結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2022年08月24日(水曜日)

秋の出店ラッシュで新フォーマット続々登場

新型コロナウイルス感染。
陽性判明者数はNHKの調査で、
全国24万3483人。感染
小売業各社では、
従業員の新規感染が激増している。
だからどの会社も例外なく、
店舗人員が大幅に不足している。

チェーンストアは、
本部要員が現場に出ている。

ただのインフルエンザだ、などとは、
とても言えない状況である。

重症化のリスクが減ったとはいえ、
先週から今週にかけては、
全国の死者数が300人を超える日が続いた。

この苦難を何とか切り抜けてほしい。
そう願うばかりだ。

私自身は四度目のワクチン接種が終わった。
それでも変わらず、
マスク、手洗い、ディスタンス。
マスク、手洗い、ディスタンス。

今日は朝から、
㈱True Dataの取締役会。
自宅からオンライン参加。

お陰様で好調な実績を積み上げている。
この取締役会は、
素晴らしいメンバーが揃っていて、
議論は充実している。

今日は最後に、
玉生弘昌さんの名言が出た。
玉生さんは㈱プラネット会長で、
True Data取締役。
「われわれの商品は、
売れても売れなくても、
減らない。
横流しされても盗まれても、
減らない」

まさにその通り。
データは不思議な商品だ。

会議が終わったら、
原稿を1本書き上げて、
そのあと横浜商人舎オフィスに出社。

午後2時に来客。
衣笠真佐美さん。
㈱いいねいいねドットコム代表取締役。
大阪からやって来てくれた。
山本恭広編集長が加わって写真。
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近況の報告を受けて、
さらにいろいろな相談事を聞いた。
そして私のアイデアを提供した。

「いいねいいね応援団」をつくろう。

最後に商人舎からも、
ひとつお願いをした。

ありがとうございました。

そのあとはZOOM会議。

㈱万代人事部マネジャーのお二人。
海野正敏さん(左)と津田睦さん(右)。
そして亀谷しづえ商人舎ゼネラルマネジャー。IMG_50012
万代知識商人大学は、
今年、第7期を迎えて、
大学院を開催中。

秋のカリキュラムの最終打ち合わせ。
「万代大学院」と呼べる内容にします。

よろしく。

受講生は、
今月号の月刊商人舎をよく読んで、
とくに阿部秀行社長の独白は、
熟読しておいてください。
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関西の食品メーカーのトップから、
わざわざメールをいただいた。
『阿部秀行のシンプル商売論』
「むちゃくちゃ良かったです」

「3700億円を超えるSM企業のトップが、
全く『ええかっこしない』商売人の姿。
むちゃくちゃカッコいいです。
このインタビューは本当に素晴らしい」

「コロナ、コロナと、
下を向いていたらアカンなぁと、
読み進めながら、
元気を頂きました」

ありがとうございました。

さて今日の商人舎流通SuperNews。
続々と注目される新店がオープンする。

ワークマンnews|
和歌山に「#ワークマン女子」×「WORKMAN Shoes」出店
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ワークマン女子とWORKMAN Shoesは、
もう切っても切れないコンビネーションだ。

ライフnews|
9月に「豊洲店」「花園中央公園店」「四条大宮店」3店舗オープン
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ライフの怒涛の進撃は続く。

ベルクnews|
フォルテ横浜川和町8/31開業、横浜市内2店目の出店

ベルクの出店スピードも速まっている。

ツルヤnews|

群馬県3店目のツルヤ吉岡店10/13新規開設
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これで前橋を中心に3店舗。
トライアングルの出店は、
原則中の原則だ。
ドミナントエリアが形成されつつある。

イズミnews|
新フォーマット「ゆめテラス祇園」MUJIと連携で23年夏開業
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イズミも新フォーマットを開発した。
ゆめテラス。

我田引水となるかもしれないが、
私のフォーマット論とポジショニング戦略。
ずいぶん浸透してきた。

うれしい限りだ。

この秋は出店ラッシュである。
そう、コロナは出店を早めた。

これも我田引水で恐縮。
ありがとう。

〈結城義晴〉

2022年08月23日(火曜日)

