故瀬戸内寂聴さん。
昨2021年11月9日に亡くなった。
戦争について語っている。
「お国のため、東洋平和のため、
天皇陛下のため、
いろいろと理屈をつけ、
正しい戦争と教えられた。
でも、戦争にいい戦争はない。
すべて人殺しです」
「愛する人と別れること、
愛する人が殺されること。
それが戦争です」
戦争と平和。
万代知識商人大学第7期が始まった。
7期生は、次期の役員候補たち32名。
万代のフラッグショップ店長や部長たち。
フラッグショップは、
万代の旗艦店で、
この店長は部長待遇でもある。
すでに一度カレッジを修了した18名が含まれる。
したがって7期は、知識商人大学院ともいえる。
MBAはMaster of Business Administration。
大学が学士課程ならば、
大学院は修士課程である。
そして学長・結城義晴の開講の辞。
コロナ禍からウクライナ戦争まで。
時代は激変している。
商業の世界も変革のときだ。
だから第7期の幹部候補生に対して、
自己変革を求めつつ、
厳しい指摘をして檄を飛ばした。
今年度は役員も受講して、
万代は幹部全員がこの大学院で、
ともに学ぶことになる。
最初は阿部秀行社長。
役員と受講生の年齢構成表を示して、
次代を担う受講生たちへ、
意識改革を求めた。
阿部社長の講和はいつも具体的で、
実にわかりやすい。
それはマーケティングとマネジメントの、
原則に基づいている。
次に不破栄副社長。
「経営は決断の連続」
経営者としての心構えを、
コーポレート部門のトップとして、
これも、丁寧に語ってくれた。
芝純常務取締役。
万代の営業部門を支える。
芝さんは年間50冊以上を読破する。
人間力を磨くために、
自分に投資する時間をいかに捻出するか。
いい話だった。
最後はコーポレート部門を管掌する、
加藤健常務取締役。
べストゲーム、
クリーンゲーム、
協心。
ラグビーで学んだ言葉を披露しながら、
万代のあるべき姿を語った。
トップマネジメント講和は、
いつもの営業会議や店長会議では聞けない、
新鮮な内容である。
これが企業内大学のいい面だ。
今年度は外部講師を招かない。
万代の取締役と学長だけの講義となる。
経営幹部向けに、
講義内容をバージョンアップして、
かつ端的に説明していく。
ミッションに関しては、
初めて聴講する7期生に向けて、
丁寧に講義した。
もちろん、カレッジ修了者たちにとっては、
一度学んだことの理解を深める講義になる。
昼食休憩をはさんで、第3講義は2時間。
ストラテジックマネジメントのエッセンス。
コトラー、ポーター、バーニーなどなど、
競争戦略論の要諦を説明しつつ、
現時点のチェーンストアの状況分析をし、
万代の経営戦略への提案を交えて、
一気に講義した。
雨模様だった東大阪市渋川町も、
午後3時ごろになると、青空になった。
万代の会議棟。
その1階の大ホールで、
カレッジの授業は行われる。
8名の取締役それぞれが、
意思決定についての考え方や、
経営者としての心構えを語った。
この変革を意図的に活用しようとする企業と、
それに受動的に対応しようとする企業では、
大きな違いが出てくる。
もちろん変化に対して、
能動的な企業であるべきだ。
それが今年度の万代大学院の考え方である。
朝9時から夕方6時まで、
7期生の万代カレッジの第1回講義は終了。
講師陣も満足して、記念撮影。
何度も講義してもらう。
よろしくお願いします。
その後、割烹料理の「久恵」で会食。
今日から大阪府も、
まん延防止等重点措置が解除された。
講義を終えた充実感もあって、
会話は弾んだ。
私の隣は芝、加藤両常務。
右は山口成樹さん、左は松岡俊行さん。
山口さんはシステム・物流管掌取締役、
松岡さんは生鮮商品部担当取締役で、
子会社アルヘイムフードサービス㈱社長を兼務。
加藤さんと松岡さんは、
万代カレッジの2期修了生だ。
すでに180名ほどの修了生がいる。
今期を合わせて200名を超える。
万代知識商人大学は、
幹部候補生を育成する機関として、
会社の戦略を推進する機関として、
着実に歩んでいる。
ウクライナ戦争が進む中、
学べることの有難さを噛みしめた。
〈結城義晴〉