毎日、数字を確認しては、
ため息をつく。
東京都の新型コロナ新規感染者、
今日の火曜日は820人。
先週から237人増。
この分なら水曜、木曜で、
1000人越えしそうだ。
神奈川県も308人、大阪府225人、
千葉県180人、埼玉県179人。
こちらも急に増え始めた。
またため息。
オリンピックも10日後に迫ってきた。
それでもメジャーリーグ。
オールスター戦は1日だけだが、
前日にホームランダービーが行われる。
大谷翔平が日本人初の選出で、
8人のトーナメントに出場。
しかもその大谷の現在の記録は、
ホームラン33本でトップ。
何ということだろう。
パワーが売り物のメジャーリーグで、
そのパワーの象徴のような本塁打部門で、
投手兼任のショーヘイが首位。
信じられないような夢物語だ。
亡くなった父が生きていたら、
どれだけ喜んだか。
さて大阪から帰って、
かなり疲れていた。
しかし今日は夕方4時半ごろ、
埼京線北与野駅へ。
飯能信用金庫さいたま中央支店。
飯能信用金庫と立教大学がコラボした経営塾。
「竹林舎さいたま」
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の、
現役やOBの教授陣が毎月登場して講義する。
私はマーケティングの担当。
コロナ禍で昨年は休校となった。
しかし今年は復活。
30名の受講生が参加して、
活発な講義と聴講が展開されている。
今日の講義はグループワークをする。
だからグループごとに席を配置した。
初めの90分は講義。
マーケティングの本質とエッセンス。
中小企業にとって、
マーケティングほど大事なものはない。
独立企業の優位性など整理しつつ、
その上でのマーケティング展開を説明する。
マーケットリーダー、
マーケットチャレンジャー、
マーケットフォロワー。
そしてマーケットニッチャー。
中小企業はマーケットニッチャーを志向する。
マーケットゲリラであってはならない。
しかしニッチャーを目指すのは面白い。
そして成長の芽が見えたら、
マーケットチャレンジャーを狙える。
さらに市場が拡大したら、
その領域のマーケットリーダーにさえなれる。
アメリカのホールフーズは、
1980年の創業当初は、
マーケットニッチャーだった。
それでも特異なマーケットニッチャーで、
オーガニック経営の仲間たちを、
経営統合の形で集めた。
大同団結した。
そうしたらマーケットが急拡大して、
オーガニック市場において、
マーケットリーダーとなってしまった。
マーケットシェアも最大となった。
しかし現在はクローガーに追い抜かれて、
市場占拠率はリーダーの座を奪われた。
クローガーは全米第一のスーパーマーケットだ。
しかしマーケットシェアは、
トップの座を奪われたが、
マインドシェアは依然、断トツの企業だ。
ニッチャーにもそういった成長軌道はある。
そして世界を制覇するほどの革新技術は、
マーケットニッチャーから起こることも多い。
講義の最後に、
SWOT分析とPPM分析の手法を説明して、
今日の講義をベースに、
グループワークをしてもらう。
グループの誰か一人の会社や事業を、
一つのケーススタディにして、
ディスカッションし、分析を試みる。
それをホワイトボードに書き出して、
一定程度の結論を出す。
そしてグループごとに発表。
このチームは、
おしぼりサービス事業の発表。
とてもいい分析だったし、
コロナ禍によって、
チャンスが広がっていることもわかった。
こちらは関東で1社しかない刃物の製造業。
私は典型的なニッチャー企業になれる、
と分析しアドバイスした。
発表が終わって、
最後のまとめはホッケースティックの関係。
これだけはしっかり実践してほしい。
からなず成果が上がる。
ご清聴を感謝したい。
最後の最後に事務局の皆さんと写真。
私の左が竹野宇一郎支店長、
小川宏之営業推進部推進役、
右は増渕勝人経営アドバイザー。
ありがとうございました。
竹林舎の経営塾そのものが、
飯能信金にとって「事業所サービス業」であり、
マーケティング視点に立ったものだ。
厚生労働省も、
マーケティング視点をもたねばならないし、
ワクチン接種に関しては、
サプライチェーンマネジメントを、
国民のために実践しなければならない。
〈結城義晴〉