仙台育英の甲子園制覇と「セブンプレミアム」の安売り連発

河北新報。
宮城県仙台市に本拠を置く、
東北地方のブロック新聞。

「白一山百文」
福島県白河市の「白河の関」より北の地方は、
「ひと山100文の価値しかない」と、
貶められていた。

1897年(明治30年)、
一力健治郎によって、
その「河北」を冠にして創刊。

第104回全国高校野球選手権で、
仙台育英学院高校は、
「河北」で初の全国制覇を果たした。
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河北新報の報道は、
全国断トツの加熱ぶりだ。

「社説」は興奮気味に語る。
東北の高校球児がついに、
深紅の優勝旗を手にした」

夏の甲子園は、
「第1回大会の決勝で、
秋田中が京都二中に敗れて以降、
東北の高校は夏9回、春3回、
決勝に進んだものの、
ことごとく厚い壁に阻まれてきた」

「2004、05年の夏の大会を、
駒大苫小牧(北海道)が連覇し、
優勝旗は既に津軽海峡を渡っている」

だからこそ東北の高校野球関係者は、
過度に「白河の関越え」を意識してきた観がある。
仙台育英の選手たちはその呪縛を解いた。

巻頭コラムの「河北春秋」も熱い。

「その瞬間が訪れた。
高校野球甲子園大会の優勝旗を
東北で初めて仙台育英が勝ち取った」

「太田幸司、田村隆寿、大越基、
ダルビッシュ有、菊池雄星、吉田輝星―」

「高校球史に残る決勝の主役も
届かなかった全国の頂点である」

仙台育英の須江航(すえ・わたる)監督。
「100年開かなかった扉が開いた」
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朝日新聞と毎日新聞が、
両紙ともに「人」欄で紹介した。

今年の球児たちは新型コロナに翻弄された。
部活動も学校生活も、制約ばかりだった。
監督はその球児たちに思いをはせる。
「青春って、密なので」

「でも全国の高校生が
苦しい中でもあきらめず、努力してきた。
みんなに拍手してください」

その通り。

いい選手といい監督と、
いい優勝だった。

東北のための勝利だった。

今日は一日、横浜商人舎オフィス。

午後、片山隆さん来社。IMG_5204 (002)2
2015年1月に、
㈱寺岡精工代表取締役社長兼CEO。
その後、退任してから今年5月に、
㈱ライフコーポレーション社外取締役に就任。

今日はヨーロッパの小売業について、
最新情報を提供してくれた。

月刊商人舎9月号で、
その内容を報告する。
ご期待いただきたい。

さて商人舎流通SuperNews。
8月17日の報道。
セブン&アイnews|
「セブンプレミアム」15周年、累計販売金額13兆円超

㈱セブン&アイホールディングスのPB。
「セブンプレミアム」が15周年を迎えた。

もっと長い期間であるような気もするが、
商人舎の設立と同じころだ。

累計販売金額は13兆円を超えた。

2007年5月、49品目からスタートし、
現在は5ブランドで約3500アイテム。

「チームマーチャンダイジング」手法は、
メーカーをはじめ関連企業を巻き込んで、
総合的に展開される。

商品開発にはそんな事業会社から、
約300名が参画する。

この開発の仕組みは、
そう簡単にはレベルダウンしない。

15周年を機に、
さらに品質と価値の向上を目指す。

今期は3月から7月末時点までに、
約560アイテムがリニューアルされた。

ただし、
その15周年の売り方には、
疑問符が投げかけられる。

商人舎特任研究員からの報告。
「変化に首を傾げる某オーナーより」

「セブン-イレブンは今年の旧盆商戦で、
客数減を客単価アップでカバーする傾向が、
顕著に現れてきました」

「売場も販促企画も、
これまでのセブンにはあまり見られなかった、
なりふり構わぬ価格訴求です」

セブンプレミアムゴールドを、
2個買えば50円引き。
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さらには「安心価格」の100円販売、
100円台の低価格の単品アピール。
それらをガンガンやる。

