
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こちらは黄色の群生。
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野花はたくましい。
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紫色の群生。
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これもセイヨウノダイコンか。
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ツツジは満開。
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春の花が咲き乱れる。

いい季節。
久しぶりのゆっくりした日曜日。

しかし大阪府では、
COVID-19感染確認は1220人。
日曜日なのに
過去最多。

東京都は新規陽性者543人。
兵庫県が406人、
神奈川県が220人。

変異型の急速拡大である。

神奈川・埼玉・千葉・愛知の4県に、
なぜか明日の火曜日から、
まん延防止等重点措置適用。
早いほうがいいのに。

菅義偉首相の帰国を待っていたからか。

その菅首相は4月16日(金)に、
政府専用機で渡米。
首都ワシントンDCに入って、
大統領迎賓館ブレアハウス宿泊。

17日は、
キャロライン・ケネディ元駐日大使と朝食会。
アーリントン国立墓地で無名戦士の墓に献花。
さらにホワイトハウスで、
カマラ・ハリス米副大統領が表敬。

午後にはホワイトハウスで、
ジョー・バイデン大統領と首脳会談。
〈首相官邸ホームページより〉
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そして18日の日曜日、帰国。

中日新聞巻頭コラム「中日春秋」

「”半”という漢字の成り立ちには、
ウシが関係しているそうだ」

「なるほど、二本の角がある”半”の方が
“牛”よりウシっぽい」

半に糸編をつけると「絆」になる。
「きずな」と読む。

「絆と聞けば人と人とが手を組み、
助け合うという前向きな印象を抱くが、
元はウシなどの家畜を木に
縛り付けておく綱だったらしい」

一方、「軛」(くびき)は、
牛などの鼻面につける横木だ。
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コラムは「”絆”はさらに深まったか」と問う。

菅首相とバイデン大統領による、
初の日米首脳会談。

インド太平洋地域の平和と安定のために、
同盟関係を一層強固にする。
この考えで両首脳は合意。

「念頭にあるのは無論、
海洋進出を強める中国である」

「日米の絆によって、
中国に対抗していく狙い」。

「中国の嫌がる台湾問題が
日米首脳間の共同文書に書き込まれるのは
1969年の佐藤栄作・ニクソン会談以来」

コラム。
「問題は日米の絆で静かにさせようとする
中国というウシだろう」

「おとなしくなるとは思えず、
日米のくびきに身をよじり、
さらなる動きを強めないかが心配である」

「日米の”絆”が縛ろうとするのは
中国ばかりではない」

「日本も”絆”で米国という牧場に
つながれたのではないか」

中日新聞はいつも政府に対して皮肉屋だ。

「大統領が首相を”ヨシ”と呼んでいたが、
皮肉屋の耳には、”ウシ”と
聞こえてしかたがないのである」

私も外国では「ヨシ」と呼ばれる。
フランスのシアル・ドール審査委員会では、
いつも自己紹介の最後に、
“Just call me Yoshi!”とお願いした。

だから「Yoshi! Yoshi!」と、
あちこちで声をかけられた。

私の後任となった山本恭広君は、
186センチの大男で、
外見は私とは似ても似つかないが、
シアルではみんなから、
「Yoshi」と呼ばれたそうだ。

「日本代表はYoshi」という印象が、
強く出来上がっていたからだ。

Yoshi Sugaも、
そう呼ばれるといいだろう。
「Ushi」はどうも、いけない。

そして日米関係、日中関係に、
絆だとか、軛だとか、
そんな言葉を持ち出すこと自体、
あまりいい精神状態ではない。

支配・被支配の発想は、
三千年紀では健全ではない。
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私自身は「Yoshi」と呼ばれて、
「シアルドール世界一」を獲得した。

愛称は強みになる。
それが広がることはパワーになる。

ジョーとヨシも、
ロン・ヤスくらいにまで、
発展してほしいものだ。

国と国との絆や軛ではなく、
真の意味で「世界の平和と安定」のために。

白、赤、黄、紫の野花が、
それぞれに群生するように。

〈結城義晴〉

2021年04月17日(土曜日)

「ぼくはエンドロールの時間、 席を立たない」

4月16日の「ほぼ日」の巻頭。
糸井重里さんの「今日のダーリン」

「映画が終わって、
エンドロールが流れていく」
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「とにかく情報量は多いのだけれど、
それが、観客のそれぞれに
どう伝わるべきものかはわからない。
ほとんどが、役割の名と、
人の名前ばかりだからである」

「かなりの時間、
延々と人の名前が流れていく」

「ぼくは、
このエンドロールの時間、
席を立たない」

私も同じだ。

「映画は、ある意味
もう終わっている。
エンドロールまでが物語なのだ
とは考えていない」

「しかし、人の名前が流れていくのを
ずっと見ている」

「確固とした理由があるわけではないが、
これが終わって
場内が明るくなるまで見続けるのは、
ひとつの礼儀なのだ
と思っているような気がする」

「だから、ほんとうに
時間がないときなどには、
エンドロールが流れている途中で、
静かに抜け出す」

同感だ。

エンドロールの時間は、
観客にとっては、
映画の余韻を楽しむ時だと思う。

糸井さん。
「あれだけ大勢の人の名前が
並んでいるということは、
その一人ひとりへの
感謝の気持ちがあるということ」

映画監督やプロデューサーからは、
すべての人への感謝の気持ちが、
エンドロールに表れている。

「あるいは仲間同士たがいに、
これだけ多くの一人一人に礼を
尽くしたくて、
だれが読むのかわからない
人名の行列を続けている」
「あれだけ多くの人たちが、
かなり長い期間、
一本の映画に関わっていて、
それぞれの人たちの思いや労力が
映画をつくったのだ」

「逆に、それだけの人たちが
根気よく付き合わなかったら、
映画はできませんでした、
ということなのである」

「そして、実際に映画ができたから、
上映されているのだ。
すごいことだと、
ただの観客であるぼくは思うのだ」

雑誌も同じだ。
多くの人がかかわってくれて出来上がる。

単行本はかかわる人が少ないけれど。

私は月刊雑誌で、
このエンドロールのページを、
つくったことがある。

40年ほどの編集者生活で、
たった2回だけれど。

最初が『サミットスタディ』
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1993年、㈱商業界刊。
月刊食品商業4月号別冊。
416ページ。

編集長はもちろん結城義晴。

最終ページがエンドロール。
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黒字に白文字、
横組みにした。
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Special Thanks to
「上野光平、北野祐次、水谷久三、
そして佐味敏雄&安土敏」

Directed& Produced by 結城義晴。

もう1冊が2016年の、
『一・十・百・千・万代スタディ』
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こちらは表紙にも出演者の写真を使った。
エンドロールは白地に黒文字。
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感謝の最後は、「加藤進(故人)」

映画や雑誌だけではない。
音楽のアルバムも、
寺院や大聖堂も、
ピラミッドや万里の長城も、
数えきれない人間によってつくられた。

会社も店舗も、
多くの人々に支えられている。

新店など、目立たなくてもいいから、
どこかに全員の名前を刻んで、
エンドロールをつくっておきたい。

多くの人がかかわる仕事を、
糸井さんはこう言う。
「平坦そうに見えて山道。
これが新しいことやるときの法則」

名前が続けられるだけで、
平坦ではなかったことが思い出される。

エンドロールを眺めているひとときは、
監督や製作者にとって至福の時間である。

〈結城義晴〉

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結城義晴・著


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