細貝正統さん来社。
第一屋製パン㈱代表取締役社長。
報告を聞いて、意見を言った。
ますますリーダーシップを発揮して、
会社を引っ張ってほしい。
そう思った。
商人舎オフィスには、
「セルコレポート」12月号が届いた。
私の連載記事は、
「艱難は商人を鍛える」
その第8回「清水信次の「100%の覚悟」
ライフコーポレーション名誉会長。
故清水信次さんのことを書いた。
ご冥福を祈ります。
その後、月刊商人舎12月号の最後の原稿書き。
そして責了。
疲れ切った。
けれどいい雑誌となった。
表紙も素晴らしい出来栄え。
誌面デザインも最高の仕上がり。
デザイナーの七海真理さん、
ありがとう。
ブラボー!!
読者の皆さん、
デザインも楽しんでください。
それが月刊商人舎のポジショニングです。
さて、
FIFA World Cup Qatar2022。
終わってしまった。
日本チームにとって。
日本国民にとって。
まだまだ試合は続く。
準々決勝には、
さすがに強豪国が残った。
そして準決勝、決勝。
楽しみではある。
しかしジャパンが負けたことは、
本当に本当に残念だった。
これまではここまで来た、
よくやった、
といった感慨があった。
日本は1998年のフランス大会から、
ワールドカップに出場した。
このときは1次リーグ敗退。
中田英寿がいた。
名波浩が、小野伸二が、
そして中山雅史がいた。
2002年は日韓大会。
予選リーグを勝ち残り、
決勝トーナメント1回戦で、
トルコに1対0で惜敗した。
中田が中核で稲本潤一がいた。
宮本恒靖、森島寛晃、
三都主アレサンドロがいた。
しかしはじめてのベスト16で、
よくやったと総括した。
2006年のドイツ大会は、
1次リーグで敗退した。
最終戦でブラジルに4対1で負けた。
ロナウドに2点も入れられた。
それでも中田英寿は健在で、
中村俊輔が出てきた。
2010年は南アフリカ大会。
ベスト16に入った。
決勝トーナメントでは、
パラグアイにPK戦で負けた。
そのPK戦は、
遠藤保仁がゴールし、
長谷部誠が入れたが、
駒野友一が外した。
本田圭佑が決めたが、
パラグアイは全員がきっちり決めて、
日本は負けた。
それでも決勝トーナメントで、
120分引き分けと半歩前進した。
2014年のブラジル大会は、
1次リーグで敗退。
3回戦のコロンビアには、
ジャクソン・マルティネスと、
ハメス・ロドリゲスにやられた。
内田篤人、吉田麻也、長友佑都が守備陣、
岡崎慎司、香川真司、大久保嘉人、
そして本田圭佑が攻撃陣だった。
そして2018年のロシア大会。
決勝トーナメントに進んだが、
ベルギーに3対2で負けた。
本田圭佑が悔しがった。
今回のカタール大会は、
だからベスト8を目指した。
「新しい世界」を見ようとした。
午前零時。
私は地上波のフジテレビと、
アベマTVで同時に見た。
前半、前田大然が得点して、
勝てるかもしれないと思った。
前半が終わったとき、
アベマTVは突然、
つながらなくなった。
アクセスが集中し過ぎたからだ。
後半、さすがにクロアチアが、
センタリング⇒ヘッドで得点。
俄然、元気を取り戻した。
延長戦に突入すると、
アベマTVは再び……
日本中が注目して、放送が遮断された。
試合は結局、1対1のドロー。
そしてペナルティキック戦は惨敗。
前回のロシア大会で、
クロアチアはPK戦で2試合を勝利した。
そして準優勝だった。
クロアチアは延長戦とPK戦を、
経験していた。
日本はまだ足りなかった。
そのあとは、
玉虫色の解説ばかり。
その報道は見ていられない。
正しく厳しく総括し、
4年後を目指すべきだ。
試合が終わって三苫薫が号泣していた。
プロ棋士になってからも、
惜しい将棋に負けて号泣した藤井聡太を、
私は思い出した。
艱難は人を鍛える。
三苫は成長する。
伊東純也も遠藤航も成長する。
そして4年後の大エースになる。
世界一のドリブラー、
世界一のストライカー、
世界一のミッドフィルダーになる。
それが救いだ。
一つだけ言っておきたいことがある。
「日本チームは仲良し」的な総括がある。
しかしこの、サッカーのベスト8の世界は、
そんな仲良しチームでは絶対に勝ち切れない。
和を以て貴しと為す。
これは聖徳太子の言葉で、
日本人の在り方を示す。
しかしワールド8やワールド4は、
最後の最後に「俺が俺が」の天才が切り拓くものだ。
さらに厳然たる指導者の勇敢な決断が必須だ。
それなくしては勝ち取れない世界である。
「マネジメント」は、
通常の業務において、
チームワークを最重視する。
チームマネジメントという。
しかしいざという緊急のとき、
大事故が起こったとき、
大災害や戦争が勃発したときには、
一元化された命令系統で、
迅速に一糸乱れず動かねばならない。
サッカーでは、
延長戦やPK戦などがそのときだ。
仲良しクラブ的なマインドで、
延長やPKを制することはできない。
「自分たちで決める」といった、
小中学校の学級会レベルでは勝てない。
「立候補制」などもってのほかだ。
PK戦は一人の監督が、
相手を研究し尽くして、
自軍選手の精神力・技術力・体力を完全掌握して、
作戦を練りに練って、
その上で臨むものだ。
そして何よりも、
中田英寿を、本田圭佑を、
彼らをはるかに超える、
世界一のストライカーが求められる。
それがわかった。
その意味で4年後は期待できる。
楽しませてもらった。
ありがとう。
〈結城義晴〉