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5月号の特集は、
Supermarket4.0の世界
ポストコロナの業態バージョンアップ論
[Cover Message]
岩崎高治ライフコーポレーション社長が「スーパーマーケット4.0」を宣言した。セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店である。社内では「YGP」と略称されて、特別のポジショニングを担う。日本の「スーパーマーケット1.0」は1953 年の紀ノ国屋によるセルフサービス実験であるとすると、2.0、3.0のバージョンアップは何によってなされ、さらに4.0はどんな機能の進化を見せたのか。フィリップ・コトラーは2018年に「リテール4.0」を提唱しているが、それとの同期はあるのか、差異はあるのか。岩崎社長の言葉に耳を傾け、YGPをつぶさに観察しつつ、「Supermarket4.0」の真価を究明する。
そして特別企画は、
セブンとイオン「逆転のダイナミズム」
どちらも力の入った内容です。
私は特集でも特別企画でも、
取材記事や提言を掻きました。
その5月号の目次。
そして、
[Message of May]
新しい船に乗り込もう。
「Web 2.0」が始まりだった。
普及初期のWebにはなかった、
新しい技術や仕組み、発想。
新しい世界へのバージョンアップ。
それを「2.0」と表現した。
「2」という整数ではなく、
「小数点0」をつけた「2.0」の表現が、
新世界の発展のイメージを広げた。
1の次に2が来て、
その次に3や4が来る。
この階段型の発展は、
新しいWeb領域では考えられなかった。
2.0は2.1や2.35や2.98も、
視野に入れることができる。
世界は小刻みに、それでいて迅速に展開する。
ときには大きなステップアップが生まれる。
それが「2.0」の意味であり、可能性である。
その先に「3.0」や「4.0」、「5.0」の世界観がある。
これが21世紀の発展型価値観である。
3千年紀の飛躍のイメージである。
マーケティングの世界では、
フィリップ・コトラーが、
2010年に「3.0」を使った。
その中で遡って「1.0」や「2.0」を整理した。
そしてすぐさま「3.0」をさらに展開させて、
マーケティングの「4.0」や「5.0」の世界へ、
人々を誘(いざな)った。
そして人々はそれに乗った。
リテール4.0はコトラーが論じた。
日本政府はソサエティ5.0まで唱えた。
チェーンストア4.0は不肖結城義晴が整理する。
そしてスーパーマーケットに4.0が登場した。
新しいバージョンアップのモデルを知ろう。
新しい発展形に慣れつつ、それを活用しよう。
新しい酒は新しい革袋に盛ろう。
新しい水夫たちとともに新しい船に乗り込もう。
〈結城義晴〉
ポストコロナ時代は、
新しい船に乗り込むときだ。
[単独インタビュー]
岩崎高治社長
「スーパーマーケット4.0宣言」
YGPの5段階アプローチ
このインタビューは必読。
4.0とは何かが理解できる。
それから[Photo構成]
YGP(セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店)の全貌
写真を100枚以上使って、
その4.0の試みを網羅した。
「ビオラル」――本格派の「手ごたえ」
結城義晴がそれを紹介しつつ分析した。
特集の最後に、また結城義晴。
Retail4.0とSupermarket4.0
一方、特別企画は、
セブンとイオン「逆転のダイナミズム」
その「リード文」。
「10年ぶりに日本小売産業の首位が逆転した。㈱セブン&アイ・ホールディングスがイオン㈱を営業収益において抜き返したのである。両社はこれからの数年、あるいは10年、抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開することになる。どちらがマーケットリーダーなのか、どちらがマーケットチャレンジャーなのか。この熾烈な競争は、それぞれに異なる特徴を有することによって、日本のチェーンストアの世界にダイナミズムを生み出す。異質性をもつ者同士のコンペティションは、同質で量的拡大一辺倒の従来の競争を凌駕して、それぞれにさらなる進化と深化を求めるからである」
この特別企画も最後は結城義晴。
セブンとイオン「マッチレース」の歴史的検証
日本の小売業の現代史がわかる。
そしてこの原稿は、
期待を込めて手厳しい。
月刊商人舎5月号の訴え。
新しいバージョンアップの、
モデルを知ろう。
新しい発展形に慣れつつ、
それを活用しよう。
新しい酒は新しい革袋に盛ろう。
新しい水夫たちとともに、
新しい船に乗り込もう。
〈結城義晴〉