「客単価を上げるためなら、
なんでもやる」

それでも今のところ、
顧客の反応は高い。

「しかし、これが1年経過し、
前年比が一巡した頃には、
薄利多売の商売から抜けられなくなる」

「安ければ売れるとばかりに、
アイテムの絞り込みができなくなる」

セブン-イレブンの強みは、
「斬新で説得力のある商品開発、
ドラスティックに繰り返される商品改廃、
わかりやすく絞り込まれたアイテム数」

その強みが薄れていく。

『鈴木敏文 商売の原点』より。
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「私は安売りをもっとも、
否定している人間の一人です」

「値段と引き換えに質を落としたと、
とらえかねないからです」

「私たちの基本はあくまでも、
どれだけ価値のある商品を店頭に
並べることができるかということです」

鈴木さんの考えとは異なって、
セブンの強みが変容しかけている。

「安売りに慣れると、
商人は頭を使わなくなる」
それが一番恐ろしい。

〈結城義晴〉

2022年08月22日(月曜日)

FSSFセミナーへのご招待と結城義晴四度目の「ワクチン接種」

Everyone! Good Monday!
[2022vol㉞]

2022年第34週、
8月第4週。

もう10日足らずで9月だ。
その9月に入ると、
7日(水)と8日(木)に、
FSSFが開催される。
フードストアソリューションズフェア。
西日本最大の食品フェア。
地方創生と離島振興をコンセプトにする。

会場はインテック大阪。

商人舎はそのセミナーを企画している。
私も2つの講座に出講する。
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事前登録制で無料で聴講できる。
[フードストアソリューションズフェア来場登録]

初日の第2講座(12:30~13:30)
結城義晴と西川隆。
[先進事例に学ぶ]
コロナ後の店づくりの潮流と
売り方の変貌

西川さんは㈱プログレスデザイン代表取締役。
店舗設計における大人気デザイナー。

その西川さんが斬新な店を紹介する。
結城義晴はこの1年に取材した店舗を、
写真をふんだんに使ってお見せする。

そして二人で激論を交わしながら、
徹底分析をする。

是非聴講してください。

9月8日の2日目の第1講座10:30~12:00。
[パネルディスカッション]
ポストコロナの
マーチャンダイジングは
こう変わる

芝 純㈱万代常務取締役
柄谷康夫㈱関西スーパーマーケット常務取締役、
営業統括本部営業本部⾧。
司会は結城義晴。

この講座は募集開始したその日のうちに、
満席となった。
悪しからず。

第2講座12:30~13:30は、
単独講演。
尾﨑英雄㈱フジ・リテイリング代表取締役会⾧。
タイトルは、
「フジのリージョナルチェーン構想」

そして第3講座14:00~15:00。
[総括講演]は千野和利さん。
あの㈱阪急オアシスの前会長。
タイトルは、
「地方創生離島振興の意義とその進展」
今年はたっぷり1時間講演していただく。

是非、登録して、聴講してほしい。
もちろんFSSFの展示会も、
大いに勉強になるし、
仕事の役に立つ。

さて今日は四度目のワクチン接種。

横浜の地下鉄みなとみらい線。
ロマンティックな名称の「馬車道」駅。
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みなとみらい駅の次の駅。
ここから「横浜ハンマーヘッド」に向かう。IMG_49532

送迎バスが走っていると聞いたが、
その停車場がわからないので、歩く。

横浜市第二市庁舎。
伝統が感じられる。IMG_49542

歩いていると、
左手にランドマークタワーが見える。IMG_49552

さらにワンブロック行くと、
みなとみらいが現れる。IMG_49562

そして「新港サークルウォーク」。
赤レンガパーク地区の円形歩道橋。
1999年に土木学会「田中賞」作品賞を受賞。
長さ225.5mの四径間連続ループトラス。IMG_49572

