とうとう5000人を超えた。
東京都の新型コロナウイルス感染者。
今日1日で陽性反応が判明したのが、
5042人。
全国で1万5263人。
神奈川県が1846人。
わが神奈川も、
留まるところを知らない。
埼玉県が1235人、
大阪府が1085人。
千葉県942人、
福岡県718人、
沖縄県648人。
福岡を除く6都府県が、
緊急事態宣言中。
一番悩み深いのが、
緊急事態宣言を発していながら、
感染者が爆発的に増えていることだ。
だとすれば、
一番厳しいはずの「宣言」を、
さらに厳しくするしかない。
あるいは「宣言」の内容や方針が、
間違っているのだから、
その内容を変えねばならない。
菅義偉政権は、
そのどちらも考えないらしい。
感染者が増えれば、
病院に行く人が増える。
そして入院する人も増える。
すると病院の病床が足りなくなる。
だから通常なら入院する中等症の人は、
自宅待機にする。
そんな方針転換が政府から発表された。
これには国民が反発した。
当然だ。
そしてまた中等症の人も、
原則的に入院すると改められた。
しかし病床が足りないという問題は、
まったく解決されていない。
思考停止に陥っている。
前に書いたが、政府が、
「茹でガエル」になっている。
そうすると菅首相は、
「殿様茹で蛙」ということになる。
滑稽な話だが、
笑ってはいられない。
会社や組織にもある。
スーパーマーケットなど、
コロナ特需の恩恵を受けた業態ほど、
茹でガエルになりやすい。
最近は空を見上げることが多い。
もうすでに秋の気配を感じさせる。
商人舎流通スーパーニュース。
アマゾンnews|
第2Q売上高27%増・純利益48%増/実店舗売上げ10%増
米国のアマゾン・コム。
上半期の総売上高は2216億ドル、
1ドル100円換算で22兆1598億円。
なんと34.8%の増加である。
営業利益は165億6700ドル、
1兆6567億円。
こちらは68.5%の増加。
純利益は158億8500万ドル。
1兆5885億円。
前年の2倍を超える104.2%の増加。
前年比204.2%。
アマゾンに茹でガエルの兆候はない。
創業者ジェフ・べゾスはいつも言う。
「Day Oneを忘れるな!」
創業1日目の燃えた日こそ「Day1」である。
そしてその精神を忘れてはならない。
だからべゾスが執務するビルは、
所番地が変わろうと「Day 1」と名づけられる。
1年1年を「Day1」と見なして、
努力を怠らず精進を続ける。
すなわち「初心忘るべからず」。
能を大成した世阿弥の精神。
世界最大の企業ウォルマートにも、
茹でガエルにならないための金言がある。
ウォルマートの歴史上、
もっとも有名なCIOケビン・ターナー。
「私たちは、
世界最大の会社を
つくろうとはしていない。
地域の1店1店を、
最良の店にしようと
しているだけである」
世界最大の会社だけではない。
日本最大の小売業も、
首都圏第一の小売業も、
西日本第一の小売業も、
東北第一の小売業も、
関西ダントツの小売業も、
沖縄一番の小売業も、
それをつくろうと無理をしてはいけない。
「この1店」を最良の店にしよう。
それだけを念じて、
売場をつくり、店をつくる。
顧客を迎え、仕事をする。
それが結果として、
世界最大や日本最大、
首都圏や西日本、関西や東北、
そして沖縄第一の企業となる。
東京オリンピックでは、
今日も日本の選手が金メダルを獲得した。
レスリング女子57キロ級の川井梨紗子選手。
昨日はレスリング女子62キロ級で、
妹の川井友香子選手が金メダル。
これで2日続けて姉妹のチャンピオン。
昨日はスケートボード女子パークでも
四十住さくら選手が金メダル。
開心那選手が銀メダル。
女性アスリートの活躍が目立つ。
金メダルだけではない。
今日は卓球女子団体で、
石川佳純、伊藤美誠、平野美宇の、
三人娘が銀メダル。
立派。よくやった。
空手「女子・形」の清水希容選手も、
美しく、力強く、速い試技で銀。
素晴らしかった。
さらに陸上男子20km競歩では、
池田向希選手が銀メダル。
山西利和選手が銅メダル。
サッポロは東京よりも暑かった。
ボクシング男子フライ級では、
田中亮明選手が銅メダル。
彼らにかぎらず、
オリンピック参加のアスリートたちに、
「茹でガエル選手」は一人もいない。
「Day 1を忘れるな」
「初心忘るべからず」
見ている私たちも、
ただ浮かれていてはいけない。
残念ながら、
国が茹でガエルだろうと、
首相が殿様茹で蛙だろうと、
たとえ会社が茹でガエルだろうと、
自分は自分の「Day 1」を忘れてはいけない。
私も自分の44年前の、
第1日目の心持ちを、
絶対に忘れず、
新しい気持ちで前に進もう。
〈結城義晴〉