東京ビッグサイト。
4月13日、快晴。
チューリップが植えられている。
東京国際展示場。
ファベックス2022をはじめ、
6展示会が合同開催されている。
・第25回ファベックス2022
・第19回デザート・スイーツ&ベーカリー展
・第1回お米未来展2022
・第10回食品&飲料OEMマッチングEXPO
・プレミアム・フードショー2022
・第59回麺産業展
そのビッグサイト東4・5・6ホール。
ファベックスは、
The World Food & Beverage Great Expo。
もともとはフード&ベバレッジでスタートしたが、
惣菜やデリの展示会として成長した。
日本食糧新聞社主催。
新型コロナ感染第七波の兆しが見えているが、
それでも初日1万2481名の来場者。
盛況だった。
全体を通してみると、
エコロジーが大きな潮流となっている。
そしてヘルス。
プレミアム・フードショー2022。
オーガニックを大テーマとしている。
特別セミナーも大盛況だ。
それを主催するのが秋元一宏さん。
一般社団法人オーガニックフォーラムジャパン代表理事。
秋元さんから声をかけていただいた。
アシエットデセール・コンテストの開催中。
デセールはフランス語のデザート。
氷菓を使ったデセールの腕を競うコンテストだ。
第一次審査を勝ち抜いた出場選手12名。
会場で実演しながら腕を競う。
日本惣菜協会も出展している。
惣菜・弁当グランプリ。
全国各地の選りすぐりのアイテムの中から、
金賞・優秀賞などが決定した。
日本食糧新聞社の販売コーナー。
私の近著も展示してくださった。
最後に杉田尚日本食糧新聞社社長と写真。
ありがとうございました。
帰りはレインボーブリッジを通った。
ファベックスが始まったころ、
私は㈱商業界の編集担当取締役だった。
私はフランスのSIALの専門委員だった。
だからファベックスから、
ちょっと相談を受けたこともあった。
それが四半世紀を経て、
これだけの展示会になった。
うれしい限りだ。
展示会はこれから、
プラットフォーム機能を高めていく。
リアルのプラットフォームである。
コロナとウクライナが決着すれば、
未来は大きく開けている。
さて、食べ物ではなく薬の話。
「リフィル処方箋」
「refill」は詰め替え、お代わりの意味。
欧米の医薬治療では、
当たり前のことだが、
一枚の処方箋でお代わりできる。
つまり一枚で何度も薬を買うことが出来る。
それが病人や患者にとっては大いに助かるし、
ドラッグストアの成長の原動力にもなった。
日本でもこの4月1日から導入が始まった。
その「リフィル処方箋」が普及の壁に直面している。
原因は明白だ。
医師が発行を認めない。
日経新聞が記事にした。
医師たちには、
薬剤師に患者の健康管理を委ねることへの、
抵抗がある。
自分の領域を侵害されたと考える。
なによりも医師の収入が減る。
記事は指摘する。
「医師の診察を盾に制度が骨抜きになれば、
患者の利便性は置き去りにされかねない」
2022年度の診療報酬改定で導入が決まった。
最大3回まで繰り返し使える。
従来の処方箋の有効期限は、
原則4日間で1回限りしか使えない。
私も処方箋をそのままにして1週間ほどしたら、
もう使えなくなった経験がある。
だからもう一度医者に依頼して、
処方箋を書いてもらった。
薬がなくなったら、
医師の診察を受けて処方箋を出してもらう。
薬をもらうためだけに通院するのが「お薬受診」。
リフィル処方の導入によって、それが減る。
政府の発表では、
110億円程度の医療費抑制効果がある。
コロナ下でテレビによく出たのが、
日本医師会の中川俊男会長。
3月27日の内部の会合で発言している。
「処方から投薬に至るまでの責任は医師にある」
そしてリフィル処方箋の利用に対しては、
「慎重に判断いただきたい」
厚生労働省も腰砕けだ。
私の場合は、
2カ月に1回、血液検査をして、
主治医の先生とよく話をする。
他の疾患に関しても相談したり、
面倒を見てもらったりする。
しかし社会全体で見れば、
リフィル処方箋方式は必須である。
この問題は病人や患者のために、
見過ごしにはできない。
〈結城義晴〉