関東の2月の雪。
横浜は午前中の霙が、
午後になって雪に変わった。
それでも積もる気配はない。
今日は一日中、家にいて、
部屋に籠ってテレワーク。
それにしても月刊誌の執筆と入稿、
校正と責了の業務。
体力を使う。
昔はへっちゃらだったが、
今は、そのあと疲れが残る。
今日も昼食を摂ったら、
ソファにゴロンとして、
昼寝した。
北京冬季オリンピック男子フィギア。
一昨日のショートプログラムでは、
2連覇している羽生結弦が、
不運なアクシデントで8位に沈んでいた。
今日のフリー演技では、
一発逆転を狙って4回転半に挑戦。
「クワッドアクセル」
着氷後に尻もちをついたが、
技は世界で初めて認定された。
誰も成功したことのない難度の高い技。
果敢に挑戦したその試技は、
人々の記憶に残った。
五輪史上に輝く記録を2度残し、
3度目は記憶に残った。
それでいい。
鍵山優真のシルバーメダル、
宇野昌磨のブロンズメダル。
いずれも素晴らしい。
さて本日、
月刊商人舎2月号発刊!!
特集は、
ネットスーパー・エイジ
紙の商人舎は週明けにお送りする。
商人舎15年目に入って、
雑誌の仕様を少し変えた。
楽しみにしてください。
今日はIDとパスワードでWeb画面を開いて、
「デジタルブックリーダーで読む」
を是非、ご覧いただきたい。
(右下の部分)
パソコンならば、
デジタルページがめくれていく。
スマホやタブレットならば、
ページはスライドしていく。
このとき、売場などの写真は、
拡大して詳しく見ることができる。
今月の表紙の[Cover Message]
100年前のスペイン風邪がセルフサービスの普及を早めたように、COVID-19パンデミックはeコマースを進捗させ、「ネットスーパー」の成長を早めた。その「ネットスーパー」は「インターネット+スーパーマーケット」の造語である。
折しも、アマゾン・コムが2021年度決算で21.7%もの伸びを見せて年商47兆円を達成した。この勢いで、1990年から王者として君臨してきたウォルマートの56兆円を来年度中に抜き去ることになる。そのウォルマートもネットスーパー事業に対して、並々ならぬ覚悟をもって挑む。
かくて、ネットスーパーの爆発的拡大はポストコロナ時代にも不可逆性をもって、新しいチェーンストアの地平を切り拓く。ネットスーパー・エイジの到来である。かと言ってリアル店舗の価値が下がるわけではない。さて、あなたは、あなたの会社は、この時代の転機に何を目指すか。
そして[目次]
今月号も、
島田陽介+結城義晴揃い踏み。
片山隆さんには欧米の動静を書いていただいた。
ネットスーパーの時代が来る。
ただしそれは当面、
米国では全体の2割か、
日本では10%か。
すべてがネットスーパーなるわけではない。
しかしこの分野は初期の段階で、
勝者総取りとなる可能性が高い。
ただし完全に社会のインフラとなったら、
スーパーマーケットとしての、
本来の実力がモノを言ってくる。
商品力と販売力だ。
それから特別企画は、
オーケー&ロピア最新意欲店舗を斬る!!
オーケー川崎小倉店と、
ロピア神戸岩岡店。
オーケー㈱
経営目標は、
「借入無しで年率 20%成長を達成する」こと。
2021年3月期決算で営業収益5090億円、
経常利益314億円。
売上高伸び率116.8%、
経常利益率6.17%、
経常総経費率15.7%。
1986年、経営の抜本的な改革に着手し、
基本方針「高品質・お買徳」に、
「Everyday Low Price」を加える。
現在、店舗数144店。
オーケークラブ会員数約593万人。
㈱ロピア
2021年3月期売上高2068 億円、
売上高伸び率129.7%。
そのモットーは、
「同じ商品ならより安く、
同じ価格ならより良いものを、
楽しく感動できる、
愛に満ち、愛されるお店です」
肉の宝屋藤沢店からユータカラヤへ、
そしてロピアへと、
「業種、業態、フォーマット」の転換を
絵に描いたように成し遂げ、
2020年から㈱関西ロピアを設立して、
関西に進出。
現在、63店舗。
日本のスーパーマーケット業界の話題をさらう2社。
驚くなかれ、神奈川県に本社を置く、
スーパーマーケットで、
ナンバー1がオーケー。
ナンバー2がロピアである。
オーケー川崎小倉店は、
エイビイ新鶴見店、サミットストア新川崎店と、
激しい競合の中で進化した。
今月の巻頭言。
[Message of February]
AがWを超えるごとく!
確かに時代は変わる。
コロナが時代を変える。
WからX、Y、Zと進んで、
再びAへと戻る。
AはZまでをも包含すると、
嘯(うそぶ)く。
アマゾン・コムは22%伸びて年商47兆円。
ウォルマートは56兆円から4%伸びるか。
このまま何もなければ来年度中に、
アマゾンがウォルマートを抜き去る。
その原動力は、
インターネットにある。
だからAは店舗をもたない。
商圏の制限もない。
品揃えも在庫も、
店舗への搬送も、
店舗での人員も、
必要としない。
だからAは、
Zまでも包含すると嘯く。
ネットスーパー・エイジが始まる。
コロナ禍の閉塞された生活が、
時代の歯車をギシリと回した。
そしてここに不可逆性の原理が横たわる。
しかし新しい地平においても、
店舗の優位性が減じることはないだろう。
店舗の存在価値がさらに問われるだけである。
そのポジショニングが練磨されるだけである。
そして磨かれた店々はますます輝く。
だからこそ店と売場を変えよう。
人を育てよう。
組織をつくりかえよう。
AがWを超えるときに、
AにもWにもできない店をつくろう。
〈結城義晴〉