6月に入って、
6月1日は衣替え。
中学高校に通った「生徒」の時代は、
制服を衣替えした。
毎年のように1人か2人か、
冬服のまま登校して、
全校朝礼の時などに恥をかいて、
みんなから冷やかされた。
私は一度もなかったけれど。
母のおかげです。
衣替えの習慣は、
平安時代の宮中の行事から始まった。
これは「更衣(こうい)」と呼ばれた。
そして俳句などでは、
「更衣」は「ころもがえ」と読まれる。
風まとひゆける身軽さ更衣
〈稲畑汀子〉
しかし6月に入ると、
もう半年が過ぎた、
などと言ってしまいそうだが、
1月から数えて6カ月目。
この1カ月こそ大事だ。
2月末決算の企業は、
第2四半期のスタート月。
3月末決算の企業は、
第1四半期の締めの月。
6月を通してイベントらしきものは、
第3日曜日、19日の父の日くらいか。
もちろん父の日セールは、
盛大に、上手に展開したいもの。
しかし6月の催事はそれしかないと嘆くのは、
商売のことしか考えない商人の悪い癖。
6月5日の日曜日は「環境の日」である。
1972年6月5日から16日まで、
スウェーデンのストックホルムで、
「国連人間環境会議」が開催された。
キャッチフレーズは、
“Only One Earth”。
日本語では、
「かけがえのない地球」と訳される。
これを記念して、
日本とセネガルが国連総会に共同提案して、
「世界環境デー」が制定された。
その意味で日本はもっともっと、
「環境の日」を大切にすべきだ。
日本では1993年11月19日に、
「環境基本法」で環境の日を定めた。
さらに6月の1カ月間は、
「環境月間」として、
環境省が音頭を取って、
地方自治体や企業などが催しをする。
商人舎流通スーパーニュース。
昨年5月27日の報道。
イオン環境財団news|
環境デーに合わせ「みんなでSAVING THE PLANET」
公益財団法人イオン環境財団が、
昨年の「世界環境デー」に合わせて、
取り組みを実施した。
「みんなでSAVING THE PLANET」
これは良かった。
今年のイオン環境財団news|
第7回「イオン生物多様性みどり賞(国内賞)」の公募開始
6月1日から7月15日まで、
「イオン生物多様性みどり賞(国内賞)」を、
公募する。
国内の学校・団体・企業・個人を対象に、
「生物多様性の保全、持続可能な利活用、
普及・啓発・共有に関する取り組み」を、
広く公募し、顕著な事例を顕彰する。
グランプリ(1件)には、
副賞として300万円、
優秀賞(4件)には副賞100万円を贈呈。
さらに、
イオンnews|
「ライトダウンキャンペーン」6月の環境月間から開始
日本国内1000以上の商業施設で、
環境月間の6月から、
「イオン ライトダウンキャンペーン」を実施。
商業施設の屋外看板を消灯して、
消費電力を抑え、
地球温暖化に影響する、
CO2排出量の削減を目指す。
もちろんイオンだけではない。
セブン&アイnews|
資源回収の取り組みを店頭やWEBサイトで紹介
セブン&アイ・ホールディングスは、
グループ各社の資源回収の取り組みを
店頭や WEB サイトで紹介する。
ヨークベニマルでは 2021年度に、
食品トレー114 トン、
牛乳パック319トンを回収した。
巨大コングロマーチャントだけではない。
地方のチェーンストアも、
支店経営企業も単独店も、
すべての小売業が、
顧客や取引先と一緒に、
環境に取り組むことができる。
ライトダウンだってできる。
月刊商人舎 2020年1月号。
[Message of January]
世のため、人のため。
ひとつひろえば、
ひとつだけ街が美しくなる。
1本植えれば、
1本だけ地球がよくなる。
ひとつ売れば、
ひとつだけ喜びが生まれる。
ひとつつくれば、
ひとつだけ価値が生じる。
ひとつ運べば、
ひとつだけ経済が回る。
世のため、
人のため。
客のため、
店のため。
街のため、
国のため。
母のため、
父のため。
子のため、
孫のため。
妻のため、
夫のため。
愛する人のため、
未来の人のため。
ひとつひろえば、
ひとつだけ街が美しくなる。
1本植えれば、
1本だけ地球がよくなる。
ひとつ売れば、
ひとつだけ喜びが生まれる。
世のため、
人のため。
客のため、
店のため。
己のため。
値上げラッシュの6月だからこそ、
一所懸命に商売に励むとともに、
「ひとつひろえば」の精神を、
大切にしたい。
多くの人が、多くの店が、
そして多くの企業が、
それに取り組むことが、
いいのだと思う。
〈結城義晴〉