2021年大晦日。
横浜には昼頃、
雪がちらついた。
1年間、
このブログに来てくださって、
心から感謝します。
ありがとうございました。
1年間を振り返ると、
月刊商人舎を12回発刊しました。
発行人として一番印象に残ったのは、
どれかと問われれば、難しい。
3月号のRetail「DX」は、
時代を捉えたでしょうか。
統計学者の西内啓さんは、
㈱データビークル代表ですが、
その西内さんと見解が一致した。
私のほうが少し早かったと思う。
DXに関しては、
エリック・ストルターマン教授の原文に、
目を通したほうがいい。
スウェーデンのウメオ大学教授。
商人舎でそれを主張した。
ストルターマン教授は、
「これからの企業は
DXを進めないとダメだ!」
「DXを進めることで
企業はうまくいくのだ!」とは、
言っていない。
“デジタル技術自体ではなく
デジタル技術によって
人間の生活をより良くするほうに、
注目しよう”と主張している。
1月号は「キャズムを凌ぐ」
コロナ禍の断絶的な溝を、
「キャズム」と表現して、
そのキャズム期間とポストコロナとを、
区分した考え方を提示した。
この号でツルヤ群馬前橋の陣を取材した。
4月号では、
結城義晴「定義集」を特集した。
用語事典や単語集ではない。
定義集でなければいけない。
その定義からみんなが、
自分で考えるようになってほしい。
そんな意図があった。
流通定義集は、
結城義晴のライフワークとなります。
5月号は、
小売業のXformation。
根本的な改革。
イオンとイトーヨーカ堂と西友を取り上げた。
6月号は「競争は商人を鍛える」
つくばの陣のベニマルvsロピア。
大髙善興さんの言葉「自分の歌を歌え」を、
Messageに書いた。
7月号は、
コロナは出店を遅らせたか?
コロナ禍の出店資料を総整理した。
10月号は、
[実践]コロナ禍二度目の年末年始商戦。
この号の主張は、
「コロナ禍は固定客化を早めた」
そして10月号は、
客層は広げるか?絞るか??
この号でマーケティングにおける、
「エクスパンディング」と言う概念を提示した。
これは次の次の単行本のテーマの一つだ。
私も少しだけマーケティングに、
貢献できるかもしれない。
そして12月号は、
Progressive Presentation。
この号が一番売れた。
9月号は例年通り、
「コロナ禍2年目のUS小売業」
この号の特別企画は、
ヤオコー「Foocot」の正体。
時評は「コロナは経営統合を早める!!」
8月号は、
「現場ロスの処方箋」
フードロスと現場ロスに焦点を当てた。
最後に2月号は、
キャズムと破壊的創造。
ブレイクスルー思考法を丁寧に書いて、
それを単行本にも転用した。
『コロナは時間を早める』
それからこの号のMessage of February。
あすへの希望
新型コロナのおでましだ。
新型コロナのおとおりだ。
そうして一年、すぎました。
そうして一年、ゆきました。
ちいさな喜び、つくります。
ささやかな幸せ、ご提供。
あすへの希望、つむぎます。
そうして一年、ゆきました。
雨が、あがって、風が吹く。
雲が、流れる、月かくす。
そうして一年、すぎました。
そうして一年、ゆきました。
ちいさな喜び、つくります。
ささやかな幸せ、ご提供。
あすへの希望、つむぎます。
そうして今日が、おわります。
それが私のしごとです。
それが私のやくめです。
そうして今日が、はじまって、
そうして今日が、おわります。
新型コロナの行く手には、
まだまだ、深い、ため息が、
なんだかはるかな、幻想が、
湧くけど、それは、つかめない。
だれにも、それは、語れない
ことだけれども、それこそが、
いのちだろうぢゃないですか。
けれども、それは、示(あ)かせない……
新型コロナのおでましだ。
新型コロナのおとおりだ。
そうして一年、ゆきました。
そうして一年、すぎました。
ちいさな喜び、つくります。
ささやかな幸せ、ご提供。
あすへの希望、つむぎます。
そうして今日も、おわります。
1年間の商人舎特集テーマを振り返ると、
2021年と言う年がくっきりと出ている。
それが月刊雑誌の役目でもある。
そして私が、
自分で気に入った号をあえて選べば、
これでしょうか。
新型コロナのお出ましだ。
新型コロナのお通りだ。
そうして今日が、はじまって、
そうして今日が、おわります。
朝に希望、
昼に努力、
夕に感謝。
いつもこの心持ちでいたいものです。
では、結城義晴のブログ[毎日更新宣言]。
ご愛読を感謝しつつ、
終了を宣言します。
ありがとうございました。
〈結城義晴〉