年末年始が終わって、
今年最初の三連休。
成人の日がハッピーマンデー制度によって、
第1月曜日になった。
そんなときに、
オミクロン株による第六波。
重症化の確率も少なそうだし、
ただのインフルエンザだという見方もある。
それでも企業によっては、
テレワークを復活させるケースも出てきた。
アメリカでは金融のシティグループが、
ワクチン接種をしない従業員を、
解雇する方針を出した。
シティの米国内従業員は約7万人。
昨年10月にワクチン接種を義務化した。
それでも従業員接種率は9割を超える程度。
その1割弱が解雇の危機にある。
会社もそこまでするか?
1割の従業員もそこまでされて接種しないか?
バイデン政権は昨年9月に、
企業の従業員ワクチン接種義務化、
あるいは週ごとの陰性証明を求める。
それだけオミクロン株を脅威と見ている。
日本はまだのんびりしている。
ブースター接種を期待しながら、
マスク着装と手洗い実施、
ソーシャルディスタンシング。
原則的・基本的なことを、
徹底する。
それがコロナに対してもいちばんいい。
徹底とは、
詳細に厳密に継続すること。
こまかく、
きびしく、
しつこく。
小売業、サービス業の店頭でも、
こまかく、きびしく、しつこく。
よろしくお願いしたい。
商人舎流通スーパーニュース。
ヤオコーnews|
12月既存店0.6%増、全店で6.4%増/客単価1.6%増
ヤオコーは昨12月も好調だった。
既存店売上高は前年同月比100.6%、
客数99.0%、客単価101.6%。
買上点数(PI値)100.3%。
ヤオコーの場合、
PI値=総買上点数÷総客数×100
こういった指標も、
徹底して使う。
つまりこまかく、きびしく、しつこく。
ヤオコーのそういったところは、
大好きだな。
一方、
ベルクnews|
第3Q営業収益2239億円6.2%増・経常利益8.8%増
ベルクも好調だ。
2022年2月期第3四半期の連結業績。
営業収益2229億円(前年同期比106.2%)、
営業利益101億円(109.2%)、
経常利益107億円(108.8%)。
営業利益率は4.5%、経常利益率4.8%。
ベルクも収益に対してストイックだ。
こまかく、きびしく、しつこく。
これも好きだなあ。
「ほぼ日刊イトイ新聞」
その巻頭エッセイ「今日のダーリン」は、
糸井重里さんが毎日書く。
「学校の勉強は嫌いだし、
なにかを熱心にやるなんて
ダサいと思っているようなやつが、
バンドでギターをやっていたりする場合は、
ものすごく一所懸命に
地道な練習を重ねたりする」
わかるなあ。
友人にもそういった奴がいた。
「とんでもねーカッコして
ベロ出してるようなギタリストも、
人のいないところで運指の練習とか
やったりしてるわけで、
それを考えると、
たいていのバンドの人たちは、
適当にやってるホワイトカラーより
働き者だと思えるのだ」
運指は「うんし」と読んで、
ギターやピアノの指の使い方。
「スケール練習」と言って、
私も小学生のときにはバイオリンで、
その後はギターでやった。
これも、こまかく、きびしく、しつこくだ。
「じぶんで楽器やってる人たちは、
リスペクトする演奏家たちの音や映像を、
“じぶんも演ってる者”の目で見つめている」
「同じように、
趣味で囲碁や将棋をやっている人が、
プロ棋士や、アマチュアの上級者の
囲碁や将棋を見て、”なるほどぉ”とか
感心しているのもいいなぁと思う」
藤井聡太の妙手。
羽生マジック。
凄い。
「そっちに不案内なものには、
それが見えないのだ」
売場づくりや売り方、品ぞろえなども、
専門家が見ると「凄い!」と言うのがある。
“一流コンサルタント”の鈴木國朗さんが、
ベルクの売場クリニックをして、
「しびれる店です」と言っていた。
その通り、プロをうならせるものが、
商売の世界にもある。
これはスポーツの世界にも、
絵画やダンスや演劇などにも言える。
糸井。
「と、そこまでは、ぼくも
ずっと考えていたことなのだが、
このところ、あらためて思ったことがあった」
「年末年始に、漫才やコントの人たちが、
バラエティのタレントとしてでなく、
ネタを見せてくれる機会がたくさんあって、
ぼくもずいぶんそれをたのしんだのだが」
「あの”お笑いという芸”を、
“じぶんも演る者”として
注視している人たちが
山ほどいるんだと気づいたのだ」
「じぶんも”お笑い”で
舞台に立っているという立場で、
“M-1″なんか見てたら、
すごい緊張感があるだろうね」
「松本人志の一挙手一投足が
クラプトンのギターなんだもの。
評判を上げている新人コンビの漫才なんかは、
まぶしいくらいキラッキラに
見えてるんだろうなぁ」
その”お笑いを演じること”が、
大衆化してきた。
若い人ならだれでも、
手が届くようになってきた。
万代のチーフたちなど、
例外なく、みんなそれができる。
「いま、ぼくが17歳の青年だったとしたら、
昔のじぶんが”バンドやりたい”と思ったように、
たぶん、一度は漫才をやりたいと
思うんじゃないかなぁ」
ん~、バンドは私も同じだが、
お笑いに対してはそれはない。
私は糸井ほど、顕示欲は強くない。
最後の一言。
「本気になれる時間の総量が、
人生の総幸福量かもしれないよ」
仕事で本気になれる時間の総量が、
人生の幸福の総量。
同感だ。
売場づくりも売り方も品ぞろえも、
こまかく、きびしく、しつこく。
〈結城義晴〉