毎日毎日で恐縮。
新型コロナウイルス感染。
東京都の新規感染者は1308人。
1300人を超えたのは1月21日以来だ。
つまり第3波のピークのときに迫りつつある。
我が神奈川県も403人、
埼玉県が348人、大阪府は324人、
千葉県が253人。
この5都府県以外に3桁の道府県はない。
しかし全国で3418人。
マスクはまだまだ必須だ。
一昨日の日経新聞「大機小機」
コラムニストは横ヤリさん。
「コロナ対策 区別と差別は違う」
同感することばかり。
「区別とは物事の客観的な違いを
認識することである。
差別とは、その違いに
合理性のない価値観を持ち込み、
一方を不当に扱うことである」
新型コロナウイルス禍。
混迷の大きな原因の一つが、
この区別と差別の混同にある。
「目に見えないウイルスとどう闘うか。
見えざる敵を見える敵にすることが
一丁目一番地だろう」
その通り。
「感染者と非感染者をしゅん別する、
区別することが対策の基本である」
「誰もが感染するリスクを避けられない中、
感染者をおとしめる差別は
無論あってはならない。
しかし感染者がどこにいるか分からないまま、
やみくもに対策をとるのも愚かだ」
東京・歌舞伎町の実験。
東京都医師会と地元飲食店の連携で
従業員や来店客に抗原検査を
頻繁に実施。
双方の陰性を確認して
営業するという試み。
「入国者に対する水際作戦も
陽性者の発見、検疫がカギとなる。
ワクチンの接種者と非接種者の区別、
ワクチンパスポートも力を発揮する」
「欧州連合(EU)ではこのほど、
電子版ワクチンパスポートの運用を始めた」
「陰性証明やワクチン接種証明は
日本国内のイベントや飲食、
旅行などにも活用したらよい」
いよいよオリンピックが始まる。
会場の外も含めて、
「検査とワクチン」がカギを握る。
同感だ。
「”区別”にも
不合理な価値観が入る危険は常にある。
“差別”との境界は実は曖昧だ」
「だが区別に伴う面倒を避けて
易きに流れる危うさを忘れてはならない」
検査とワクチン。
そして「区別」をする。
故井上ひさしは、
「”差別語”をめぐる自分の中の原則」を挙げた。
「その人にはどうにもならないことを
批判の基準にしてはいけない」
感染者を差別してはならない。
しかし区別しなければ防御はできない。
さて今日は午前中にお台場へ。
梅雨のなかで緑が深まる。
ビッグサイトはもう梅雨明けの天候だ。
TFTビルのブルーチップ㈱本社を訪問。
宮本洋一社長はじめ、
中野茂、土橋和人両常務らが揃ってくれた。
㈱True Dataも米倉裕之社長はじめ、
越尾由紀執行役と外山敬晃さん。
商人舎からは亀谷しづえGMと私。
全員揃って、ディスカッション。
収穫は大きかった。
そのあとTFTビルの2階フードコートへ。
ブルーチップが始めた、
ファストフードレストラン。
「アジアンスターキッチン」
タイカレーとベトナムのフォーなど。
みんなで並んで注文。
これがタイカレーとフォーのセット。
こちらはフォーのセット。
10円コーヒーが特徴のひとつ。
ランチの後も宮本社長に、
いくつかの相談をした。
快く意見を言ってくれた。
心から感謝。
そのあと、ゆりかもめに乗車。
有明海底トンネルへ。
フジテレビ本社とお台場。
東京湾も美しい。
レインボーブリッジの下をくぐる。
新橋から大門へ。
芝大神宮。
愛宕ヒルズ。
たどり着いたのがTrue Dataオフィス。
再び越尾さんと烏谷正彦さん。
こちらも新しいアイデアの相談。
今日はあちこちに相談をかけた。
心新たに革新が始まる。
今年一年の商人舎標語は、
若返れ!
時代と時代の節目のとき。
「断絶」を乗り切る武器は若い力である。
若さによってしか「時代の溝」は凌げない。
だから組織は若返るべきだ。
まず商人一人ひとりが自分を若返らせる。
さらにその商人の集団を若返らせる。
すると組織が若返る、会社が若返る。
産業全体が若返る。
コロナ禍によって生まれる「キャズム」は、
この2021年も継続する。
早ければ東京五輪までに片がつくか。
だが遅ければ2022年も続く。
その間に自らを刷新する。
「キャズム」を凌ぐ作業そのものが、
若返りにつながるような態勢をつくる。
若返りを前提にすべての経営戦略を策定する。
人を若返らせる。
店を若返らせる。
売場を若返らせる。
商品を若返らせる。
若さが「キャズム」を乗り越える
早さの鍵を握る。
若さが「キャズム」を凌ぐ
柔らかさの源である。
若さが「キャズム」をバネにする
強さの礎である。
そして若さが
企業の生命線である。
コロナ禍による時代の節目のとき。
この「断絶」を乗り切る武器は若い力である。
失敗を恐れぬ力によってしか
「キャズム」は凌げない。
だから私たちは若返らねばならない。
〈結城義晴〉