1日おきに寒かったり、暖かかったり。
昨日は暖かかったが、
今日はひどく寒い。
昼すぎの新幹線のぞみ。
新横浜から乗り込むと、
すぐに小田原を超えて、
富士の姿が見える。
寒い曇り空の日だから、
期待はしていなかったが、
三島のあたりでは、
全容を見せてくれた。
頂上は雲に隠れているが、
これぞ日本が誇る富士山だ。
今年は雪が少ない。
富士川を渡って、
雄大な山にお別れ。
2時間で京都駅に到着。
外は雨。
しかし地下街を歩いて、
ヨドバシカメラマルチメディア京都へ。
地下1階の入り口に、
ロピアへの誘導の赤シート。
地下2階が「ヨドチカ」。
エレベーターのところに、
顧客が溜まっている。
ロピア京都ヨドバシ店。
入口の売場は今、トマト一色。
ワンウェイコントロールの青果部門。
「八百物屋あづま」
右がウォール・オブ・アイス。
「氷の壁」も維持されている。
トランクを引っ張った顧客がいる。
京都駅から地下道でつながるので、
旅行前か旅行後かわからないが、
こういった顧客もやってくる。
鮮魚部門は「日本橋魚萬」。
ワンウェイにしたことで、
顧客が1品ずつ丁寧に見ている。
それによって圧倒的な売上げ増となった。
天然ひらめ6900円。
金目鯛1590円。
私はこの店からヒントを得て、
「禁欲円」と「享楽円」の概念を思いついた。
精肉部門は「肉のロピア」。
日本橋魚萬までの一方通行の売場が、
この肉売場でぱっと開かれる。
そして核売場が登場する。
補充しても補充しても売れる。
補充が間に合わない三元豚。
精肉から日配部門へ。
さらに奥主通路を右に曲がって、
日配品売場が続く。
壁面には京都らしいイラストが配される。
子会社のユーラスが開発した「本気の餃子」。
自社開発商品も増えている。
店舗中央あたりに、
広い韓国製品コーナーがある。
さらに酒売場は百貨店を凌ぐ品揃え。
日曜日の夕方でもあって、
レジには行列ができている。
それでもストレスを感じさせることなく、
淡々と精算が進む。
ロピア京都ヨドバシ店が、
どう動いているのかを確かめたかった。
改善すべきところは改善し、
尖がったところは尖がって、
ロピアらしさを堅持していた。
月刊商人舎1月号で私は予言した。
[予言1]消費とMerchandisingの変質
「禁欲円」と「享楽円」のコストパフォーマンスを高めよ!
「顧客が使う財布の中身が、
二色に分かれてきたと言っていいだろう」
「生活マネジメントに使うお金を
“禁欲円”と名づけよう。
生活エンターテインメントに費やすお金を
“享楽円”と呼ぼう」
「財布の中には、銀行預金の中には、
同じ円が入っている。
しかしそれを使うとき、
現金にしろ、クレジットカードにしろ、
スマホ決済にしろ、
禁欲円なのか享楽円なのか、
顧客は一瞬の判断をする」
「禁欲円はより節約を志向するし、
享楽円は迷わず散在する」
ロピアに来店するとき、
顧客は「享楽円」を使うつもりでいる。
そのニーズを捉える。
もちろん、それだけでは、
商売にならない。
そこには技術が求められる。
その技術こそ、
次の特集や単行本のテーマとなる。
ご期待いただきたい。
〈結城義晴〉