商人舎ミドルマネジメント研修会。
今年二度目の開催。
9月13日(火)~15日(木)。
今回の会場は東京都江東区南砂。
「L stay&grow」
2泊3日の開催で、
全員個室制にした。
開催は3週間後だが、
まだ申し込みを受け付けている。
講師陣は国内最高峰。
是非、ご検討をお願いします。
日経新聞「大機小機」
タイトルは、
「日本にデフレ心理が残る理由」
コラムニストは甲虫さん。
「物価の上昇が続いている」
最新発表の7月の消費者物価指数(CPI)。
総合指数が前年同月比で2.4%上昇。
13年11カ月ぶりの上昇幅。
4カ月連続で2%を超えた。
政府・日銀の物価上昇目標を達成した。
ついにインフレの時代が来た。
そんな論調が広がっている。
しかしそれは違う。
現在の物価上昇は、
「コストプッシュ・インフレ」だ。
エネルギー・食料品の輸入価格上昇によるもの。
だから日本国内のデフレマインドが、
払拭されてはいない。
国内総生産(GDP)デフレーターは、
前年同期比で昨年第1四半期以降、
6四半期連続でマイナスである。
これは国内付加価値の物価指数である。
連続マイナスは、
国内企業が、
コスト上昇を販売価格に
十分に転嫁できていないからだ。
欧米ではCPIも、
GDPデフレーターも、
ともに大きく上昇している。
とくに米国では、
GDPデフレーターが8%を超える。
「わが国では、消費者物価指数の上昇に、
賃金の上昇が追いついていない」
厚生労働省「毎月勤労統計調査」。
6月の実質賃金は前年同月比0.4%減。
3カ月連続のマイナス。
「賃金上昇を伴わない物価上昇は、
必然的に消費マインドを悪化させる」
生活必需品を中心に値上げが広がる。
インフレだが、
消費意欲は高まらない。
小売業、サービス業の役割も重い。
コストプッシュ・インフレでも、
消費意欲を刺激することだ。
私の言葉で言えば、
「享楽円」を使ってもらうことだ。
コラムニスト。
「デフレマインドという
負のスパイラルから抜け出すには、
経済の新陳代謝を促し、
より競争力のあるセクターへ
資源を再配分することが不可欠である」
これはアベノミクスの時代にも、
「第三の矢」として、
ずっと指摘されてきたことだ。
政治は相変わらずだ。
残念ながら。
今日の商人舎流通SuperNews。
トライアルnews|
「メガセンタートライアル郡山八山田店」8/24開設
㈱トライアルカンパニーが、
「メガセンタートライアル」を
福島県郡山市にオープンした。
トライアルの中でも最大規模で、
メガセンターは東北地方初出店。
スマートショッピングカートは45台導入。
セルフレジ機能 & スキャン漏れ防止機能付き。
さらに次世代型スマートショッピングカートは、
160台も導入された。
郡山八山田店で、
国内86店舗目のスマートストア化を達成。
約8400台のカート稼働数。
「コロナは時間を早める」
トライアルの時間は、
確かに早まっている。
ITやDXだけではなく、
経営の判断や売場での意思決定において、
世のスピード感に負けてはいけない。
デジタルトランスフォーメーションは、
技術の問題ではない。
経営イシューの問題である。
昨日の毎日新聞巻頭コラム「余録」
「ファクスで注文書を取引先に送付したら
上司に怒られた――」
「紙が残っている。
送ってないじゃないか!」
古い笑い話。
岸田文雄総理がコロナに感染。
「首相と大型モニターを通じて、
“対面”するため、閣僚や官僚が
首相官邸を訪れている」
コラムは皮肉を込める。
「ファクス以上に、
デジタル化の遅れを象徴する光景ではないか」
政府にこそDXは必須だ。
物価が上昇しても消費意欲が低下しない。
そんな強靱な経済構造への転換を、
スピードアップしなけばならない。
その時に小売業とサービス業は、
大きくて重い役割を果たす。
〈結城義晴〉