今年はすべてをすっとばして、
梅雨がやってきた。
コロナは時間を早める。
北陸・関東甲信・東北はまだだが、
東海地方まで梅雨入りしてしまった。
その東海は平年より21日も早い。
九州・西日本なども記録的な早さだ。
しかし梅雨入りが早いからといって、
梅雨明けも早いかといえば、
そうともかぎらない。
昨日から茨城県つくば市。
そして5月19日、
ロピア トナリエクレオ店のオープン。
朝7時に店舗に行くと、
朝食タイム。
いつもの新店オープンのように、
賄(まかない)の朝食が用意され、
全員が食べている。
商人舎クリニックチームも、
相伴(しょうばん)に与(あずか)った。
㈱関西ロピア社長の福島道夫さんも、
駆けつけて激励した。
淡々と、粛々と、
部門ごとに開店準備が進む。
私はいつも思い出す。
ピーター・ドラッカーの言葉。
「いい工場は静かだ」
8時になると全体朝礼。
水産部門と畜産部門の売場を、
全員が囲む。
そしてロピアビジョンの唱和。
接客七大用語。
執行役員総括店長の大蔵正則さんが、
スピーチして、
5人のチーフが決意表明。
そしてまた「静かな工場」となった。
10時、オープン。
古家裕さん。
㈱ロピア取締役千葉営業本部本部長。
今回のオープンの責任者。
雨模様にちょっと心配顔。
そして内田貴之さんと小川学さん。
内田さんは取締役管理本部長。
小川さんは取締役湘南PC惣菜部。
大蔵正則総括店長と、
工藤みい奈チェッカーリーダー。
オープン後10分、
大高善興さんが来店。
もちろん㈱ヨークベニマル会長。
丁寧に、満遍なく売場を見てから、
いろいろとお話しした。
歩いて5分のところに、
ヨークベニマルつくば竹園店がある。
ロピアとの初めての競合。
「いい勉強をさせてもらっています」
それからディベロッパーの庄司元康さん。
㈱日本エスコン東京商業開発部マネージャー。
ダイエー出身で故鈴木達郎専務が、
最初の上司だったとか。
11時半ごろひと段落して、
ヨークベニマルつくば竹園店を視察。
完璧な状態でロピアを迎え撃っていた。
なんと真船幸夫社長が登場。
この店の激励に訪れていた。
それから木本淳店長。
青果部門のところで、
呉越同舟。
真ん中は、
ヨークベニマル取締役佐藤孝男さん。
常務執行役員販売事業部長。
左は㈱カスミ常務取締役の塚田英明さん。
コーネル大学ジャパン伝説の第一期生。
右がヨークベニマル執行役員の庄子鉄也さん、
ニューフォーマット推進室室長。
一番右が大越鉄夫さん。
今回のクリニックチームに参加してくれた、
元ヨークベニマル店長、かましん店長で、
6月から㈱てっちゃん塾社長。
精肉売場では諏訪拓也さんが説明してくれた。
つくば竹園店精肉マスター。
ヨークベニマル随一の精肉スペシャリスト。
アメリカで「Head」と呼ぶ位置づけだが、
マネジャーの上のクラスを「マスター」と呼ぶ。
取材を終えて真船社長と話をしていたら、
再び大高善興会長が登場。
立ち話だけれど話し込んだ。
私の著書を持ってこられて、
「今日は先生の本の言葉を、
みんなに話したんですよ」
14年前の『お客さまのためにいちばん大切なこと』
ありがたい。
「この本の通りだ。みんなに読ませますよ」
ありがたいお言葉。
そして競争の際、最も重要なことを仰った。
まさに「大高善興の金言」
それは月刊商人舎6月号で紹介しよう。
それからカスミへ。
フードスクエアつくば竹園店。
40年前のオープンで6年前に改装した。
その6年前から店長を務めるのが、
真中健介さん。
丁寧に説明を受けて、
ポーズ。
ここにも大高さんはやって来て、
「勉強させてもらいますよ」と、
真中店長に声をかけた。
結局、大高さんとは、
ロピア、ヨークベニマル、カスミで、
偶然の遭遇をした。
この勉強熱心さが、
ヨークベニマルの真髄だ。
私たちは最後に西友つくば竹園店へ。
もともとはダイエー筑波学園店。
ダイエーが撤退して2012年、西友が出店。
古い物件で西友は1階を、
スーパーマーケットにした。
最後にロピアにもどって、
代表取締役社長の高木勇輔さんと会った。
競争は商人を磨く。
それぞれの商人の、
個性をむき出しにしつつ。
それを実感した「つくばの陣」だった。
〈結城義晴〉