11月最後の日。
子どものころ、
「西向く侍」と覚えた。
ニシムクサムライ。
二・四・六・九、そして士。
士は十と一で11。
つまり2月、4月、6月、9月、11月が、
短い月。
今月はその30日までの月だ。
正午に東京・八丁堀。
日本食糧新聞社。
フードストアソリューションズフェア。
略してFSSF。
そのFSSF2022は9月7日・8日の両日、
インテックス大阪で開催された。
その報告会。
杉田尚日本食糧新聞社社長、
千野和利離島振興地方創生協会理事長。
そして結城義晴。
オンラインの向こうには、
18社の副主催企業のトップのみなさん。
最初に杉田社長のご挨拶。
そして共催の「離創協」の千野さんの総括と展望。
事務局の報告があって、
最後に結城義晴のセミナーの総括。
パネルディスカッションはとくに盛況だった。
㈱万代の芝純常務と、
㈱関西スーパーマーケットの、
柄谷康夫常務。
それから尾﨑英雄㈱フジ・リテイリング会長。
素晴らしい講演だった。
千野理事長と三人で記念写真。
小売業のトップの講演や討論は、
多くの人たちに、
貴重な考え方や情報を提供してくれる。
食品産業の未来を示唆してくれる。
それがこのセミナーの特長ともなっている。
2025年には大阪万博が開催される。
FSSFもホップ・ステップ・ジャンプで、
発展していかねばならない。
そのあと、運営委員のトップのみなさんから、
意見や感想、改善点などを発言してもらった。
納得できる内容ばかりだった。
感謝したい。
FSSF報告会が終わると、
自由が丘へ。
通りにはクリスマスツリー。
いつもの花屋モンソーフルール。
サンクスギビングデーが終わると、
クリスマスに向かう。
この店のクリスマスツリー。
雪だるまも登場。
いよいよ12月です。
商人舎流通スーパーニュース。
日生協news|
2023年1月より全生協で「くらし応援全国キャンペーン」
来年1月から3月までの3カ月間。
全国の生協がはじめて、
共同キャンペーンを張って、
コープブランド100品目を値下げする。
1844年のイギリス。
ロッチデール協同組合が、
世界で初めて誕生した。
産業革命の真っ最中にもかかわらず、
労働者は低い賃金と高い物価に悩まされた。
ロッチデールの28人の労働者たちが、
1年をかけて資金を積み立て、
自分たちの店をつくった。
この協同組合がヨーロッパに広がり、
世界的な運動となった。
COOPは、
「CO OPeration」(協同)の略。
低賃金・高物価は、現状の日本と同じ環境だ。
そこで日本生活協同組合連合会が、
全生協参加の「値下げキャンペーン」をする。
考えてみれば当然・必然の行動だ。
日本の生協はかつて、
チェーンストア理論に基づいて、
急速拡大した。
それは間違いではなかっただろうが、
COOPの本来の意味が希薄になった。
とくにチェーンストア・マネジメント理論は、
コ・オペレーションの運動体とは、
相容れないものだった。
結局、店舗生協は迷走した。
そして地域連合となって、
スケールを享受しつつ、
新しい方向性を模索した。
そのなかで宅配や個配が伸びてきた。
もともと生協は、
「売る組織」ではなく、
「買う組織」である。
民間小売業が売る機能ならば、
COOPは買う機能である。
消費者が集まって、
自分たちで商品を買い、配るのが、
生活協同組合だ。
ロッチデールがそのことを教えている。
そして低賃金・高物価のときには、
ロッチデールを思い出す。
生協にはそのDNAがある。
私は特別な組織だと認識している。
しかしCOOPの一番の問題は、
組織の官僚化である。
これは民間チェーンストアと同じだ。
すべての組織が、
自戒すべきテーマである。
〈結城義晴〉