15分ほどで横浜ハンマーヘッド。IMG_49582

新港ふ頭客船ターミナルを中核に、
商業施設とホテルが併設されている。
2019年10月31日に開業。
IMG_49762

この建物の1階にワクチン会場がある。IMG_49772

「横浜市集団接種会場」と、
看板が出ている。
IMG_49612

ハンマーヘッド SHOP&RESTAURANTと、
インターコンチネンタル横浜Pier 8がある。IMG_49622

2階のテラスからは、
みなとみらいが一望できる。IMG_49812

1階は飲食店ゾーン。
IMG_49732

茶寮「伊藤園横浜」は、
本格的な抹茶をはじめ、
淹れたて緑茶のほか、
抹茶ティラミスラテ、抹茶ソーダ、
あんみつやソフトクリームを提供する。IMG_49742

奥に進むと吹き抜けのホールがある。IMG_49752

その奥の駐車場が接種会場となっている。IMG_49632

ここから先は撮影禁止。

接種券などの書類が、
バインダーに止められて、
それを持って会場を移動する。IMG_49642

ワクチン接種も四度目となると、
慣れたもので、あっという間に終わった。

元気です。IMG_E49702

そのあとハンマーヘッドパークをぶらり。IMG_49852

突端の「ハンマーヘッドクレーン」。
1914年建造のイギリス製。
50tジャイアント・カンチレバークレーン。
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そのクレーンの下に公園があって、
横浜港を眺めることができる。IMG_4983w

日本に3基、世界でも17基。
貴重な産業遺産が、
港に向かって屹立している。
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四度目のワクチン接種をして、
やっぱり安心する。

今週は商人舎オフィスに来客多数。
それから金曜日は、
北関東に出張。

ワクチンを接種して、
さらに頑張ることができる。

では、みなさん、今週も、
コロナは時間を早める。

しかし「慌てず、急げ。」

Good Monday!

〈結城義晴〉

2022年08月21日(日曜日)

グランドの「声出せ~」と店長たちの「いらっしゃいませ⤴」

昨夜、彦根から帰宅して、
今日は完全休養。

平和堂での都合12時間超の講義。
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頭は興奮していた。
身体は疲れ切っていた。
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それでも声が枯れてはいない。
喉が痛いわけではない。

これも40代から50代初めまで、
少年ソフトボールの監督をやったお陰だ。

毎週土日はグランドに出て、
声を出して指示し続けた。

子どもたちにも、
「声出せ~!!」と怒鳴り続けた。

子どもたちは、
「バッチコーイ!」
「バッチコーイ!」
と、大声を上げた。

声を出すと自分の元気が出てくる。
リラックスすることができる。
仲間を勇気づけることができる。

声が合ってくると、
チームがまとまってくる。

1年間、三が日や年末を除いて、
それは休みなしで続いた。

私は1989年1月1日、
36歳のときに、
㈱商業界の編集長に就任した。

それから1996年、
44歳の時に、
取締役編集担当になって、
販売革新誌の編集長を兼務した。

編集現場の仕事に、
一番邁進した時期だったと思う。

しかしその時に、
少年ソフトボールの監督を、
引き受けてしまった。

ちょっと後悔もしたが、
こちらの監督仕事も面白くて、
手を抜かなかった。

お陰様で関東大会などにも行った。
全国大会は一歩手前までだったが。

横浜市のオールスター大会では、
港北区の監督を務めて、
優勝までさせてもらった。

その間ももちろん、
グランドでの「声出せ~!」はやめなかった。

そのお陰もあって今、
1日6時間や7時間、8時間の講義をしても、
声が枯れることはない。

どんなことでも、
一所懸命にやれば、
あとで必ず役に立つ。

だからと言って、
あとで役に立てるために、
やっているわけではない。

どんなことにも、
一心不乱、
真剣に向かい合う。

私の人生訓のひとつだ。

ブレーズ・パスカル。
「パンセ抄」より。
私たちの本性は
運動のうちにある。
完全な静止は、
死でしかない。
(断章一二九)
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いくつになっても、
動き続ける。
声を出し続ける。

