Everybody! Good Monday!
[2022vol⑥]
2022年第6週。
2月の第2週に入って、
北京冬季五輪真っ盛り。
一月、往(い)ぬる。
二月、逃げる。
時間の経つのは早い。
今週末金曜日の11日は、
建国記念の日。
そのあと土日にかけて、
3連休。
前々から書いているが、
ハッピーマンデー制度による3連休や、
今回のような金曜日に祝日が来る3連休。
商勢圏ごとに、店ごとに、
顧客の動向を把握して、
戦略パターンを考慮しておくべきだろう。
たとえば、
3連休の初日に売りをつくって、
真ん中はひと段落。
最後にまた頑張る。
あるいは3日間を、
だんだん盛り上げて、
ホップ・ステップ・ジャンプで成果を上げる。
またはハッピーマンデーならば、
土日でガンガン飛ばして、
月曜は通常と似たような展開にする。
顧客の休暇は「おまけ」と言う考え方。
物語をつくって、
それを演出し、
みんなで演技する。
芝居やオペラの三幕物は、
そうして出来上がっている。
クラシック音楽の「ソナタ」も、
基本は三部形式だ。
ハッピーマンデーならば、
金曜日から入って、
土・日・月曜を考えて、
起承転結の四部構成にするのもいい。
要は考えて考えて、考え抜く。
仕事はそれが楽しい。
さて、北京冬季五輪。
1日中、オフィスで原稿を書いていて、
リアルでは見ることができない。
土日曜にもこの原稿に取り組んで、
ずいぶん時間をかけた。
今回は、この本をもう一度、
ざっと読んで、ちょっとだけ使った。
少し拡大解釈し過ぎたか。
それでも9000字くらいの原稿に仕上げた。
ほっと一息、コーヒーを飲む。
冬季五輪は、
女子スピードスケート1500mで、
高木美帆選手が銀メダル。
1100m付近で並走者と交錯して、
バランスを崩した。
世界記録保持者で、
ガチガチの本命だったのに、
本人こそ残念だろう。
「金メダルを逃したことへの悔しさが強い。
金を獲ったブスト選手が強いと思った」
勝者への謙虚なコメントは、
素晴らしい。
スケートの神様が高木美帆に、
別のご褒美をくれるに違いない。
フィギュアスケートの団体は銅メダル。
この種目で初の表彰台。
男子ショートプログラムは宇野昌磨、
男子フリーは鍵山優真、
女子ショートプログラムは樋口新葉、
女子フリーは坂本花織。
ペアは三浦璃来・木原龍一組、
アイスダンスは小松原美里・小松原尊組。
小松原美さんのコメント。
「みんながノーミスって、
こんなすごいことはない」
チームワークは日本のお家芸だ。
おめでとう。
スキージャンプ混合団体は残念だった。
高梨沙羅選手がスーツ規定違反の失格。
本人がかわいそうだ。
しかし高梨沙羅にも、
今後、ジャンプスキーの神様が、
ご褒美をくれるはずだ。
それ以外の種目でも、
オリンピアンたちは躍動した。
アルペン男子滑降。
そのスピード感はすごい。
女子大回転。
これがスキーだと思わせてくれる。
スキーもスケートボードも、
いずれの選手もゴールした後がいい。
ブレーキをかけて止まるところが、
何ともかっこいい。
習氏の習氏による習氏のための五輪。
けれどウィンタースポーツをやる人たち、
それを見る人たちのための五輪となってきた。
いいことだ。
そうなるだろうとは、思っていたけれど。
最後に「折々のことば」
2月4日の第2283回。
ほな
(田辺聖子『人生は、だまし だまし』から)
「それなら」の大阪弁「ほんなら」の縮約形。
「別れは運命ゆえ抗(あらが)いもできず、
良き思い出を胸に
こののち幸多き人生を歩まれよ、
“たのしい時間(とき)を仰山(ぎょうさん)もろうて
ありがとさん”との万感込めて、
あっさりと”ほな“。
これぞ人生最上の逝き方」
田辺聖子さんはそう書いた。
ほなは、逝くときだけではない。
失意にある人にも、
幸多かれと明るくかけられる一言だ。
「拗(こじ)れに拗れたあとの恋人との別れなら
“また電話するワ”が
脂っこくなくていいそうな」
と編著者の鷲田清一さん。
高木美帆さんにも、
高梨沙羅さんにも、
声をかけよう。
ほな
では、みなさん、今週も、
ほな Good Monday!
〈結城義晴〉