Everybody! Good Monday!
[2021vol㊱]
2021年第36週。
東京パラリンピックが終わって、
菅義偉首相が退陣を表明して、
9月第2週に入った。
不思議なことに、
皮肉なことに、
東京をはじめとして首都圏では、
新型コロナウイルス陽性判明者が、
少しずつ減っている。
東京都は今日の月曜日、
新規陽性確認者968人。
7月19日以来49日ぶりに、
1000人を切った。
神奈川県も971人、
大阪府も924人。
しかし愛知県は1160人。
重症者は2198人で、
昨日と比べると9人減少。
まだまだ予断は許されない。
今後はインド型デルタ株が、
地方に広がっていくかもしれない。
緊急事態宣言は現在、
21都道府県に発出されている。
期限は9月12日までだ。
しかし首都圏4都県は、
2週間から1カ月ほどの期間延長。
さらに首都圏以外にも、
中京圏の愛知・岐阜・三重の3県、
関西圏の大阪・京都・兵庫の3府県も、
緊急事態宣言解除は難しいらしい。
まん延防止等重点措置も、
12県に適用されているが、
それらも解除か延長かの判断は未定。
一方、自民党総裁選挙は、
各社の世論調査ではいずれも、
河野太郎ワクチン担当相が一番人気だが、
二番人気の石破茂元幹事長が、
河野支持に回るなどとの噂で持ち切り。
基本的には、
自民党員でなければ投票できない。
だから壁の向こうの話なのだが、
現在は私たちの国の総理大臣が、
自民党員の選挙によって決まってしまう。
菅義偉首相など、
一度も総選挙の洗礼を受けずに、
内閣総理大臣に就任し、
そのまま辞任の表明をしてしまった。
しかしそれでも次の総理総裁には、
大いに期待したいものだ。
国民が総理から
お願いされるのではなくて、
国民からお願いされる
総理であってほしい。
1961年、第35代米国大統領就任のとき、
ジョン・F・ケネディの演説。
“Ask not what your country can do for you,
ask what you can do for your country”
「国があなたのために
何ができるかを
問うのではなく、
あなたが国のために
何ができるかを
自ら問うてほしい」
この毅然とした姿勢こそ、
艱難のときのリーダーのあり方だ。
いつも書くけれど、
首相や大統領だけのことではない。
経営者も店長も、
リーダーには同じことが問われる。
さて今日は、
大腸内視鏡検査。
出来れば2年に一度はやっておきたい。
しかしちょっと間が空いた。
それでも今日の午前中までに、
胃と腸の中の内容物を全部、
きれいに排出して、
お昼ごろ、病院に向かった。
ストレッチャーに乗せられて、
右手に点滴、左手に血圧計。
内視鏡カメラを体内に入れて、
20分くらいで終了。
診断結果は後日、知らされるが、
医師の言葉にひと安心。
しかしそれでも油断は大敵。
コロナ対策と同じだ。
日本経済新聞の社説。
「スーパー再編で強い経営力を」
日経が社説で、
小売業を取り上げてくれるのは、
実にありがたい。
いつも私は感謝している。
ときどき注文もつけるけれど。
H2Oリテイリングと関西スーパー。
経営統合の段取りを発表した。
それに「オーケーが待った」をかけた。
そして関西スーパーへの
「対抗買収提案」を決めた。
さらに、
イオンとフジの経営統合。
地方の雄フジが、
「同じように時代の変化に対応し、
イオンの傘下入りを決めた」
社説の結論。
「小売業は、
業態を超えた大競争の時代に入る」
「特に地方都市は厳しく、
地域性だけでは成長はできない」
「一定の規模を確保するための再編は
避けられないだろう」
最後の一定の規模の確保は、
私も同感だ。
規模の経済論理で言えば、
それは必須だ。
ただし生き残るためには、
緩やかな連携も悪くはない。
マーケットリーダーとならなくとも、
範囲の経済のマーケットチャレンジャー、
あるいはマーケットニッチャーでも、
サバイバルは可能だ。
そしてチャレンジャーも、
ニッチャーも、
同志たちが集まって、
緩やかな知的連携をする道も、
それはひとつの生き残り方だと思う。
サバイバルの方法は、
大規模化だけではない。
しかし一方で、
コロナは経営統合を早める。
どの道を選択するにしても、
「顧客にお願いするばかりの店」
ではなく、
「顧客からお願いされる店」
でなければならない。
では、みなさん、今週も、
顧客からお願いされる店になろう。
Good Monday!
〈結城義晴〉