商人は店で声を出す。
売場で声を出す。
「いらっしゃいませ~!」

店を訪問して、
売場を案内してもらう。

そんなときにも、
店長や地区長は、
お客さまと顔が合うと、
ちょっと控え目に、
「いらっしゃいませ⤴!」

これは、どこの企業も例外はない。

その声はやはり、
とても鍛えられていて、
通常の会話の声ではない。

ちょっと古いけれど、
三波春夫のような、
浪花節で鍛えられた、
張りのある声だ。

今でいえば、
玉置浩二が、
サビのところで張り上げるような、
伸びのある声だ。

その店長たちの声は、
私には心地良い。

プロの声だ。

昔むかしの物売りの声。

いまではもう、
落語家が演じる物売りの声くらいしか、
聞くことはできない。

しかしその物売りの声も、
日々、繰り返し顧客に呼びかけることで、
張りと伸びをもっていた。

私も講演の時、
興奮してくると、
声を張り上げる。
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わかってほしい。
理解してほしい。

そして実行してほしい。
成果を上げてほしい。

「君たちならば、できる」

そんな思いが、
大きな声になって、
出てくる。

30年前にグランドで、
子どもたちに向けていた思いと、
それはとても似ている。

声を張り上げることは、
思いをつたえることだ。

ありがとう。
心から。

〈結城義晴〉

2022年08月20日(土曜日)

平和堂「Positioning勉強会」の熱血講義「君たちはやれる!」

第104回全国高校野球選手権大会。
花の準決勝。

滋賀県代表近江高校。
残念ながら負けてしまった。

滋賀県中から、
大きなため息が聞こえた。

第1試合は、
宮城の仙台育英と、
福島の聖光学院。

18対4で仙台育英の圧勝。

2006年夏に早実で優勝した斎藤佑樹。
ハンカチ王子。
「仙台育英は140kmを投げる投手が
5人いるチーム。
みんなきっちりと準備して、
ストライク先行で
自分の仕事をこなしてました」

そう、育英は自分の仕事をこなすチームだった。

第2試合の近江対下関国際。
2対8で下関国際が勝利。

斎藤佑樹の解説。

「準々決勝と違って、最終的に
点差が離れる展開になりました」

「2試合とも、
疲れを含めた投手力の差が出た」

「近江の山田君は、
本当に魅力があるピッチングで、
この先のステージで見るのが楽しみです」

近江の山田陽翔(はると)
高松商業の浅野翔吾。

プロでも活躍して、
メジャーに挑戦するに違いない。

「君たちは、やれる!」

私は滋賀県南彦根。
平和堂本社。
通称HATOC。
Head Office And Training Omotenashi Communication。

今日は土曜日で、
本社に出社している人は少ない。
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昨日に引き続いて、
ポジショニング勉強会。
商品本部のバイヤーたちが、
本部3階の大ホールに集合。

店舗の支配人、統括店長たちは、
webで参加。
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講義プログラムは2日間同じ。

新型コロナウイルス感染で、
一堂に会することができなくなった。

それでもリアル講義ほど、
成果の上がるものはない。

だから2日に分けて行う。

同じ講義テーマだから、
テキストも内容も同じものだが、
話し方や説明の仕方は、
2回目になると変わってしまう。

目の前の受講者たちが、
関心を寄せるところは、
どんどん脱線しつつ、
深い話となる。

難しいことを易しく、
易しいことを面白く、
面白いことをより深く。

これが私のモットー。
林廣美先生に教えていただいた。

この講義の2日目も、
若干、説明の仕方や、
取り上げるエピソードが変わった。

それでも訴えたい内容は一貫している。
そして最も重要なケーススタディなどは、
抜け落ちることはない。

朝、10時スタート。
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初めに社内講師の藤田幸之助さん。
ショップ事業部部長。
平和堂が進めるショップ事業の推進役だ。
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具体的で実務的なマネジメント内容で、
商品部バイヤーにとって有益だった。

