結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2021年11月02日(火曜日)

True Dataのホームページ刷新と政界・企業の「敗者復活」

㈱True Dataのホームページが刷新された。
True Dataホームページ
〈企業理念(パーパス)〉

データと知恵で未来をつくる
ビッグデータは、
人びとの行動の積み重ねです。
わたしたちは
「データの真実」と「人間の知恵」で価値を生み、
より良い未来をつくります。

〈行動指針〉
社会へ貢献し、
持続的な成長を追求します。
地域や規模を超え、
あらゆる組織のデータ活用を支援します。
データやテクノロジーを使う人の
教育を推進します。

〈コーポレートスローガン〉
見えない真実を、見に行こう

よろしくお願いします。
この企業理念をつくる際にも、
ちょっとお手伝いした。

立教大学院のビジネスデザイン研究科で、
クレドをつくる講義をしていたが、
そんな感じで何度もなんども、
つくり直してもらった。

ホームページの全体も、
若いプロジェクトメンバーが製作した。

いい出来栄えです。

私たち8人の取締役も、
5人の執行役員も、
3人のアドバイザリーボードも、
写真入りで紹介されている。

今年7月21日にその撮影が行われた。

カメラマンは蓮井幹夫さん。
1955年生まれのアーティスト。
(森の隣の写真室より)蓮井カメラマン
ユニクロのCM撮影もしたし、
フェリーニ、オノヨーコ、
黒澤明、中村吉右衛門などの、
多くの人物のポートレートも撮影している。

蓮井さんが撮った結城義晴。
役員一覧ページのモノクロ写真。
一覧_結城さん

そしてポップアップページのカラー写真。ポップアップ_結城さん
さすが一流プロ。
私、リラックスしています。

ただし、この時点ではまだ、
願掛けの髭を生やしていた。
9月末日で剃り落としたけれど、
それもいいだろうと思う。

Big Data Marketingの会社。
飛躍します。

よろしく。

さて、戦いすんで日が暮れて、
衆議院議員総選挙のあと。

自民党では、
甘利明幹事長が辞任した。
立憲民主党は、
枝野幸男代表と福山哲郎幹事長が、
引責辞任する。

甘利幹事長は、
自身が小選挙区で負けたから。
枝野代表と福山幹事長は、
党が負けたから。

ん~、政治家は選挙が仕事なんだ。
それが判明したことになる。

政治そのもの、まつりごとのミスではなく、
選挙の失敗の責任を負う。
それが政党政治なんだろう。

甘利幹事長は何もしないうちから、
自ら責任をとった。

さぞかし、無念なことだろう。

甘利明、72歳。
枝野幸男、57歳、
福山哲郎、59歳。

いくつになっても、
気力・体力がある限りは、
敗者復活があったほうがいいと思うけれど。

これは比例代表復活とは全く違う。

しかし甘利明は、もうないか。

立憲民主党だって、
岡田克也元代表(68歳)や、
野田佳彦元総理大臣(64歳)も、
復活があっていい。

安倍晋三元首相は復活によって、
歴代総理最長記録をつくった。

もちろん若手がトップを担うのもいい。

執念だけの高齢者が、
ずっと居座るのは最悪だけれど。

これは会社も同じだ。

㈱ファーストリテイリングの、
㈱ジーユー代表取締役社長。
柚木治(ゆのきおさむ)さん。
56歳。
〈ファーストリテイリングのホームページより〉
柚木治
2002年9月、大抜擢されて、
エフアール・フーズ代表取締役社長就任。
永田農法を活用したユニクロ流の八百屋。

しかし、見事失敗。

それでも柳井正CEOは、
2008年9月に柚木さんを、
GOVリテイリング副社長にした。
それが現在のジーユーで、
柚木さんは2010年に社長になった。

それ以来、成長に次ぐ成長。

見事な敗者復活だ。

政界にも会社にも、
敗者復活は必須だ。

結城義晴著『Message』より。
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「敗者復活」

「敗者復活」の土壌は、社会には必ず存在する。
「敗者復活」の制度も、会社には、
用意されていなければならぬ。
それが、挑戦や進歩を生み出すものだからだ。

もし、万が一、
社員としてのあなたの会社に
「敗者復活」の仕組みがないと知ったならば、
そんな会社はサッサとやめなさい。

敗者が切り捨て御免で成敗されたり、
腹を切ってお詫びする、
あるいは社蓄として
飼いならされたりする組織からは、
退廃しか生まれない。

もし、経営者としてのあなたに、
常に弱気の虫が宿っているとしたら、
あなたには、企業を私する心が巣食っている。
会社を私有財産のように見ているから、
潰したくないと考え、
結局、安楽死の道を自ら選んでいるのだ。

土地もなく、人口も十五万人に満たなかった
海の上の都「ヴェネツィア」が、
千年もの歴史をつくったのは、
敗者に一度だけ復活のチャンスが
与えられていたからだった。
それが、オーソライズされていたからだった。

だから今、大店法運用緩和などに
惑わされることなく、
役員も社員も、
考えうる最強のフォーマットに
チャレンジすべきだ。
冒険すべきである。

あなたの客たちは必ずや、
そのことを待っている。
失敗したときにも、
「敗者復活」の社会と会社が、
あなたを勇気づけてくれる。

「正しきに依りて滅ぶる店あらば
滅びてもよし。断じて滅びず」

人生、自分の命についての復活は、
イエス・キリストの周辺にしか
なかったようだが、
ビジネスや仕事にくらい
「敗者復活」がなければ面白くない。
生きてゆく価値がない。

〈結城義晴〉

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