月刊商人舎11月号、
本日発刊。
特集は、
何かが、大きく、変わる。
業態トップ企業たちの「成長フォーマット」開発スタディズ
[Cover Message]
偶然の出来事が重なる。それが人間の想像力を刺激する。本号がそれだった。
アメリカからはクローガーとアルバートソンが経営統合するという報が入ってきた。スーパーマーケットの1位と2位の、信じられない合併である。ポストコロナが見え始めた瞬間の、新しい「価値観」と新しい「スケールの時代」を予感させる。
一方、日本では衰退が続く総合スーパー業態の筆頭に位置するイオンリテールが「イオンスタイル天王町」において、完全復活の兆しを見せた。生産性向上の仕組みも開発された。ライフビエラ蒔田店は生活圏スーパーマーケットのスタンダードを確立した。そしてカインズのセブンパークアリオ柏店は都心型ハーフサイズフォーマットを完成させて、出店の可能性を飛躍的に高めた。
米国と日本の、それぞれの現象は「何かが、大きく、変わる」ことを連想させる。その新しい時代に向けて、すべての小売業、サービス業が変わらねばならない。この変化の場面には、逆に巨大化するだけのスケール観のパラドックスも隠れているのだろう。
目次。
特集のまえがきは結城義晴。
ポストコロナ時代の「上位集中現象」考
この[まえがき]が本号の主張です。
主張のないメディアには意味がない。
存在価値がない。
私はそう考える。
本号はケーススタディが三つ。
総合スーパー業態では、
イオンスタイル天王町。
井出武美イオンリテール社長の「独白」と、
イオンリテール「完全復活の予感」。
カラー8ページに及ぶビジュアル研究。
さらに天池志光ストアオペレーション部長の、
「データドリブン改革」物語
この記事は実にいい。
DXの方向性がくっきりと見えてきます。
スーパーマーケット業態では、
ライフビエラ蒔田店
亀谷しづえ商人舎GMが執筆。
さらにホームセンター業態では、
カインズセブンパークアリオ柏店
こちらは山本恭広編集長執筆。
ホームセンター業態の店舗スタディとして、
この記事は近来にないものとなった。
秀逸です。
特別企画は、
2022上期決算「最高益続出」の理由
目を通しておかねばいけない、
上期決算のダイジェスト。
それから本決算企業のエッセンス。
★ファーストリテイリング
★PPIH
★良品計画
★ツルハホールディングス
今月号も出来栄えには大いに満足。
是非、是非、読んでください。
商人舎の切り口が満載!!
さて今日は、
午後からオンライン記者会見。
「イオンタウン豊中庄内」
12月2日にグランドオープン。
記者会見の出席者は、
イオンタウン(株)の加藤久誠社長(左)と、
㈱ダイエーの西峠泰男社長(右)。
核店舗は「イオンフードスタイル豊中庄内店」
ダイエーは今後、
2つのフォーマットに収斂していく。
イオンフードスタイルとダイエー。
スーパーマーケットとして、
大型の物件はイオンフードスタイルへ、
やや小型の物件はダイエーへ。
他のバナーはこの2つに集約していく。
これは正しいバナー戦略だ。
アメリカのメイシーズは、
全米の百貨店を次々に買収していって、
メイシーズとブルーミングデールとの、
2つのバナーに収斂した。
それと同じだ。
山本恭広商人舎編集長も、
「手を挙げる」で質問した。
加藤さんも西峠さんも、
丁寧に答えてくれた。
イオンタウンは、
昨日このブログで書いた、
「ライフスタイルセンター化」を、
どう考えているのだろう。
私も質問したかったが、
時間がやって来て、
オンライン記者会見は終わった。
今度、単独インタビューを申し込もう。
オンライン記者会見のあとは、
東京のベルサール八重洲で、
リアルの記者会見。
㈱ヤオコーの第2四半期決算。
川野澄人社長がぶっ通しで説明し、
質疑応答に応えてくれた。
商人舎流通SuperNews。
ヤオコーnews|
第2Q営業収益2799億円3.9%増・水道光熱費4割増で増収減益
ヤオコーにとっては珍しい決算。
つまり増収減益。
営業総利益は2.2%増、
しかし販管費がそれを上回る5.0%増。
経費圧縮に取り組んだものの、
水道光熱費39.3%増の激増。
それを吸収できなかった。
川野澄人社長は襟を正して、
下半期に臨む。
しかし、大丈夫。
通期の連続増収増益記録は、
途切れることはない。
34期連続増収増益を、
僭越ながら私が保証しよう。
この会見でID-POS分析によるクラスターを、
ちょっとだけ説明してくれた。
「テリョーリ」クラスター、
「カイワケ」クラスター、
「ジタン」クラスター、
「ムカシ」クラスター。
課題となっているヤングファミリー層に、
EDLPや「厳選100品」などで対応した。
そこで最も年齢層の低い「カイワケ」が伸びた。
しかし当初、ターゲットにしていなかった、
「ムカシ」も伸長した。
これが私の新しい理論で言うところの、
「エクスパンディング」現象である。
この点について、
少し議論したいと思った。
記者会見はさらりと終わった。
ヤオコーはこういったメディアとの接点を、
もっともっと戦略的に活用すればいいのに、
と思った。
日本橋のイルミネーション。
最後は白鳥和生さんと情報交換。
日本経済新聞社調査部次長。
最近、白鳥さんは単行本を上梓した。
是非、読んでみてください。
北海道小売業のみなさんは、
義理でも読まねばならない。
よろしゅう、お願いします。
おっと、商人舎11月号も。
〈結城義晴〉