Everybody! Good Monday!
[2021vol㉗]
2021年第27週。
7月第2週。
水曜日の7月7日が七夕で、
今年は二十四節気の「小暑」。
梅雨明けが近づき、
暑さが本格的になるころ。
問題の今年の梅雨明け。
沖縄が7月2日、奄美が7月3日だった。
昨年と比べると沖縄は20日遅くて、
奄美は17日早かった。
それ以外の地方の平年と昨年の梅雨明け。
平年は1991~2020年の平均値で、
九州南部の7月15日ごろから、
東北北部の7月28日ごろまで。
昨年の梅雨明けは、
九州南部の7月28日ごろから、
東北南部の8月2日ごろまで。
近畿は平年7月19日ごろ、昨年8月1日ごろ。
関東甲信は7月19日ごろと8月1日ごろ。
今年の梅雨入りは、
例えば近畿は平年より21日、
昨年より25日早かった。
関東甲信は平年比7日遅れ、昨年比3日遅れ。
こうなると全く予測がつかない。
気象庁もそれは明言していない。
過去の梅雨入り・梅雨明けですら、
「ごろ」と表現するくらいだから、
やはり異常な気象を通り越して、
「極端気象」となっているのだろう。
ああ、お天気産業。
ああ、お天気頼み。
さて、東京都都議会議員選挙。
自民党公明党の与党が過半数割れ。
過去2番目に少ない33議席。
自ら「過半数超え」を目論んでいたが、
それがならず、勝戦(かちいくさ)とはならなかった。
都民ファーストの会は31議席で、
大健闘の第2党。
公明党が23議席で第3党。
共産党19議席、立憲民主党15議席。
「共闘」は一定の成果を見せた。
しかし今回は「勝者なき都議選」だった。
10月の衆議院選挙を占う意味があるが、
与党のコロナ対策とワクチン対策、
そして東京五輪対策の詰めの甘さが、
この都議選の結果に表れたのだろう。
残念ながら今、私たちの政府は、
そういった状況のもとにある。
梅雨明け予想と同じように、
コロナもワクチンも東京五輪も、
予想はつかない。
無観客になるのか。
5者協議で決まるらしいが、
そのリーダーシップは、
誰が握っているのか。
これもわからない。
残念なことだが。
今週の私は、
明日まで月刊商人舎7月号入稿。
またまた延びてしまった。
申し訳ない。
ボトルネックは結城義晴です。
しかし水曜日は、
ロピア権太坂店のオープン。
木曜日は第2回ワクチン接種。
そして金曜日から大阪出張。
スケジュールは詰まっている。
さてうれしいニュースが一つ。
朝日新聞一面のコラム。
「折々のことば」が復活。
今年2月2日に突然、休載となった。
それから半年後の7月1日から、
ふたたび鷲田清一さんの健筆を、
毎朝、楽しめることになった。
何よりうれしい。
今日の「折々のことば」。
安全すぎることは、
心を遠のかせてしまう。
〈東畑開人(とうはたかいと)〉
「コロナ禍の中、臨床心理士は
オンライン面接にあれこれ工夫をこらすも、
触られる、殴られるといった
暴力の可能性が免除された対面では、
不安や不穏なもののやりとりが
生まれないことに改めて思い至る」
「まみれること、
身を晒(さら)すことがなくなれば
“相手を支える力”もまた減衰する」と。
『コロナ禍をどう読むか』 亜紀書房から。
いかにマスクを着用し手洗いを励行し、
三密回避を堅持しようとも、
店舗や売場で顧客と接することは、
「まみえること」だし、
「身を晒すこと」だ。
それが一番、顧客を支えることだ。
だとするとコロナは、
顧客と商人の心をつないでいる。
安全すぎるところから、
それを見ているだけだとしたら、
心は遠のいていく。
しかしそんななかでも、
安全・安心は担保されなければならない。
COVID-19パンデミックは、
世界中の店舗に、
それを教えてくれている。
では、みなさん、今週も、
身を晒し、まみえよう。
Good Monday!
〈結城義晴〉