Everybody! Good Monday!
[2022vol⑲]
2022年第19週。
5月第2週。
ゴールデンウィークが過ぎて、
母の日も終わった。
そして通常の日々が戻ってきた。
しかしウクライナには、
平常の日は戻ってこない。
いまだ戦争状態だ。
一方、侵攻したロシアは、
戦勝記念日の式典を開いた。
旧ソビエト連邦が、
第2次世界大戦のナチス・ドイツに、
勝利した記念日。
盛大な軍事パレードが繰り広げられ、
ウラジーミル・プーチンが、
大統領として演説した。
それが世界中に国際放送で流される。
世界のメディアはこれまで、
ロシア軍の蛮行をこれでもかと報道してきた。
だからプーチンの演説の嘘も、
白日のものとなっている。
プーチンはロシア国内に向けて、
ロシア国民に向けて、
演説をしている。
それが海外メディアに流れる。
何とも理解できないことだ。
どこかおかしい。
フィリップ・ブリードラブ。
元NATO欧州連合軍最高司令官、
アメリカ空軍退役大将。
66歳。
NHKのインタビューに答えた。
「すでにわれわれは、
第3次世界大戦のさなかにある」
ん~。
唸るしかない。
「罪の有無、老幼いずれを問わず、
われわれ全員が
過去を引き受けねばなりません。
だれもが過去からの帰結に
かかわり合っており、
過去に対する責任を負わされております」
リヒャルト・ヴァイツゼッカー。
西ベルリン市長から、西ドイツ大統領。
そして統一ドイツ大統領。
「荒れ野の40年」は、
1985年5月8日のドイツ敗戦40周年の演説。
「心に刻みつづけることが
なぜかくも重要なのかを理解するため、
老幼たがいに助け合わねばなりません。
また助け合えるのであります」
心に刻みつづけること。
老若男女、助け合う。
「問題は過去を克服することではありません。
さようなことができるわけはありません。
後になって過去を変えたり、
起こらなかったことにするわけには
まいりません」
過去は克服できない。
変えることもできない。
なかったことにもできない。
「しかし過去に目を閉ざす者は
結局のところ現在にも盲目となります」
「非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、
またそうした危険に陥りやすいのです」
過去に目を閉ざす者は、
現在にも盲目となる。
「賢者は歴史に学ぶ」の裏返し。
しかしヴァイツゼッカーのほうが、
辛らつで心に刺さる。
第3次世界大戦は、
防がねばならない。
今からでも遅くはない。
今日は横浜商人舎オフィスに、
「セルコレポート」5月号が届いた。
今月から私の連載が始まった。
通しタイトルは「艱難は商人を鍛える」
第1回のテーマは、
「スペイン風邪がセルフサービスを広めた」
クラレンス・サンダースの物語。
今後のご愛読をお願いしたい。
さらに今日は商人舎に、
鈴木國朗さんと新谷千里さんが来訪。
鈴木さんは、
㈱アイダスグループ代表取締役、
新谷さんは、
サミットリテイリングセンター代表取締役。
コンサルタントとして大活躍。
そして令和名人会のメンバー。
月刊商人舎にもたびたびご登場願っている。
新谷さんはweb版で、
連載を書いてくださった。
「お客と社員に支持される生産性向上策」
第54回まで続いた。
さまざまな議論をして、
今年度の予定など打ち合わせした。
ありがとうございました。
今週は忙しい。
火曜日は決算記者会見が2件。
私自身は行けるかどうかわからない。
水曜日は商人舎オフィスに、
立てつづけに3人の方が来られる。
木曜日は講演。
流通問題研究協会。
そして金曜日は、
㈱true Data取締役会と、
商人舎に来客。
一つひとつ、
丁寧に対応し、丹念に仕事する。
では、みなさん、今週も
過去に目を閉ざしてはならない。
Good Monday!
〈結城義晴〉