訃報が続く。
ミハイル・セルゲービッチ・ゴルバチョフ。
ソビエト連邦初代大統領。
91歳だった。
〈ウィリアム・トーブマン 著〉
現在のロシアでは、
人々から恨まれるほど評価が低いが、
西側からは歴史を変えた政治家として、
ノーベル平和賞まで授与された。
ペレストロイカ(政治改革)を推進し、
グラスノスチ(情報公開)を断行した。
それによって冷戦を終結させ、
中距離核戦力全廃条約を成立させた。
「ゴルバチョフは自身について、
体制の”産物”であると同時に、
“抗体”でもあった、と語った。」
トーブマンが書いている。
この書でピューツァー賞を受賞した。
稲盛和夫さんの永眠といい、
ゴルバチョフの逝去といい、
20世紀がとうとう、
本当の終わりを迎えた。
それは本当の21世紀の始まりを意味する。
私たちには、その覚悟が必要だ。
2022紀文正月フォーラム。
この時期、毎年開催される、
業界の風物詩のようなイベント。
講演会場の前のホワイエには、
「紀文と大相撲」のパネルが飾られている。
そして呼び出しの装束。
紀文正月フォーラムは、
今日と明日の2日間行われる。
今年のテーマは
「正月の消費者マインドと消費者行動・価値観の変化」
次いで、三井忠彦常務取締役、
常務執行役員仕入本部長。
三井さんは20年間シアトルに駐在した。
その知見をもとに、
スケソウダラのサスティナブル調達を講義。
世界の漁獲動向を整理し、
紀文食品の取り組みを話してくれた。
今日は70名を超える参加者だった。
後列では紀文食品の幹部や営業担当が聴講。
基調講演は㈱クレオの関智美さん。
マーケティング本部研究主任。
2つのフェーズで講演してくれた。
「2023年の生活潮流を読み解く」
消費者行動と価値観の変化を、
具体的な調査・研究をもとに整理した。
Think Global! Act Local!
同じように見立てれば、
Think Macro! Act Micro!
関さんの講演はThink Macroだった。
プレゼンテーターは堀内慎也さん。
年末商戦戦略委員会商品担当。
「逆風を乗り切る! 正月商戦は”ハレの日”商戦」
堀内さんは日本一の正月商戦スぺシャリスト。
その提案は必ず役に立つ。
最後に総括講演は結城義晴。
テーマは「2022年末商戦の営業と商売」
「コロナは時間を早めた」
だから成長と膨張が同時に起こった。
トレード・オンの考え方が必要になった。
さらに現在の小売業複合危機のなか、
年末商戦をどう考え、どう闘うか。
「シンプルに商売しよう!!」
それが私の提案だ。
持論の「禁欲円と享楽円」も解説した。
正月というハレの商戦は、
享楽円マーチャンダイジングのときだ。
そのための条件は4つある。
最後の言葉は松下幸之助さん。
「雨が降ったら傘をさせばいいんです」
商売を楽しんでほしい。
商売とは楽しむものだ。
講演を聞いてくれた加藤勝正さん。
㈱セイミヤ社長。
久しぶりにお会いした。
最後は堤社長、堀内さんと写真。
ありがとうございました。
明日も頑張りましょう。
ペレストロイカは、
現在の日本の食品産業にも求められている。
合掌。
〈結城義晴〉