宮城県、福島県のみなさん。
お見舞い申し上げます。
震度6の地震。
4名の方々が亡くなられ、
107名の方々が怪我をした。
東北新幹線は列車が脱線して、
運転が中止されている。
これは長引く。
高速道路などでも被害が出ている。
物流も滞るし、
店舗運営にも支障が出る。
いつものように、
ここは踏ん張るしかない。
そのうえ、
東京電力福島第1原発の2号機では、
使用済み核燃料プールの冷却が停止。
その後、復旧したものの、
不安は募る。
安島浩さん、
マルトのみなさん、
頑張れ。
ウクライナの民を見ていると、
艱難を乗り越えながら、
強くなっている。
侵攻して攻めているロシア人よりも、
攻められているウクライナ人の方が、
日に日に強靱になっていく。
ひどく悲しいことだが、
それだけが救いだ。
日経新聞に掲載されている記事。
[FT]「内向き強めるプーチン氏」
執筆はフィリップ・スティーブンズ。
Financial Timesの、
チーフ・ポリティカル・コメンテーター。
タイトル以上にいいことが書かれている。
「自身の地位を守るためなら、
プーチン氏は喜んで
ロシアの未来を盗むような行為にも
手を染めるだろう」
しかしそれを許してはならない。
私は福井に一泊。
PLANT-3清水店。
2006年10月に福井市三留町にオープン。
PLANT-3だから3000坪級で、
この店はワンフロア3500坪。
PLANT-3としては清水店は4号店で、
そのまえにPLANT-6までを開発している。
2003年3月に、
PLANTー4聖籠店を新潟県北蒲原郡に、
同10月にPLANT-5見附店を新潟県見附市に、
2005年6月に、PLANTー6瑞穂店を、
岐阜県瑞穂市に出店している。
この瑞穂店がPLANT最大の売上げを誇る。
その巨大な店をつくった後の3型店舗。
よくこなれている。
入口の青果部門。
青果部門はワンウェイコントロールだ。
突き抜けると店舗右翼に、
鮮魚から惣菜、精肉、日配品と続く。
鮮魚は対面売場を設けて、
「よろこんで調理承ります」
壁面の生鮮の反対側がグロサリー。
トップパネルは赤地に白文字で、
価格がデカデカと掲げられる。
Walmartそっくりだ。
惣菜はPLANTの核部門の一つだ。
コロナ前はこの売場で、
バイキングを展開していた。
顧客が殺到した。
現在はパック詰めとなっている。
精肉も対面売場をつくって、
それを核にしている。
壁面には牧場のイラストが描かれる。
実はこれ、ポジショニング戦略の、
重要な要件だ。
精肉売場を曲がったところに、
食品廃棄撲滅キャンペーンのコーナー。
もう5年前から展開していて、
好評を博している。
コーナーを曲がって奥主通路沿いに、
冷凍食品売場がコの字型で構成されている。
そして店舗中央を左右に、
コンコースが貫いていて、
次々に非食品売場が登場する。
これもウォルマートスーパーセンターと同じだ。
主通路には島型のアクションアレー。
これもウォルマートに学んだ。
ただしウォルマートは、
ここでポップアップセールを展開する。
つまり売り切れ御免の超特価品が、
これでもかと並ぶ。
3500坪の売場をぐるりと回り、
レジの前にやってくるとアパレル売場。
これもウォルマートと同じ。
プライベートレーベルは、
「TARO&HANAKO」。
パネルの写真のモデルは、
従業員の女性たちが務める。
言いたいことは多々、あるけれど、
やはりスーパーセンターとして、
日本で一番完成されていると思う。
店内を丁寧に案内してくれたのが、
古宿達也さん。
執行役員ブランド戦略本部長。
PLANTのプロパーで20年選手。
ありがとうございました。
それから石原靖曠先生と、
石原靖一郎さん(右)。
㈱スペシャリティ研究所海外担当。
石原先生の指導でこの店が出来上がった。
実務指導は橋詰昇さんだった。
石原理論通りに出来上がった、
スーパーセンターPLANT。
満足そうだ。
ありがとうございました。
月刊商人舎で、
もっと丁寧に紹介したいと思うが、
どうだろう。
その後、石原先生と食事をしながら、
意見交換。
日本のスーパーセンターは、
これからどうなるか。
条件が整えば、
PLANTがその中核を担うことは、
間違いない。
その条件とは、
「成長スピード」だと思う。
2003年から2010年くらいまでに、
PLANTがつくり出していたスピードだ。
成長がなければすぐに、
イノベーションは陳腐化する。
ピーター・ドラッカーの指摘である。
福井空港。
小型ジェット機が待っていた。
空港施設からジェット機まで、
歩いていく。
のどかだ。
そして乗り込む。
入口は狭い。
乗客4人乗り。
翼は細い。
それでも速く飛びそうだ。
機体はスリムだ。
ジェットエンジンは勇敢に見えた。
白山連邦が見える。
飛び上がると日本列島は雲に覆われていた。
飛行機雲をつくりながら、
ひっきりなしに小型ジェットが飛ぶ。
世界は有事の中にある。
1時間足らずで東京湾。
羽田空港に到着した。
パイロットのお二人が見送ってくれた。
ありがとうございました。
福井に行くなら、
プライベートジェットが一番。
Time is money!
機会があれば、
みなさんもどうぞ。
最後に思う。
自分の国や自分の会社の、
未来を盗むような行為には、
手を染めてはならない。
〈結城義晴〉