円はさらに下落。
1ドル144円台。
24年ぶりの安値を更新
米欧は利上げを急ぐ。
しかし日銀は動かず。
下落に歯止めがかからない。
鈴木俊一財務相。
「足元の動きは円安方向に
一方的に振れている。
継続すれば必要な対応をとる」
遅い!
判断機能停止。
ああ。
私はインテックス大阪。
ここで今日と明日の2日間開催されるのが、
フードストアソリューションズフェア2022。
商人舎はセミナー企画に協力している。
2日間、7つのプログラムが行われる。
会場の目の前にある
クインテッサホテル大阪ベイに連泊して、
セミナーに取り組む。
9時になると、インテックス大阪の
中央広場で開会式。
主催は日本食料新聞社。
共催は離島振興地方創生協会。
「離創協(りそうきょう)」と略称される。
そして副主催は西日本の小売業18社。
そうそうたる企業が揃っている。
2022年は外食産業フェアと同時開催。
それぞれのフェアに相互入場できる。
今日のこの日に向けて、
準備してきた出展者や関係者が見守る。
離創協は2020年4月に発足して、
3年目に入った。
その祝賀懇親会が9月2日に行われた。
その際にも感じたが、
千野さんの話は力強くて、
しかも人を惹き付ける。
このあと10時の開場に先駆けて、
副主催企業のトップの皆さんが、
展示会場を隅々まで回った。
出展企業にとっては
スーパーマーケットのトップが直接、
商品を見てくれるから、
説明にも力が入る。
私は会場をぐるりと視察して、
すぐにセミナー会場へ。
商人舎がこのセミナーを企画した。
今日は4つのプログラムが行われる。
第1プログラムの講師は、
近畿農政局の出倉局長。
テーマは、
「食糧の安全保障とみどりの食糧システム戦略について」
生産者と小売業との取り組みの今後について、
丁寧に講演してくれた。
出倉さんが講演で紹介したが、
平和堂やイオンやの活動に関して、
取材したいと思った。
第2プログラムの講師は、
西川隆さんと結城義晴。
西川さんは㈱プログレスデザイン代表取締役。
対談講座。
[先進事例に学ぶ]
「コロナ後の店づくりの潮流と売り方の変貌」
西川さんには店舗設計の考え方と、
最新事例をふんだんに語ってもらった。
とくにマックスバリュ関東の事例。
「買物体験型スーパーマーケット」に関して、
コンセプトづくりから、
床や天井の資材選択、ゾーニング、
具体的なレイアウトづくりにいたるまで、
そのプロセスを丁寧に説明してくれた。
興味深かった。
西川さんの話を受けて、
わたしは持論であるポジショニング戦略を
簡潔に説明した。
ポジショニング戦略は、
商品力と販売力の一致のもとで、
成果を発揮する。
そしてポジショニング戦略が、
商品力と販売力を強化する。
そのうえでアメリカの店舗、
国内の店舗の最新の事例を、
スライドで紹介した。
100名ほどの方が聞いてくれて、
最後は拍手をいただき、
心から感謝。
講演が終わると、多くの方が
声をかけてくれた。
久しぶりに会ったのが、
天野水産の天野裕識社長。
2018年に商人舎主催「ハワイ研修会」に参加して、
互いに大いに楽しんだ。
能美芳祐さんはオフィスのうみ代表。
実に熱心な勉強家で、
明日のセミナーも受講してくださる。
対談を終えて、
講師控え室で西川さんと写真。
お疲れさまでした。
フェア会場では多くの人と会った。
そのなかのロピアの重鎮二人。
柴田昇さん(中)と中島英則さん(左)。
柴田さんは、
㈱中部ロピア執行役員営業本部長。
中島さんは、
㈱関西ロピア取締役営業本部長。
第3プログラムは特別講演。
「大阪・関西万博がめざすもの」
講演者は堤成光さん。
(公社)2025年日本国際博覧会協会の、
機運醸成局地域・観光部地域連携課参事。
2025年の大阪万博に向けて、
このフェアもその機運を、
盛り上げていきたいものだ。
初日最後のプログラム。
講師は惣菜サミット会長の小平昭雄さん。
テーマは、
「惣菜の変化・進化~これからの惣菜の在り方」
惣菜部門の存在感は高まった。
そのなかで何よりも、
おいしさと売れ筋商品の重要性を強調。
そのための製造小売り機能の必要性を、
さまざまな切り口から語った。
2025年には大阪万博が開催される。
そのときには円相場も落ち着いているだろうか。
私たちは消費を喚起し、
産業を発展させて、
日本経済にも貢献しなければならない。
遠大なる計画だが、
それがこれからの食品産業と小売産業の、
大きくて重い役割だ。
私はそう思う。
〈結城義晴〉