12月に入って、大阪の師走は寒い。
久しぶりの宿泊は、
リーガロイヤルホテル大阪。
昨日のニチリウの本社が近いから。
メインロビーにオブジェ。
さて、質問。
「これは何でしょう」
回答は、
「クリスマスツリー」
京都「片山文三郎商店」と、
コラボレートしてつくられた。
老舗絞り染め専門店。
そう、絞り染めなのです。
一つひとつ職人の手によってつくられ、
やわらかい光を放つ。
絞り染めのベールの中には、
輝くシャンデリア。
クリスマスツリーに見えないけれど、
なぜか気にかかる、
暖かい雰囲気を醸し出す。
12月は毎年、時の過ぎゆくのが早い。
あっという間にクリスマス、
そして年末、年始。
「この一瞬の積み重ねが、
君という商人の全生涯」
倉本長治の言葉が実感される。
月刊商人舎の最終段階を迎えているのに、
大阪への4泊5日の出張。
ホテルをレイトチェックアウトして、
原稿執筆と入稿に勤しむ。
午後2時ごろ、タクシーで、
大阪の港南地区へ。
インテックス大阪は、
関西地区最大の展示会場。
そのインテックス大阪。
明日から2日間、食品展示会が開かれる。
フードストアソリューションズフェア2021。
略称FSSF。
何度もお知らせした。
そのセミナー企画を担当した。
会場の下見。
着々と進んでいて、
さすがに日本食糧新聞社。
経験が豊富だ。
セミナー担当の楠井晴久さんと会って、
明日の打ち合わせ。
楠井さんは関西ビジネスサポート部次長。
頑張りましょう。
セミナーは事前予約制だが、
当日、欠席の人がいる場合がある。
フェアを見に来て、
セミナー会場を覗けば、
もしかしたら、
席が空いているかもしれない。
私が勝手に、
そんなことを言ってはいけない。
けれど、展示会にはぜひ、
おいでください。
昨日も書いたけれど、
『コロナは時間を早める』を販売しています。
全員にもれなく丁寧なサインをします。
結城義晴を探してください。
さて、オミクロン株。
水際対策を徹底すると言っても、
もう2人目の感染者が出た。
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
何度もなんども書いてきたけれど、
またリスクマネジメントだ。
もちろんオミクロン株は、
インフルエンザに毛の生えた程度の、
毒性の弱い感染症かもしれない。
しかし今のところは、
それもわからない。
パニックになることはまったくない。
けれど十二分にケアをしておきたい。
総務省の「2020年国勢調査」
確定値が公表された。
この調査は5年ごとに、
我が国に住む全ての人を対象として、
人口や世帯に関する基礎データを明らかにする。
日経新聞は一面トップ扱い。
総人口は1億2614万6099人。
5年前から94万8646人の減少。
総人口の減少は2調査連続。
つまり5年前の2015年と2020年。
生産年齢人口(15~64歳)は、
7508万7865人。
生産年齢を15歳にするのも、
今や現実にそぐわないが、
それでも5年前の前回調査から、
226万6232人減。
総人口に占める割合は59.5%。
1950年以来70年ぶりに、
6割を割り込んだ。
ピークの1995年からは、
13.9%減。
しかし2010年代は、
女性や高齢者の就労が増えて、
労働人口減を補った。
2020年の労働力調査では、
就業者数は6676万人。
10年前の2010年よりも6.0%増えている。
今回の国勢調査では、
少子高齢化もより鮮明になった。
65歳以上の人口は、
過去最多の3602万6632人。
私もその1人に含まれる。
5年前の前回調査に比べると6.6%増。
高齢化率は過去最高の28.6%で、
2015年比2.0ポイント上昇。
反対に14歳以下の人口は、
過去最少の1503万1602人で、
この5年間に5.8%減。
さらに日本の世帯数は5583万154。
前回比4.5%増。
1世帯あたりの人員は2.21人。
前回調査から0.12人縮小。
単身世帯は全年齢層で2115万1042。
前回調査から14.8%増。
全体の38.0%のシェア。
そのなかでも単身高齢者は、
13.3%増の671万6806人。
3人以上の世帯は減少、
特に5人以上の世帯は10%以上減。
全体を見ると7つの特長。
⑴人口減95万人
⑵高齢化6.6%増
⑶労働人口減226万人
⑷少子化5.8%減
⑸世帯数4.5%増
⑹単身世帯増14.8%増
⑺単身高齢世帯増13.3%増
小売業、サービス業は、
人口動態に直接影響を受ける。
自分の店の商圏内の変化を、
丁寧に調べる必要がある。
減り始めると、
急に減る。
それに気づかねばならない。
だから昨日と同じ店や売場に、
安住していてはいけない。
こちらも、
最悪を覚悟して、
最善を尽くす。
けれど、
商人舎11月号で特集したように、
ヤオコーやロピアは、
その減少する人口動態に、
逆にフォーカスしていく。
それが戦略となる。
ポジショニング競争戦略は、
マクロなトレンドだけで、
決定されるものではない。
念のために。
では、FSSF。
お待ちします。
〈結城義晴〉