そして5時間を超える、
結城義晴の熱血講義。IMG_5151-1
自分で言うのも恐縮だが、
なぜかこのHATOCで講義すると、
“熱血”となってしまう。

上から夏原平和さんが、
見ているような気分になるからか。

はじめは著書『コロナは時間を早める』から、
その重要なエッセンスを披露。
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コロナによって、
競争の実態がどう変わったのか。
M&Aの加速、
DXの進捗とさらなる加速、
イノベーションなどなど。
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一人ひとりの決断を求めた。
「経済活動の本質とは、
リスクを冒すことである」
(ピーター・ドラッカー)

商売は経済活動そのものだ。

だからその本質は、
リスクを冒すことだ。

昨日と同じことをしていてはいけない。
前年と同じことはもっといけない。

マイケル・オークショット。
「変化の時代に選びうるのは、
確実な損失か、
不確実な利益かの
いずれかである」

確実な停滞か、
不確実な前進か。

ならば不確実な前進を選ぶしかない。

そのなかで
仕事のスピードを上げる。
それを強く求めた。
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午後は日米チェーンストアの最新動向。
今日は急遽、スライドを用意した。IMG_5159-1

米国における総合業態の強さ、
日本における総合業態の停滞。

その違いは何か。
アメリカに何を学ぶのか。

話をしながらも、
一刻も早く渡米して、
米国小売業の現場を見たいという気持ちが、
ふつふつと湧いてきた。

さらに業態の盛衰、
ストアフォーマット論、
マスマーケティングとSTPマーケティング、
ポジショニング戦略。

私の持論の一気呵成の講義。
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平和堂の商品本部と店舗に、
改革の必要性を説いた。
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今日も朝10時から、
夕方6時過ぎまでの講義。
最後は声が枯れた。
「もう限界です」と言って、
講義を終了した。
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ご清聴を感謝したい。

最後に受講生からのプレゼント。
「E-wa!」の詰め合わせ。

平和堂のクオリティブランドで、
非食品でも商品開発が進められている。IMG_5180-1

講師の藤田さん(左)と松澤恒雄さん。
松澤さんは上席執行役員衣住統轄兼衣住事業部長。
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最後はハトッピーポーズで記念撮影。
web参加者もモニターでハトッピーのポーズ。
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二日間にわたるHATOCでの講義。
延べ12時間を超えた。

それでもまだまだ、
語りたいことがある。
伝えたいことがある。

「ポスト・コロナ時代への決断とは
“不確実な成果”に対して、
目隠しで一歩、踏み込む
心の在り方である」

平和堂の社是。
「商業を通じて
豊かな暮らしと文化生活の向上に貢献し、
より多くの消費者に
なくてはならない店になる」

君たちには、
それができる。

君たちは、やれる!

「すぐ、やる。
かならず、やる。
できるまで、やる」
日本電産の永守重信さんの言葉。

そう、必ずやれる。
期待したい。

〈結城義晴〉

2022年08月19日(金曜日)

