結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年08月20日(土曜日)

平和堂「Positioning勉強会」の熱血講義「君たちはやれる!」

第104回全国高校野球選手権大会。
花の準決勝。

滋賀県代表近江高校。
残念ながら負けてしまった。

滋賀県中から、
大きなため息が聞こえた。

第1試合は、
宮城の仙台育英と、
福島の聖光学院。

18対4で仙台育英の圧勝。

2006年夏に早実で優勝した斎藤佑樹。
ハンカチ王子。
「仙台育英は140kmを投げる投手が
5人いるチーム。
みんなきっちりと準備して、
ストライク先行で
自分の仕事をこなしてました」

そう、育英は自分の仕事をこなすチームだった。

第2試合の近江対下関国際。
2対8で下関国際が勝利。

斎藤佑樹の解説。

「準々決勝と違って、最終的に
点差が離れる展開になりました」

「2試合とも、
疲れを含めた投手力の差が出た」

「近江の山田君は、
本当に魅力があるピッチングで、
この先のステージで見るのが楽しみです」

近江の山田陽翔(はると)
高松商業の浅野翔吾。

プロでも活躍して、
メジャーに挑戦するに違いない。

「君たちは、やれる!」

私は滋賀県南彦根。
平和堂本社。
通称HATOC。
Head Office And Training Omotenashi Communication。

今日は土曜日で、
本社に出社している人は少ない。
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昨日に引き続いて、
ポジショニング勉強会。
商品本部のバイヤーたちが、
本部3階の大ホールに集合。

店舗の支配人、統括店長たちは、
webで参加。
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講義プログラムは2日間同じ。

新型コロナウイルス感染で、
一堂に会することができなくなった。

それでもリアル講義ほど、
成果の上がるものはない。

だから2日に分けて行う。

同じ講義テーマだから、
テキストも内容も同じものだが、
話し方や説明の仕方は、
2回目になると変わってしまう。

目の前の受講者たちが、
関心を寄せるところは、
どんどん脱線しつつ、
深い話となる。

難しいことを易しく、
易しいことを面白く、
面白いことをより深く。

これが私のモットー。
林廣美先生に教えていただいた。

この講義の2日目も、
若干、説明の仕方や、
取り上げるエピソードが変わった。

それでも訴えたい内容は一貫している。
そして最も重要なケーススタディなどは、
抜け落ちることはない。

朝、10時スタート。
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初めに社内講師の藤田幸之助さん。
ショップ事業部部長。
平和堂が進めるショップ事業の推進役だ。
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具体的で実務的なマネジメント内容で、
商品部バイヤーにとって有益だった。

そして5時間を超える、
結城義晴の熱血講義。IMG_5151-1
自分で言うのも恐縮だが、
なぜかこのHATOCで講義すると、
“熱血”となってしまう。

上から夏原平和さんが、
見ているような気分になるからか。

はじめは著書『コロナは時間を早める』から、
その重要なエッセンスを披露。
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コロナによって、
競争の実態がどう変わったのか。
M&Aの加速、
DXの進捗とさらなる加速、
イノベーションなどなど。
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一人ひとりの決断を求めた。
「経済活動の本質とは、
リスクを冒すことである」
(ピーター・ドラッカー)

商売は経済活動そのものだ。

だからその本質は、
リスクを冒すことだ。

昨日と同じことをしていてはいけない。
前年と同じことはもっといけない。

マイケル・オークショット。
「変化の時代に選びうるのは、
確実な損失か、
不確実な利益かの
いずれかである」

確実な停滞か、
不確実な前進か。

ならば不確実な前進を選ぶしかない。

そのなかで
仕事のスピードを上げる。
それを強く求めた。
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午後は日米チェーンストアの最新動向。
今日は急遽、スライドを用意した。IMG_5159-1

米国における総合業態の強さ、
日本における総合業態の停滞。

その違いは何か。
アメリカに何を学ぶのか。

話をしながらも、
一刻も早く渡米して、
米国小売業の現場を見たいという気持ちが、
ふつふつと湧いてきた。

さらに業態の盛衰、
ストアフォーマット論、
マスマーケティングとSTPマーケティング、
ポジショニング戦略。

私の持論の一気呵成の講義。
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平和堂の商品本部と店舗に、
改革の必要性を説いた。
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今日も朝10時から、
夕方6時過ぎまでの講義。
最後は声が枯れた。
「もう限界です」と言って、
講義を終了した。
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ご清聴を感謝したい。

最後に受講生からのプレゼント。
「E-wa!」の詰め合わせ。

平和堂のクオリティブランドで、
非食品でも商品開発が進められている。IMG_5180-1

講師の藤田さん(左)と松澤恒雄さん。
松澤さんは上席執行役員衣住統轄兼衣住事業部長。
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最後はハトッピーポーズで記念撮影。
web参加者もモニターでハトッピーのポーズ。
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二日間にわたるHATOCでの講義。
延べ12時間を超えた。

それでもまだまだ、
語りたいことがある。
伝えたいことがある。

「ポスト・コロナ時代への決断とは
“不確実な成果”に対して、
目隠しで一歩、踏み込む
心の在り方である」

平和堂の社是。
「商業を通じて
豊かな暮らしと文化生活の向上に貢献し、
より多くの消費者に
なくてはならない店になる」

君たちには、
それができる。

君たちは、やれる!

「すぐ、やる。
かならず、やる。
できるまで、やる」
日本電産の永守重信さんの言葉。

そう、必ずやれる。
期待したい。

〈結城義晴〉

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