台風16号が去ったが、
関東には線状降水帯が発生して、
夕方は豪雨。
これも[極端気象]だろう。
今日はカレー大会。
先日、㈱MDサポートの陶社長が、
商人舎オフィスを訪れて、
プレゼントしてくれた。
Lovely Curry。
4個セットのレトルトパウチ商品で、
価格は6320円、1個1580円。
いわゆる高級レトルトカレー。
製造は㈱キャニオンスパイス。
販売が㈱MDサポート。
MDサポートがプロデュースした商品だ。
商品の特徴は5つ挙げられている。
⑴化学調味料不使用
⑵「高級なお肉」をふんだんに使用
⑶約40~50gのお肉
⑷200g(1人前)×4個セット
⑸神戸牛・松阪牛・但馬牛・近江牛の食べ比べセット
全アイテムで、
化学調味料を一切使わず、
香辛料に良質のウコンを使用している。
MDサポートもキャニオンスパイスも、
大阪の会社だが、
関西の有名ブランド牛を使った。
肉の量は通常のレトルトカレーの2倍以上。
小麦粉の使用量を極力抑えて、
アレルギーに悩む人にも対応している。
パッケージは単行本スタイルだ。
まず、松坂牛欧風カレー。
パッケージはこの本に似ている。
ドラッカー名著集1冊1980円。
Lovely Curryは1個1580円。
本を持っている感覚。
本の背文字と裏表紙。
パッケージを開けると、
レトルトが出てくる。
松阪牛を使って、
焙煎カレーソースに、
リンゴ、バナナなどの甘味も加えた。
袋のまま熱湯に5~7分入れて温める。
電子レンジの場合、
レンジ対応耐熱容器に入れ替えて、
ラップをかけて2分。
オーソドックスな欧風カレー。
松阪牛の肉感がしっかりしている。
まろやかで美味。
次に、
近江牛バターマサラカレー。
近江牛にイタリア産ホールトマトを使用。
カシューナッツとバターを加えて、
旨みと酸味を融合させた。
「マサラ」はさまざまな香辛料を、
粉状にして混ぜたスパイス。
本場のインドでは家庭によって、
マサラの配合が異なる。
このマサラカレーも、
トマトをベースに、
フライドオニオン、おろしにんにく、
おろししょうが、ガラムマサラなど、
多種のスパイスを配合している。
甘味と酸味があって、
軽い味わいのカレーだ。
そして神戸牛ブラックカレー。
マサラカレーであることは同じだが、
イカスミを使って、
神戸牛の旨みを引き立てる。
それにタマネギ・トマトなどで甘みを加え、
数種のスパイスを使用。
ブラックカレーは、
スパイスやタマネギなどローストして、
黒い色の深みのあるカレーとする。
これはコクがあって、
私の好みのカレーだ。
最後に但馬牛グリーンカレー。
これは次の楽しみにと、
残した。
売価を考えずに、
徹底して贅沢なレトルトカレーとした。
これは陶さんの熱い要望だ。
しかし1500円を超えるレトルトカレー。
どうしてもそれを意識してしまう。
そして不思議なことに、
食べながらその高価格に満足感を覚えつつ、
納得してしまう。
価格も知らされず、
製造のコンセプトや原材料もわからないまま、
ただカレーとして出されたら、
ここまで納得感があるかどうか。
もちろん通常のスーパーマーケットでは、
販売できないカレーだろうが、
陶さんの感覚だけで生まれたカレー。
Lovely Curry。
機会があれば一度、
食べてみるのもいいだろう。
日経新聞「ニュース一言」に、
日清食品の安藤徳隆社長登場。
「”チキンラーメン”を開発した
飢餓の時代から変わり、
今は飽食の時代だ。
時代に合わせて新しい食文化を
生み出さないといけない」
安藤さんは、
「1食で1日に必要な栄養素を
バランス良くとれる
“完全栄養食”の事業化を急ぐ」
社員食堂などに向けて、
栄養バランスの良いとんかつなど、
提案し、提供していく。
「好きなものを
どれだけ食べても良い
世界をめざしていく」
チキンラーメンから完全栄養食へ、
あるいはLovely Curryへ。
コモディティとノンコモディティ。
しかし高価格で満足してしまう感覚。
宝石やブランド品の価値が、
カレーという国民食分野で成り立つか。
面白い。
〈結城義晴〉