HATOCでの勉強会講義で夏原平和さんとお別れした。

東北6県の夏祭りが復活。
コロナ禍で3年ぶりに開催された。

日経新聞が取り上げた。

来場者数は合計で約545万人、
経済効果は6県合計で約370億円。

夏は祭りだ。

最も経済効果が大きいのが、
青森ねぶた祭。
今年は大型ねぶた17台が運行。

盛岡さんさ踊り。
延べ160団体の浴衣姿の踊り手が、
市内中心部を練り歩いた。

秋田市の秋田竿燈(かんとう)まつり。
238本の竿燈が勇壮に夏の夜空を彩った。

仙台七夕まつり。
商店街を色とりどりの七夕飾りが彩る、
「静」の祭り。

私はこれを「夏物在庫処分」の祭と言っている。

しかし夏は祭りだ。

甲子園の祭は、
全国高校野球選手権大会。

ベスト4が決まって、
1日、休養日が設けられた。

準々決勝の前日と翌日、
準決勝の翌日。
都合3日が休養日に充てられる。

たいへんな進化だ。

エースに2日続けて投げさせるのは、
その選手の将来をダメにする危険性がある。

そのベスト4に残った滋賀県近江高校。
今、滋賀の彦根にいるが、
地元の盛り上がりは大変なものだ。

妙な縁があって、
滋賀にいて、近江を応援する。

大阪から滋賀に移動して、
平和堂のアル・プラザを3店視察した。

それから彦根のホテルに泊まって、
朝、南彦根の平和堂本社「HATOC」へ。
Head Office And Training Omotenashi Communication。

快晴の青空にピンク色の建物が映える。IMG_5079-1

1階のロビーにモニュメント。
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平和堂敦賀店とアル・プラザ敦賀。IMG_48382

本社3階の大ホール。
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金曜・土曜と平和堂の勉強会。
商品本部のバイヤーや支配人、統括店長たちが、
2日に分かれて学ぶ。

朝10時から夕方5時半までの長丁場の勉強会だ。

コロナ感染症拡大もあって、
リアルとウェブでの参加になる。

初日は70名あまりがリアル聴講。
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はじめに社内講師。
ショップ事業部部長の藤田幸之助さん。
ワールド出身で、
リフレクト事業や百貨店事業を担い、
アセアン・中国市場、FC事業も手掛けた。

平和堂が進めるショップ事業の推進役として、
今年、平和堂に入社した。
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これまでの取り組みを紹介しながら、
平和堂におけるビジネスモデルの方向性を、
専門性を交えて語ってくれた。

そして11時20分からは、
結城義晴の5時間セミナー。
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テーマは持論の「ポジショニング戦略」。
サブタイトルは、
ポストコロナの日米チェーンストア競争を踏まえて。

丁寧に語った。
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後方では平松正嗣社長をはじめ、
福嶋繁取締役やエリア営業部長など、
幹部も勢揃い。
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午前中の1時間は、
自著『コロナは時間を早める』から、
スライドを使って、
大事なポイントを講義。
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昼食を挟んで、午後は、
日米のチェーンストアの動向をレクチャー。

日米のランキングの変動、
有力企業の戦略をガイダンス。
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さらにチェーンストアと商品部バイヤーの役割、
バイヤーのための市場分析手法、
プライベートブランド開発などなど、
戦略的な技術論を講義した。
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そして最も伝えなければならない、
フォーマットとポジショニング戦略。
IMG_5092-1

フォーマット戦略のための、
ポジショニングはどのように築かれるべきか。IMG_5082.-1

平和堂へのエールも込めて、
講義は30分伸び、夕方6時に終了。
IMG_5085-1

その後、全員が揃って記念撮影。
人事部スタッフが撮影。
IMG_5104-1

商人舎もブログ用に撮影。
70名あまりが揃うと、顔が見えないが、
手でハトッピーを表現している。IMG_51092

平松社長とも久々に会って、
つもる話もした。
IMG_E5113-1

HATOCには、
亡き夏原平和さんの写真パネルが、
飾られている。
IMG_48392

平松さんとのツーショットもある。
IMG_48402

その前で一枚。
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HATOCに来ると、
夏原平和さんを思い出す。

講義の一番最後、
夏原さんのことが思い出されて、
一瞬、詰まってしまった。

ほんとうにさようなら。

ここへ来て、
1日、心を込めて講義して、
やっとお別れができた気がした。

ありがとうございました。

〈結城義晴〉

2022年08月18日(木曜日)

