日本全国、紅葉の季節。
㈱マツモト会長の松本隆文さんから、
今年も紅葉の写真をお送りいただいた。
11月6日、鍬山(くわやま)神社。
京都府亀岡市の紅葉の名所。
青空と紅葉。
白壁と紅葉。
この写真、素晴らしい。
ありがとうございました。
亀岡は石田梅岩の生まれたところ。
一度、梅岩の生誕の家や墓を訪れたい。
さて昨日のストアウォッチングの続き。
ららぽーと堺のロピアと、
ビバモール美原南の万代を取材して、
そのあと堺市北区の新金岡に移動した。
そよら新金岡。
商人舎流通SuperNews。
イオンリテールnews|
堺市に小商圏の都市型SC「そよら新金岡」7/17開業
昨2021年7月17日オープン。
イオンリテールの小商圏都市型SC。
もともとは、
1983年4月2日開業のニチイ新金岡店。
当時の店舗面積は1万3168㎡。
3層の総合スーパーで、
1000台の立体駐車場を完備していた。
それがサティとなり、
2011年にイオンリテールに継承されて、
イオン新金岡店となり、
さらにそよら新金岡となった。
「そら、寄って、楽しんでって!」から、
「そ・よ・ら」とネーミングされた。
その1号店が3月28日、
大阪市福島区に開業した「イオンそよら海老江」。
このそよら新金岡は2号店。
地上2階建てで、売場面積は3916㎡、
直営は約1673㎡、専門店が約2243㎡。
1階は「イオンスタイル新金岡」。
スーパーマーケット業態だ。
時計回りのコンコースで、
生鮮から左翼は惣菜コーナー。
この奥にドラッグストアがあって、
コンビネーションストアとなっている。
ドラッグはイオンの「グランビューティーク」。
イオンスタイル新金岡、いい店だ。
2階は19店舗の専門店で構成されるが、
写真のようなテラスデッキが設けられている。
カジュアルな気分で楽しめる、いいSCだ。
アメリカで言えば、
ライフスタイルセンター。
買物するためだけではなく、
そこで時間を楽しむ。
旧いリージョナルショッピングセンターから、
ネイバーフッドショッピングセンターまで、
ライフスタイルセンターに転換している。
そのテラスから、
隣のショッピングセンターにつながる。
フレスポしんかな。
こちらは2013年9月19日オープンの4層。
大和リース㈱が運営している。
もともとは、
1992年9月2日開業の「しんかなCITY」。
南海電鉄資本の商業集積だった。
それが2012年3月31日に閉館し、
現在のフレスポしんかなとなった。
2階のデッキからはいると、
しまむらの3フォーマットが並ぶ。
しまむら、アベイル、バースデイ。
3階にセリアと専門店など、
4階はアミューズメント。
そして1階は関西スーパーマーケット、
キリン堂、サイゼリヤ。
関西スーパーは反時計回り。
通路が広くて、ゆったりと買物ができる。
最新形に近い店づくりで、
イオンスタイルと棲み分けを狙う。
フレスポしんかなとそよら新金岡。
地下鉄駅前の、
旧い物件のリニューアル対決。
フレスポはライフスタイルセンター化していない。
その分、さらに旧く感じられる。
ららぽーと堺とビバモール美原南は、
郊外の国道沿いでの最新の競争。
新金岡は駅前SC同士の激突だが、
こちらは全体に旧い印象だ。
だからそよらは、
ライフスタイルセンター化した。
それでも新金岡は競争しつつ、
両施設をデッキでつないで、
協働で全体の便利性を追求する。
「立地は変わる」
立地変動にしたがって、
店も変わらねばならない。
総合スーパー業態は、
1997年にピークを迎えて、
今、大変革を求められている。
それはこういった商業集積が増え、
その競争が激化することで、
箱形の総合小売店舗の「旧さ」を、
浮き彫りにしてしまったからでもある。
「立地変動」と「業態変革」は、
強く連動している。
だから新フォーマット開発は、
立地創造でなければならない。
イオンリテールの「そよら」は、
都市部の小商圏SCの創造でもあるが、
一方で旧い立地・旧い物件の再生作戦としても、
可能性を見出そうとしている。
〈結城義晴〉