新型コロナウイルス新規陽性者数。
増え始めた。
NHK調査の全国県別新規感染者数。
全国で2638人。
沖縄が623人。
東京は390人、大阪が244人。
「またか!」
そんな気分になってくる。
オミクロン株は感染力はあるが、
重症化する人は少ないらしい。
それでも感染したくはないし、
人にうつしたくはない。
沖縄には第六波がやってきた。
さて、昨年末挑戦。
日経新聞1月4日版の「ニュース一言」
本杉吉員㈱いなげや社長。
「原材料の値上げや石油価格高騰の一方で、
消費者は安い食品を求めている」
本杉さんが言うように、
確かに価格コンシャスは高まっている。
「完全ではないが外食に
消費者が戻りつつあることも響き、
利益が得にくい厳しい戦いになる」
消費の外食への回帰もある。
それが12月の兆候だった。
私のところに入った年末商戦の情報。
第1に地域間格差が出た。
前年対比の売上げ数値は、
都市部と地方では、
地方が圧倒的に良かった。
帰省が増え人の流れが生まれた。
そんな潮流の中で、
2020年末よりも地方が潤った。
その分、都心や首都圏、関西圏は消費減退。
第2に食品に関する商品別の動向は、
大衆品やコモディティ商品が伸びず、
コストパフォーマンスの高い
高級品や高額品が売れた。
これは月刊商人舎1月号で、
私が「予言」した潮流にピタリ。
ロピアノースポート店。
生本マグロブーメランカットは、
100グラム777円だが、
1パック2700円台から3700円台。
北海道産毛ガニは 、
1パック9999円。
小パックは7980円。
ロピアは広域商圏から顧客を集めるし、
そのなかには高所得者もいるだろう。
だからこういった商品が売れる。
とくに食品需要に関しては、
安さばかりではない。
コモディティディスカウントは必須。
しかしそれに飽きてしまった顧客も多い。
月刊商人舎新年号、
来週発刊。
読んでみてください。
いなげやの本杉社長。
仕入れの優位性を確保するため
「(筆頭株主の)イオンが手がける
プライベートブランド商品も
ニーズに応じて有効に活用していく」
いなげやも㈱ベルクも、
イオンの持ち分法適用会社だ。
トップバリュを売ることができる。
それを「ニーズに応じて有効活用」する。
さらに、
「グループ会社間での共同仕入れなど、
費用削減も進める方針だ」
この考え方は妥当だ。
いなげやも年末商戦は、
100%超えはできなかっただろう。
それでも都市部の店が多いから、
現場は奮闘したと思う。
日本全国のスーパーマーケットの基準は、
ライフコーポレーションと言っていい。
そのライフの12月実績は、
多分、全店で100%ギリギリ、
既存店で99%台前半だろう。
これ以上ならば「良」、
これ以下ならば「不可」と言ったところか。
コモディティばかりに目がいけば、
ディスカウント色が強いチェーンにやられる。
オーケーもドン・キホーテも、
ロピアもよかったに違いない。
オーケーなど、
売場を見ていると、
値上げされた商品やカテゴリーが、
よく売れている。
朝日新聞「折々のことば」
昨日の第2252回。
磨くということは、
何かと何かを
擦り合わせること。
擦り合わせないと
磨かれない。
(ハート&アート空間ビーアイの関口怜子代表)
関口さんは、仙台を拠点に、
子どものための
アート・ワークショップを展開。
「物は他の物と何度もこすれ合うことで
ぴかぴかしてくる」
「人も同じ」
商人も商店も同じだ。
「自分とは異質な人、理解しにくい人、
話がうまく通じない人との摩擦を
くり返し体験する中で人として
艶(つや)やかになってゆく」
別のいい方をすれば、
競争でもある。
「そんな遭遇を希(のぞ)むなら
自分のほうから出かけていかなくちゃ」
「競争は人を磨く砥石だ」
これは平富郎㈱エコス会長の言葉。
「あなたは競争が好きですか?」
「あなたの仕事は競争です」
これは結城義晴のMessage。
野球もサッカーも、
ゴルフもテニスも。
囲碁も将棋も。
競争の中にある。
そして名選手は競争で磨かれる。
擦り合わないと磨かれない。
だから競争から逃げてはいけない。
顧客は競争を面白がっている。
競争の2022年が始まった。
〈結城義晴〉