夏の甲子園4強揃って平和堂の滋賀県店舗を視察

第104回全国高等学校野球選手権大会。
夏の甲子園も準々決勝。

準々決勝は8校。
準決勝が4校、
そして
決勝が2校。

だんだん絞られるが、
この夏の高校野球で、
最も運が強くて、
最も力をつけ、
それを出し切った8校が、
準決勝で出揃う。

それが1日の4試合に凝縮される。
毎年書いているが、
準々決勝が一番面白い。

その第12日目の結果は、
第1試合
愛工大名電(愛知)-仙台育英(宮城)は、
2対6で仙台育英の圧勝。

第2試合
高松商(香川)-近江(滋賀)は、
6対7の接戦を制して近江。

第3試合
大阪桐蔭(大阪)-下関国際(山口)は、
4対5で下関国際。
これも大接戦で昨年の覇者大阪桐蔭が、
逆転で敗れた。
三度目の春夏連覇を目指したが、
それは成就しなかった。

第4試合
聖光学院(福島)-九州学院(熊本)
10対5で聖光学院が4強に残った。

結果として、
東北地方から2校が残った。
近畿地方と中国地方の高校が、
それぞれ1校ずつ準決勝に進んだ。

私は昨日から関西に入って、
今日は滋賀県へ。

ショッピングセンターを巡ると、
高松商-近江戦が大画面のテレビに映されて、
人々が熱心に応援していた。

近江の山田陽翔(はると)選手は、
大会屈指の投手であり、4番打者。
当たり前だが二刀流。

一方、高松の浅野翔吾中堅手は、
PL学園の清原和博を超えるスラッガー。

その対決は浅野が、
3打数3安打2打点の1申告敬遠。
バックスクリーンへの本塁打まで出て、
一対一では山田投手に完勝したが、
試合は近江が制した。

地元は大興奮だ。

BS朝日でこの試合の解説をしていたのが、
渡辺元智横浜高校前監督。
「解説を忘れて、
試合観戦に没頭してしまいました。
山田君は疲れていて、
本来の投球ではなかった」

二人ともプロ野球に行くのだろう。
これからも楽しみな選手たちだ。

さて私は滋賀県の草津市へ。

アル・プラザ草津。
平和堂ナンバー1の売上げを誇る巨艦店。

昨年、食品フロアをリニューアルし、
来年には2階の衣住のフロアの大改装を控える。IMG_4725 (2)-1

2階売場の中央に設けられた、
プロモーションコーナー。IMG_4737 -1

1階には平和堂の強みである、
広い広い靴売場。IMG_4705-1

主通路を挟んで無印良品。
IMG_4703-1

売場を丁寧に説明してくれた皆さんと、
記念撮影。IMG_4754-1

私の隣から、
衣住統轄店長の奥野正士さん、
支配人の谷脇直公さん、
そして滋賀第三営業部長の平塚善道さん。IMG_4757-1
平塚さんは平和堂米国研修の第13団団長。
テキサス州ダラスとイリノイ州シカゴに行った。

草津をあとに、
アル・プラザ近江八幡へ。
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今年1月に食品フロアを、
6月に衣料と住関連を改装。
9月にさらに改装して、
グランドオープンする。
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いずれも平和堂の最新の売場づくり。IMG_4820-1

奥壁面は精肉と惣菜。IMG_4814 -1

クッキングサポートコーナー。
IMG_4821-1

衣料品売場は斬新な改革をした。
そしてそれが成果を出し始めている。IMG_47642

キッズ・フォレストのショップは、
完成に近づく。IMG_47702

衣料品や住関連の「E-WA!」も、
開発が進んでいる。
平和堂のクオリティブランドだ。
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案内してくれたお二人。
店長の下村武広さん(中)と
衣住統轄次長の河村慎二さん。IMG_4811-
お二人ともに、
商人舎ミドルマネジメント研修会の修了生。

どの店に行っても、
米国研修性とミドルマネジメント研修性が、
暖かく迎えてくれる。

そして成果を出しつつある。

しかしまだまだです。
それを厳しく優しく指摘する。

厳しさがないと、
近江高校のように勝ち抜いてはいけない。

小売業の競争も、
甲子園並みに激しい。

しかし艱難は商人を鍛える。
私はそう、信じている。

〈結城義晴〉

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