今日は午後からお茶の水。
井上眼科。
「患者さま第一主義」の眼科。
新お茶の水ビルディングの18階から20階。
その窓の外には東京の街が広がる。
東京スカイツリーも見える。
眼下には湯島聖堂。
そして神田ニコライ堂。
両目の視野検査と視力検査。
検査のあとは富田剛司先生の診察。
眼圧はどちらも13で上々。
しかし右目の視野は狭くなっている。
私にとって右目の病気は、
一生付き合う友達のようなものだ。
白内障に網膜剥離に緑内障。
白内障で水晶体を摘出し、
網膜が剥離してそれを縫い合わせ、
緑内障で硝子体を取った。
すべて富田先生の執刀である。
そのうえ今も4カ月に一度の検査と診察で、
「大丈夫、大丈夫」と力をもらう。
最後に私は、
自分の力で目の病気を治す。
だから右目の疾患を、
友達のようなものだと考える。
診察が終わって会社に戻ると、
野村雅博さんが来社。
㈱やまとよ代表取締役社長。
商人舎の研修会の会場手配や運営は、
野村さんが担当してくれている。
㈱商業界の時代には、
伝説の「2月ゼミナール」をはじめ、
さまざまなセミナー運営に、
協力してくれた。
今日は来年の研修会の打ち合わせ。
ともに頑張りましょう。
頭を使って。
よろしく。
朝日新聞「折々のことば」
9月29日の第2509回。
考える頭を増やすために
私たちがいます。
(今井出雲)
「さまざまの困窮や困難を抱え、
立ちゆかなくなっている人々の生活を
少しでもよくするために、
本人と一緒に考え、
その環境を変えるために動くのが仕事だ」
ソーシャルワーカーは言う。
「でも最後は、
本人が答えを見つけるほかなく、
他人がすぐ答えを出せそうに見えたら
“まやかし”だと思っていい」
本人が答えを見つける。
他人がすぐに出す答えは、
「まやかし」だと思っていい。
だからソーシャルワーカーは、
考える頭を増やす仕事である。
『「心」のお仕事』への寄稿から。
人はさまざまの困窮や困難を抱えている。
そんな人々の生活を少しでもよくする。
ソーシャルワーカーだけではない。
医者もそうだし、商人も同じだ。
そして医者も商人も、
患者や顧客が、
自分で答えを見つけるよう導く。
医者のアドバイスによって、
患者は結局、自分で疾患に立ち向かう。
商人の提案によって、
顧客は最後に自ら商品を選ぶ。
そのとき患者や顧客に、
“まやかし”だと思われるようではいけない。
富田医師も患者である私を考える人にする。
商人も生活者を賢い顧客にする。
考える頭を増やすのは、
ソーシャルワーカーだけではない。
もちろん教師や教授は、
考える頭を増やす役割を担う。
しかし社長も専務も部長も、
店長もチーフも上司も、
考える頭を増やす存在だ。
それが仕事だ。
自分で考え、
自分で行動する人をつくる。
それが仕事の本質である。
商人舎のミドルマネジメント研修会では、
それを「脱グライダー商人」と呼んでいる。
ピーター・ドラッカー。
「あらゆるマネジャーに共通の仕事は
五つである」
①目標を設定する
②組織する
③動機づけとコミュニケーションを図る
④評価測定する
⑤人材を開発する
ドラッカーの「人材を開発する」とは、
考える頭を増やすことだ。
そのためにソーシャルワーカーがいる。
そのためにドクターがいて、
そのためにマネジャーがいる。
商人がいる。
〈結城義晴〉