昨夜、関西に入って、
帝国ホテル大阪に宿泊。
目覚めると眼下に大阪の市街が広がる。
流れるのは淀川の支流の大川。
今、このホテルの朝食は、
ルームサービスのみ。
それでも仕事をしながら、
いただきました。
9時半ごろ、3階千鳥。
私の控室。
今日は第33回キリン堂協栄会総会。
講演に呼ばれた。
ご挨拶は杉本雅史さん。
ロート製薬㈱社長。
キリン堂協栄会会長。
武田薬品工業㈱から、
2019年、ロート製薬社長に転身。
改革を進める。
それから寺西豊彦さん。
㈱キリン堂ホールディングス社長。
昨年度の実績を報告しつつ、
3カ年の中期計画を発表。
キリン堂は関西圏を基盤にする、
ドラッグストアチェーンだ。
寺西社長は「変わる」ことをテーマに、
3つの観点からよく整理された方針を、
丁寧に語った。
そのあと、創業者の寺西忠幸さんが、
車椅子で登場し、あいさつした。
寺西さんは93歳。
運動のやりすぎで腰を痛めて、
現時点では車椅子生活だが、
その元気さには驚かされた。
私は商業界時代から交流があって、
ドラッグストア業界で、
最も尊敬する経営者の一人だ。
寺西忠幸さんは、
キリン堂の基本方針をしっかり語った。
取引先のトップのみなさんも、
しきりにうなづいていた。
最後に私の講演は80分。
テーマは、
「コロナは時間を早める」
ドラッグストアに向けて、
さらにキリン堂に向けて、
時計の針が早く動く現象を説明し、
それへの対策や考え方を語った。
ご清聴を感謝したい。
上野裕士執行役員総務部長には、
このブログの写真提供など、
お世話になった。
感謝したい。
講演が終わると、
車で梅田に出た。
そしてぶらっと、
エキマルシェ大阪へ。
「駅ナカ」と報道されているが、
厳密に言えば駅の改札口隣接商業施設だ。
写真の手前が改札の内側、
すなわち駅ナカ。
その改札を出るとすぐに、
エキマルシェ大阪のコンコースにつながる。
ライフnews|
初の駅隣接店舗「ビオラルエキマルシェ大阪店」10/26開店
大阪ではビオラルの2号店。
ビオラルエキマルシェ大阪店。
「ナチュラルスーパーマーケット」。
月刊商人舎では、
2017年1月号で特集した。
“Declaration of Organics”in Japan
日本オーガニック元年を宣言する!!
そのケーススタディ記事。
ライフ「ビオラル靭店」の挑戦
「ホールフーズの衝撃」が新フーマットを生んだ!
今、読み返しても、
いい特集だった。
私は「巻頭提言」を書いた。
「日本オーガニック元年宣言」私的起草文
マス・カスタマイゼーションのすすめ
そんな観点からこのビオラルを見た。
商品面の成長が著しい。
感心した。
岩崎高治社長が発言している。
「短期黒字化を果たした」
それも納得できる。
化粧品の品揃えも充実してきた。
エキマルシェ大阪のコンコースに面して、
青果部門がある。
まだ値下げ商品も多いけれど、
商品回転率をどう上げるか。
直感したことがあるが、
ここには書かない。
今月中に岩崎さんに会うから、
その時に議論しよう。
今日、東京では、
ライフの期待の新店がオープンした。
ライフnews|
「セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店」4/15オープン
長々とした名前は何とかならないかと思うが、
日本のスーパーマーケットに、
一石を投じる店であることは間違いない。
コロナは時間を早めた。
キリン堂にもライフコーポレーションにも、
その現象化が見られる。
コロナパンデミックも決して、
悪いことばかりではない。
100年前のスペイン風邪は、
セルフサービスの普及を早めた。
小売業の進化に一役買った。
ウクライナ戦争は、
悪いことだらけで、
それを思うだけで腹が立ち、
無念さばかりが残るけれど。
ディートリヒ・ボンヘッファー。
「愚かさは悪よりもはるかに危険な
善の敵である」
私たちはこれも乗り越えねばならない。
〈結城義晴〉